携帯電話バーコード決済サービス(モバイルレジ)試行サービスから本格展開へ 〜UCC/EAN-128バーコードを使用したモバイルバンキング決済〜
2007年3月26日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、携帯電話バーコード決済サービス(サービス名称:モバイルレジTM)の開発を完了し、平成19年1月29日より(株)みずほ銀行、(株)カタログハウス、トランスファーネット(株)と試行サービスを実施してきましたが、順調に稼動していることを受けて、平成19年4月2日以降順次、金融機関・収納機関を大幅に拡大します。
「モバイルレジ」とは、各種請求書に印刷されたバーコード( UCC/EAN-128注1 )をカメラ付き携帯電話で読み取ることにより、その場で即座にペイジー注2による支払いを可能にする仕組みです。
【平成19年4月以降の展開】(株式会社省略)
- 収納機関
- カタログハウス(通信販売会社)
- トランスファーネット(収納代行事業者)
- みずほファクター(収納代行事業者)
およびその委託企業である河合塾、伊那食品工業など約300社が4月中旬以降開始 - NTTドコモ(携帯電話会社) 平成19年夏頃開始予定
- セシール(通信販売会社) 導入決定
- 損害保険ジャパン(損害保険会社) 導入検討中
- 金融機関(銀行コード順に記載)
- 実施済の金融機関
みずほ銀行 - 4月中に順次開始の金融機関
三井住友銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行
イーバンク銀行・北海道銀行・岩手銀行・東京都民銀行・山梨中央銀行・静岡銀行・スルガ銀行・大垣共立銀行・京都銀行・紀陽銀行・広島銀行・北洋銀行・関西アーバン銀行・熊本ファミリー銀行・宮崎太陽銀行・南日本銀行・八千代銀行
信用金庫(一部ご利用できない信用金庫があります)、労働金庫(新潟労金を除く)
日本郵政公社 - 5月以降に開始予定の金融機関
5月:武蔵野銀行・東和銀行・名古屋銀行
7月:山陰合同銀行・トマト銀行
上記以降も既にペイジーに対応している多数の金融機関が参加予定
- 実施済の金融機関
- ご利用可能な携帯電話
- NTTドコモ(具体的な対応機種は後述)
注 au、ソフトバンクモバイルについても平成19年9月を目途に対応する予定
- NTTドコモ(具体的な対応機種は後述)
【サービスの特徴】
「モバイルレジ」の実現により、利用者は携帯電話を使用し自宅や外出先などの場所を選ばず、専用のアプリケーション(iアプリ)を使用し携帯電話のカメラで請求書のバーコード( UCC/EAN-128 )を読み込むだけで金融機関が指定するサービス時間内であればいつでも支払い処理が可能となり、利便性が大幅に向上します。
<利用イメージ>
携帯電話でのバーコード認識については、これまでJANコード・QRコード注3認識については各種携帯電話に搭載されていましたが、NTTドコモの協力によりiアプリによるUCC/EAN-128バーコード読み取り機能を使用します。読み取り結果の44桁のみを伝送するため利用者のパケット代は少なくて済みます。
「モバイルレジ」のメリットは以下の通りです。
- 収納企業側メリット
請求書に印刷されているバーコード( UCC/EAN-128 )を携帯電話で読み取り、支払い処理を行います。このため特に収納企業側でシステム対応や請求書のレイアウト変更をする必要なく、普及している携帯電話を収納チャネルとして活用できます。 - 金融機関側メリット
支払い方法には、日本マルチペイメントネットワーク運営機構( JAMMO )が運営する「ペイジー( Pay-easy )」を使用します。既にモバイルバンキングでペイジー情報リンク方式に対応している金融機関は特段のシステム変更を行う必要がありません。 - 利用者メリット
対応する携帯電話を保有し、かつ各金融機関が提供するモバイルバンキング利用ユーザであれば特別な契約などの必要なく利用が可能です。
【利用条件】
- モバイルレジマークのマークが印刷された請求書、もしくは収納機関からモバイルレジ対応の案内のある請求書。
- 利用可能な携帯電話(平成19年3月26日現在)
株式会社NTTドコモの次の機種です。- 903iシリーズ D903i・F903i・N903i・SH903i・SO903i
- 902iシリーズ D902i・D902iS・F902i・F902iS・SH902iSL( DOLCE SL )・SO902iWP+
- 901iシリーズ D901i・D901iS・F901iC・F901iS
- 900iシリーズ D900i・F900i・F900iC・F900iT
- 702iシリーズ D702i・D702iF・F702iD・SA702i・SH702iS・SO702i
- 701iシリーズ D701i・D701iWM( Music Porter II )
- 700iシリーズ F700i・F700iS
- 利用者の準備
「モバイルレジ」の利用の際は、次の準備が必要となります。- 金融機関とのモバイルバンキング契約
- モバイルレジ用携帯アプリのダウンロード(無料。但し、パケット通信料は発生します。)
【モバイルレジホームページ】
モバイルレジ専用のホームページ:http://bc-pay.jp/pc/
注1 |
UCC/EAN-128 国際的な標準化機関である国際EAN協会(現:GS1)が企業間物流管理システムのための共通コードとして開発・制定したバーコードシンボル。公共料金や通信販売の請求書等に印刷されている。 |
注2 |
ペイジー 日本マルチペイメントネットワーク運営機構( JAMMO )が運営する、公共料金、携帯電話料金、自動車税、国民年金保険料やインターネットショッピングの購入代金などを、金融機関のインターネットバンキング、モバイルバンキングやATMから「いつでも・どこでも・かんたんに」支払えるようにするサービス。 平成18年11月1日時点で、1500以上の金融機関が参加。( http://www.pay-easy.jp/ ) |
注3 |
JANコード・QRコード JANコードはJIS( JIS-X-0501 )で規格されたバーコード。QRコードは(株)デンソーウェーブが開発した2次元バーコード。 |
注 「モバイルレジ」は、(株)NTTデータの商標です。
注 「FOMA」、「iアプリ」は、(株)NTTドコモの登録商標です。
注 その他、文中に記載されている商品・サービス名、および会社名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。