NTTデータと日本オラクルが協業しシステム基盤構築の生産性を向上させるソリューション「PRORIZETM」のオラクル版を開発
2008年8月11日
株式会社NTTデータ
日本オラクル株式会社
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:山下 徹、以下 NTTデータ)は、日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、社長執行役員 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)と協業して、NTTデータのシステム基盤構築ソリューション「PRORIZETM(プロライズ)」の構成製品にオラクルの「Oracle AIA (Application Integration Architecture) 注1」、「Oracle SOA注2」、「Oracle GRID注3」、「Oracle VM注4」を組み込んだソリューションを開発します。
PRORIZEとは、これまで、システム構築のたびにシステム基盤(ハード・ソフト・ミドルウエア等)の設定・検証を行っていたものを、信頼性の高いシステム基盤の組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したオープンシステム向けソリューションです。これにより高品質な基盤を短期間で構築することができます。今回、システム基盤としてニーズの高いオラクル製品をPRORIZEのラインナップに加えることで、取り組みを加速していきます。
【背景】
企業を取り巻くビジネス環境は日々変化し、多様化しています。ビジネスのスピードが加速し、急速に移り変わる経営上の命題に対し、ITシステムは、より高度化、複雑化する一方、短期間での構築が求められています。そのため、システム基盤構築においても、「品質確保」「短期構築」という課題を解決していかなければなりません。
従来、個々のお客様のシステム開発プロジェクト現場で個別に培われてきた、システム基盤構築にかかわる種々のノウハウを、構築方法論、採用製品の標準化(マルチベンダ)、および、採用製品の利用技術という観点で整備し、それらの組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したNTTデータのソリューションがPRORIZEです。PRORIZEは、ベンダとの強いアライアンス体制により、ベンダ間での製品の相性問題にも対応した高品質なシステム基盤を開発するとともに、開発から運用保守までシステムのライフサイクル全般をサポートいたします。
日本オラクルは、NTTデータとの協業を通じて、「Oracle AIA」、「Oracle SOA」、「Oracle GRID」、「Oracle VM」などの製品群の浸透を日本市場で加速するとともに、収益化の実現を目指します。
【開発の概要】
NTTデータでは現在、お客様システムの開発にあたり、個々のお客様に最適な製品の組み合わせを、都度、製品評価を実施したうえで選定・システム基盤構築を行っております。その中でもDBMSを中心としたオラクル製品は、数多くのシステム基盤構築における中核製品の一つとなっております。よってオラクル製品を全面的に採用したPRORIZEソリューションの開発は、NTTデータの多くのシステム基盤構築にフィットし、開発プロセスを抜本的に改善するものとして期待できます。
新たに開発するPRORIZEソリューションは、DBMS、SOA等、オラクルのミドルウェアが持つ機能を活かしつつ、お客様ニーズの変化に柔軟に対応可能な構成を目指しています。
2009年3月までには、PRORIZE仮想化基盤モデルの第一段として、「Oracle VM」を採用したモデルの提供を予定しています。また、「Oracle SOA」を採用したモデルも同様のスケジュールで提供予定です。
本開発を通じて、NTTデータと日本オラクルは強固なアライアンス体制を築き、高品質なシステム基盤をスピーディーに提供する体制と、運用後もお客様に安心してご利用していただけるサポート体制を実現していきます。
一方、日本オラクルでは、「Oracle VM」、「Oracle GRID」による高い開発効率、運用効率を提供いたします。また、グローバル・スタンダードであるAIA/SOAによる新たなモダナイゼーション(IT基盤の最新化・近代化)の提案・実現を目指します。
【今後の展開について】
NTTデータは今後もPRORIZEで提供するモデルのラインナップを拡充してまいります。特に、サーバコンソリデーション基盤・仮想化基盤の整備を進めることを計画し、より多様な基盤要件に対応できるモデルの整備を進めてまいります。
今後もNTTデータでは、あらかじめ設定・検証し共通化したシステム基盤を適用するシステムの要件に合わせて整理しPRORIZE、Prossione®注5、PORTOMICS®注6の3ソリューションとして展開しています。PRORIZEを始めとするこれらの3ソリューションを適用したシステム構築で、3年後に100億円の売上を目標といたします。
注1 「Oracle AIA」は、企業のSOA基盤を支える汎用的なビジネス・プラットフォームです。
詳細:http://www.oracle.com/lang/jp/applications/oracle-application-integration-architecture.html
注2 本開発では「Oracle SOA Suite」を利用しています。
詳細:http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/soa/soa-suite.html
注3 本開発では「Oracle Database」、「Oracle Real Application Clusters」を利用しています。
詳細:http://www.oracle.com/lang/jp/database/index.html
注4 「Oracle VM」は、OracleとOracle以外のアプリケーションの両方をサポートするサーバー仮想化ソフトウェアです。
詳細:http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/virtualization/index.html
注5 Prossioneは、フルオープンソースのシステム基盤向けのソリューションです。
注6 PORTOMICSは、ミッションクリティカルシステム向けのオープンシステム基盤ソリューションです。
注 Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
注 PRORIZETMは株式会社NTTデータの商標です。
注 Prossione®は株式会社NTTデータの登録商標です。
注 PORTOMICS®は株式会社NTTデータの登録商標です。