コンサルティングノウハウと情報分析技術を組み合わせた「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの提供開始
2008年11月25日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(江東区 社長:山下 徹、以下NTTデータ)は、データウェアハウス(Data Warehouse、以下、DWH)構築やビジネスインテリジェンス(Business Intelligence、以下、BI)ツールの導入を検討しているお客さまに向けて、性能検証や実データを用いたデモを行うことでシステム構築前後のギャップを解消し、最適なBIシステムの導入を支援する「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの提供を11月25日より開始します。
近年、企業内の業務システムなどに蓄積される膨大な情報を分析・加工して、企業の意思決定に活用するDWHやBIのニーズが注目を集めています。本サービスはDWHやBIを活用してお客さまの業務改革を実現するための最初のアプローチとして非常に有効であると考えています。
NTTデータは本サービスを今後1年間に10件提供し、将来的には本サービスを契機としたBIシステム全体のシステム開発で200億円の売り上げを目指します。
【サービス提供の背景】
企業や官公庁をはじめとする多くの組織では、業務のIT化によってさまざまな情報がシステムに蓄積されており、それらの情報を分析・加工することにより、KPI(重要業績達成指標)管理の導入や「見える化」の実現といった業務改革の動きが活発化しています。このような業務改革にはBIシステムの構築が不可欠ですが、以下のような課題が存在していました。
- BIツールを導入した時に現行業務がどのように変わるかイメージがわかない
- どのBIツールが自社の業務に適切なのかが、カタログからは判断できない
- BIツールを用いてどのような集計・分析を行うべきかわからない
- BIシステムを導入したが、レポート閲覧時のレスポンスが悪い
そこでNTTデータでは、これまで培ってきたITグランドデザインから業務コンサルティングまでのコンサルティングノウハウと、高度な情報分析技術・方式技術を組み合わせた「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」という新たなサービスを開始します。
本サービスにより上記の課題を解決し、情報基盤構築から情報分析活用のコンサルティングまで、お客さまの業務改革を実現するBIシステムの円滑な導入を強力にサポートします。
【サービス内容】
「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」では、以下のサービスを提供します。
- BIツールの選定支援
「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」では、ベンダ各社の協力のもと、さまざまなBIツール(OLAP、データマイニングなど)を用意しています。規模や機能・性能要件、レポート要件に基づきツールを比較し、最適なツール選定を支援します。
なお、現在「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」にて環境を用意しているBIツールは下記の通りです。- Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition(日本オラクル株式会社)
- Hyperion Interactive Reporting(日本オラクル株式会社)
- BusinessObjects XI 3.0(日本ビジネスオブジェクツ株式会社)
- MicroStrategy 8(マイクロストラテジー・ジャパン株式会社)
- IBM Cognos 8 Business Intelligence(コグノス株式会社)
- BIシステムのデモ実施
お客さまの実データを用いたBIシステムのデモを作成し、システム構築前後の利用イメージのギャップを解消します。併せて簡易なDWHを構築し、分析目的に適したデータモデルを定義します - 分析コンサルティング
KPI管理や業務の「見える化」による経営課題の洗い出しや原因分析など、OLAP (Online Analytical Processing) ツールによる集計・分析をベースとしたコンサルティングを実施します。 - DWHやBIシステムの性能検証
DWHあるいは各種BIツールの性能を検証し、お客さまの要求レベルに合わせたハードウエア、ソフトウエア構成の検討を支援します。 - データモデル/分析レポートのテンプレート提供
生産計画、販売・在庫管理、経営管理、顧客管理、マーケティングなど、これまでの事例をもとに作成したデータモデル/分析レポートのテンプレートを提供します。テンプレートを用いることで効率よくデータモデルや分析レポートの作成が行えます。
【今後の展開について】
「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」はまず、製造分野向けに提供し、順次他分野(流通、テレコム、金融、公共分野など)へと展開し、今後1年間で10件のサービスを提供する予定です。IDC Japanの調査によれば、BIツールおよび分析ツール、ETL (Extract, Transform and Load) ツール、DWH関連製品を含むBA (Business Analytics) 製品の市場は、2011年に9,933億円になると予想されており、NTTデータは「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」によるコンサルティングを契機に、同市場でのシステム開発で200億円の売り上げを目指します。
注 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標です。
- ◆日本オラクル株式会社
- 日本オラクルは、株式会社NTTデータの「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの開始を歓迎いたします。
今回の設立により日本オラクルは「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」に「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus (Oracle BI EE Plus) 」を構成する「Oracle Business Intelligence Server」と「Hyperion Interactive Reporting」のデモおよび検証用の環境を提供いたします。
Oracle BI EE Plusは統一的でスケーラビリティの高い最新アーキテクチャを利用しているため企業全体のデータに基づいたレポーティングや分析を可能にし、全社規模での完全で妥当性の高い洞察をもたらします。
日本オラクルは、NTTデータの「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」にこれらの製品の技術支援や情報提供を継続的に行うことで、お客様に最適なBusiness Intelligenceソリューションをお届けします。 - 副社長執行役員 ライセンス事業アライアンス統括本部長 志賀 徹也
- ◆日本ビジネスオブジェクツ株式会社
- 日本ビジネスオブジェクツは、「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの開始を歓迎いたします。
BIのニーズが急速に高まる中、お客様からBIはあらゆるユーザレベルの様々な要求に答えてくれるだろうという期待の半面、導入効果が分かりづらい、自社・自部門で効果のでる使い方を提案して欲しいという幅広いご要望があります。
NTTデータの「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」開設に伴い、両社の協業体制のもとでお客様のBIに関する導入からご利用に関する幅広いご要望にお答えできると確信いたしております。 - 日本ビジネスオブジェクツ株式会社 代表取締役社長 印藤 公洋
- ◆マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
- マイクロストラテジーはNTTデータの「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの開始を歓迎いたします。また、「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」が日本市場におけるエンタープライズレベルでのBI導入の重要な位置づけとなることを確信しております。
MicroStrategy8は大量データの分析、予測の分析機能などを備えており、的確な情報に基づいた企業の意思決定を支援します。
同ラボにてMicroStrategy8をOLAP選定ツールとしてご採用いただいたことは非常に喜ばしいことです。
今後もNTTデータとより一層の協業を深め、日本のお客様の業務改革の実現を支援して参ります。 - MicroStrategy Inc. COO Sanju Bansal
- ◆コグノス株式会社
- コグノス株式会社は、「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの提供に際し、歓迎の意向を表明します。
企業におけるパフォーマンス・マネジメントの導入が進む中、本サービス開始により、競争力の高いソリューションを早期に構築でき、ユーザのニーズに的確に応える事が可能になると確信しております。コグノス株式会社は、企業内データの“見える化”をより正確かつスピーディに実現する「IBM Cognos 8 Business Intelligence」を提供し、「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」を積極的にサポートしていきます。 - コグノス株式会社 代表取締役社長 細井 一雄