第21回 国際情報オリンピック・ブルガリア大会が開催されます 〜NTTデータは、情報オリンピック日本委員会のオフィシャルスポンサーとして日本代表チームを応援しています〜
2009年8月 7日
株式会社NTTデータ
国際情報オリンピックは、国際科学オリンピックのひとつで、数理科学の達人ともいえる高校生たちが世界中から集い、コンピュータプログラミングを通じて、その卓越した才能を競い、互いの友情を深め合う国際的な「知」の競技会です。
今年21回目を迎える大会は、来る8月8日〜15日にブルガリアのプロブディフ市 (Plovdiv, Bulgaria) で開催されます。NTTデータは情報オリンピック日本委員会のオフィシャルスポンサーとして、国際情報オリンピックに挑戦する日本代表チームを応援いたします。
高度、複雑化する情報社会において、新しいシステムの実現や効率化に必要不可欠なサイエンス、それが数理科学です。
国際情報オリンピックでは、数理的な問題解決力と知識に基づいて問題の解くアルゴリズムを考え、それをコンピュータプログラムとして実装することを競います。数学オリンピックが数理的な思考能力を競うのに対し、情報オリンピックは、数理的な思考能力とプログラミング技術の両方を兼ね備えていないと勝てない、非常にタフな科学オリンピックです。
今年21回目を迎える大会は、来る8月8日〜15日にブルガリアのプロブディフ市 (Plovdiv, Bulgaria) で開催されます。ブルガリアは1989年に第1回大会が開催された場所で、情報オリンピック発祥の地といえます。
今回、日本代表選手として国際情報オリンピックに挑むのは4人の男子高校生。国内大会(日本情報オリンピック)を勝ち抜いた彼らは、いずれ劣らぬ実力者揃いです。
第21回 国際情報オリンピック 日本代表選手 | |
副島 真(そえじま まこと) | 筑波大学附属駒場高等学校3年(東京都) |
滝聞 太基(たきぎく もとき) | 筑波大学附属駒場高等学校3年(東京都) |
平野 湧一郎(ひらの ゆういちろう) | 灘高等学校3年(兵庫県) |
保坂 和宏(ほさか かずひろ) | 開成高等学校3年(東京都) |
(氏名の五十音順。学年は2009年7月末現在)
今年の日本代表選手には、昨年の国際情報オリンピック・エジプト大会でメダルを獲得した選手が3名(副島 真君:銀メダル、滝聞 太基君:銅メダル、保坂 和宏君:金メダル)も名を連ね、また、この3名は、今年7月にドイツで行われた国際数学オリンピックで全員金メダルを獲得しており、今回2種目の金メダルをねらいます。
また、今年度の国際科学オリンピックでは、すでに終了した「数学」、「物理」、「化学」、「生物」において、日本代表は金メダルの合計が10個という好成績を収めており、最後を飾る「情報」に注目が集まっています。
NTTデータは、情報オリンピック日本委員会の中等教育における数理科学の普及・啓発活動や、国際情報オリンピック日本代表選手の強化・派遣などの活動に賛同し、平成20年度より5年間、日本におけるオフィシャルスポンサーとして協賛しています。
これは、子どもたちに対するIT教育を支援することで、IT産業全体の活性化につなげることを目的とするものです。
【第21回 国際情報オリンピック (IOI 2009) ブルガリア大会 概要】
会 期 | : | 2009年8月8日〜15日 | |||||||||||||||||||||||
開催地 | : | ブルガリア・プロブディフ | |||||||||||||||||||||||
参加国 | : | 70数カ国・地域(予定) (1カ国の参加選手は4名まで) | |||||||||||||||||||||||
日 程 | : |
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競 技 | : | 競技は個人戦。1日5時間で4問(各100点)を解くことを計2日(合計600点)行なう。使用可能言語はC/C++,Pascalのみ。 アルゴリズムを考え、それをプログラムに組み、その正しさを問題ごとに与えられる複数のテストデータで検証したり(バッチ型の問題)、組織委員会が用意した相手プログラムと相互にやり取りしたり(応答型問題)、答だけを出力したり(出力型問題)することにより、単に答えを出すだけでなくアルゴリズムの優劣を競う。使用メモリ量および実行時間に厳しい制限あり。 | |||||||||||||||||||||||
表 彰 | : | 金メダルは参加選手の約12分の1、銀メダルは同12分の2、銅メダルは同12分の3に与えられる。 |
なお、ブルガリア大会の結果は、8月15日(土)午前(日本時間)に判明する見通しです。詳しい結果が分かり次第、文部科学省および情報オリンピック日本委員会から発表される予定です。
【日本情報オリンピック/国際情報オリンピックについて】
日本情報オリンピック (Japanese Olympiad in Informatics, JOI) は、日本の高校生以下の生徒の中から数理情報科学的な能力の豊かな生徒を見出し、その才能の育成を助けるとともに、国際情報オリンピックに日本代表選手として派遣するために、特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会が主催している事業です。活動母体である日本委員会は、この活動を軸としつつ、それにとどまらず、数理情報科学に関する調査、研究、普及、啓発活動を行ない、日本の将来にとって必要不可欠である情報科学を支える才能の発見と育成を行なっています。
国際情報オリンピック (International Olympiad in Informatics, IOI) は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の提唱で開催されている「国際科学オリンピック」のひとつです。1989年にブルガリアで第1回が開催されて以来、毎年各国持ち回りで開催され、今年のブルガリア大会は21回目です。IOIの目的は、高校生までの生徒を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その才能の育成を助け、また、各国の選手・教育者同士の国際交流を図ることにあります。スポーツのオリンピックと同様に、立候補した国の中から投票で開催国が選ばれます。毎年約70〜80ヶ国が参加し、各国は4人の代表選手を派遣することができます。日本は1994年に初参加し、今回は7回目の代表選手派遣となります。
詳細につきましては、情報オリンピック日本委員会のWEBサイトhttp://www.ioi-jp.org/をご参照ください。
【NTTデータの支援活動について】
NTTデータでは今後、この情報オリンピック日本委員会の活動支援プログラムとして、人材・技術、設備など様々なバックアップ活動を行っています。
- ♦人材・技術支援
- ビジネスや研究開発の第一線で活躍するNTTデータの社員が、人材面、技術面でのサポート
- 代表選手候補選考、トレーニング合宿、セミナー等における専門分野の講師を派遣
- 競技/トレーニング環境(PC/ネットワーク)を構築する技術スタッフの派遣
- 国際情報オリンピック予選実施システムの開発、運用
- <2008年度実績>
- 夏季セミナーへの講師派遣
「コンピュータでテキストを扱う〜テキスト処理のための基礎技術〜」(技術開発本部 北内 啓) - 春季トレーニング合宿への講師派遣
「LinuxOSにおける標準化の実際(TOMOYO Linux開発の現場から)」(技術開発本部 原田 季栄)
- 夏季セミナーへの講師派遣
- ♦設備支援
- 代表選手の選考・トレーニングや合宿形式の研修会の会場として、NTTデータ駒場研修センターを提供
- <2008年度実績>
- 夏季セミナー会場として提供 [2008年8月25日(月)〜28日(木)]
- 春季トレーニング合宿会場として提供 [2009年3月19日(木)〜25日(水)]
また、今回のブルガリア大会では、本日行われる選手壮行会で、NTTデータより代表選手に対して公式代表ユニフォーム(ブレザー)を贈呈する予定です。