国際会計基準(IFRS)対応を支援する統合サービスの提供について ~グローバルのベストプラクティスを活用し、構想策定から制度、業務改革、システム構築、教育までのトータルサービスを提供~

ニュースリリース/NTTデータ

2010年1月21日

株式会社NTTデータ

NTTデータグループは、日本企業の国際会計基準(以下IFRS)対応をサポートするため、ドイツを始めとした欧州で展開中のサービスを2010年1月21日より国内でも展開します。

Cirquent(サークエント)やitelligence(アイテリジェンス)といった欧州グループ会社におけるIFRS対応プロジェクトで培ってきたノウハウを体系化、(株)クニエや(株)NTTデータ経営研究所などグループ各社のサービスメニューを統合・再編成し、IFRS対応を中心とした経営課題解決に向けた構想策定から、制度適用、業務改革、システム構築、社員教育、運用定着まで、幅広い業種・業界に向けたIFRS対応のトータルサービスを提供します。

背景

2009年6月、企業会計審議会から「我が国における国際会計基準の取扱いについて(中間報告)」が公表されて以来、日本企業におけるIFRS適用に向けた動きが活発化してきており、一部の先進的企業においてはIFRSの先行適用を公表し、具体的活動を開始しています。

IFRSは、企業内部のさまざまなルール、業務、そして情報システムにも大きな影響を及ぼすと考えられ、また、コンバージェンス注1とアドプション注2の並行検討や、情報システムの更新など他の経営施策との関連性を明らかにする必要があるため、その適用における難易度は非常に高いものとなり、多角的観点から業務や情報システムなどのIFRS対応構想を策定し、早期に中期的ロードマップを構築することが必要不可欠です。また、各企業はこれを契機に制度対応にとどまらないグループ全体での業務・IT標準化に取り組むことが求められ、その施策効果と合わせたロードマップの策定が更に重要となっています。

NTTデータグループでは「変革の構想と実現」を行っていく「価値提供モデル」<3D Value Cycle>の考えに基づき、ロードマップを含めたIFRS対応構想の策定から、業務や情報システムの実装、仕組みの定着化まで、お客さまにとって最も効率的、効果的なIFRS対応を実現するためのトータルサービスを提供していきます。

サービスの概要と特徴

NTTデータグループは、IFRS影響度診断から、企業内部の課題解決も含めた包括的な業務改革・システム構築(改修)、仕組み定着化まで一貫したサービスメニューをそろえ、お客さまの状況に応じた適切なサービスを提供します。

IFRS対応サービスの構成(別紙)

  1. 1.「IFRS診断・インパクト分析サービス」、「ロードマップ策定サービス」の構想策定コンサルティング
  2. 2.「業務改革実行・運用定着サービス」、「会計系システム構築サービス」の実装・運用定着サービス
  3. 3.「社内教育サービス」、「プロジェクトマネジメントオフィス」のプロジェクトマネジメント・教育サービス

サービスの特徴

  • 業界、マネジメントスタイル、商習慣に合わせたIFRS対応

    業界業務特性に基づき業界別のIFRS対応要件を体系化、テンプレート化することにより、グローバル企業、国内企業における業界固有のマネジメントスタイルや商慣習に合わせたIFRS対応を実現します。

  • システムライフサイクルと経営課題を反映した施策ロードマップ策定

    各社により異なる会計系を中心としたシステムのライフサイクルや、現在抱えている内部課題を踏まえ、IFRS対応施策の適切な優先順位付け、マイルストーン、ゴールの設定、実行施策のスケジュール策定を行います。

  • グローバル連携とノウハウ活用

    Cirquent(サークエント)やitelligence(アイテリジェンス)といった欧州グループ企業との合同チームを立ち上げ、欧州でのIFRS適用コンサルティング、システム構築実績とノウハウを日本国内に展開、プロジェクト実行においても適切にグループ連携を図ります。

ロードマップ策定にあたってのNTTデータグループの考え

多くの日本企業におけるIFRS対応にあたっての喫緊の課題は、中期的ロードマップの確立です。ロードマップ策定にあたっては、組織、業務や情報システムの進展度、システムライフサイクルなどに応じて適切なマイルストーンやゴールを設定することが重要です。NTTデータグループのIFRS対応サービスでは

  • Step1:IFRS適用による連結決算の開示
  • Step2:グループ全体での制度・業務プロセス・IT標準化
  • Step3:グローバルな経営情報流通基盤確立と見える化

等、お客さまにとって最適なゴールを設定し、ロードマップを策定します。

NTTデータグループのIFRS対応

NTTデータグループとしても、NTTグループのIFRS対応を意識した検討を進めており、本社部門とコンサルティング部門が連携して構想策定~実行を行いつつ、実プロジェクトで得られた事例、ノウハウをお客さまに最大限活用し、サービス提供を行っていきます。

今後の展開

NTTデータグループは、本サービスの提供にあたり、NTTデータ内に「IFRSビジネス推進室」を設立し、グループ企業の(株)クニエ、(株)NTTデータ経営研究所を合わせ、会計系を中心としたシステム構想策定・構築経験者、会計業務経験者、公認会計士などを含む総勢100名規模のコンサルティング体制にてお客さまの構想策定をご支援していきます。今後については、SAP、Oracle-EBS、Biz∫®注3などのソリューションによる企業基幹システムの構築を得意とする各グループ企業とも連携し、2010年度末には300名規模の体制により、お客さまのニーズに合わせたトータルサービスを提供していきます。

注釈

  • 注1コンバージェンスとは、自国基準を維持しながら、IFRSと実質的に同等の基準とするための改正を行うことを指す。
  • 注2アドプションとは、IFRSを自国基準に単純に置き換えることを指す。
  • 注3Biz∫は、NTTデータが展開するエンタープライズソリューションスイートです。
  • 「Biz∫®」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
釜崎
TEL:03-5546-8051

サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
法人コンサルティング&マーケティング本部
IFRSビジネス推進室 岡野、日下部
TEL:050-5546-9530