SAP基幹業務向けソリューションをクラウド型サービスとして提供 ~NTTデータグループとSAPジャパンが連携し、共同で「INERPIA/イナーピア™」を展開~

ニュースリリース/NTTデータ

2010年11月26日

株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータソルフィス

株式会社NTTデータは、SAP® Business All-in-Oneソリューションを利用した「INERPIA/イナーピア」SaaSサービス注1を開発し、2011年2月からのサービス提供に先駆け、2010年12月より本格的な営業活動を開始します。

「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービスは、中堅・中小企業向けERPパッケージであるSAP Business All-in-Oneを、月額利用方式のクラウド型サービスで提供するもので、利用企業は自社でシステム構築することなく、初期投資額やランニングコストを抑えてERPを導入することが可能になります。

今後、NTTデータと株式会社NTTデータソルフィス(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:小林 健造)は、SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ギャレット・イルグ)と連携し、「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービス展開に向け、営業活動などを共同で行います。

「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービスは、基幹業務パッケージソフトウエアのSAP ERPを中核とした、中堅・中小企業向統合ソリューションのSAP Business All-in-Oneを、クラウド型サービスで提供するものです。NTTデータでは、本サービスの企画にあたって、企業のシステム運用費の削減要望が高まる中、数百社からのヒアリングを行い、その結果を受けてERPの導入要望の高い中堅・中小企業のニーズに応えるサービスとして、「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービスを開発しました。

利用企業にとっては、定額の月額費用と一部初期費用を支払うことによりERPが利用できるため、従来のように自社でシステム構築する場合と比べて、初期投資額やランニングコストの削減を実現できることが特徴です。また導入後の運用や効果を見ながらサービスを付け足していく、といった柔軟な拡張が可能であり、必要な時から、必要なサービスを利用することができるようになります。

顧客企業へのSaaSサービスの開始は2011年2月を予定しており、2010年12月より、NTTデータ、ERPソリューションにおいてコンサルティングから保守・運用までワンストップサービスを展開するNTTデータソルフィス、そしてSAPジャパンとで連携し、企業への営業活動を開始します。また、各種セミナーの開催などの「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービスの普及活動も3社で協力して実施していく予定です。

なお、本サービスの提供にあたっては、NTTデータソルフィスの加工組立型製造業向けSAP Business All-in-Oneテンプレート注2、NTTデータの環境配慮型のデータセンターである「Green Data Center®注3、クラウド基盤としてNTTデータのクラウドサービス「BizXaaS®注4を利用します。

サービスの特徴

1.クラウド型サービスにより、初期投資、ランニングコストを削減

クラウド型のサービスにより、利用企業にとっては、定額の月額費用と一部初期費用を支払うことによりERPが利用可能になります。自社でシステムを構築する場合と比較して、初期投資額を大幅に抑え、「小さく始める」ことができ、またソフトウエアのバージョンアップ注5やハードウエアの更新といった定期的に発生するコストも抑えることが可能になります。

  • 月額利用料

    1ユーザーライセンスあたり月額19,800円(税別)(1企業150ユーザーのモデルケース注6

  • 初期費用

    14,600,000円(税別)(1社への導入費用。提供するテンプレートをそのままご利用頂く場合)

    • これ以外にオプションを追加しますとオプション代が別途かかります。

月額利用料には、ライセンス費用、SAPアプリケーション運用・保守、サーバー保守、サーバー機器調達・利用料、データセンター利用料、バージョンアップ費用といったシステムを運用するために必要となるすべてのコストが含まれます。

初期費用には、SAP ERPのクラウド環境構築、データ移行、トレーニング、3ヵ月間のQ&A対応が含まれ、アドオン開発等はオプションでのサービス提供となります。

2.システムの柔軟な拡張性の確保と豊富な機能群の提供

導入後の運用や効果を見ながらサービスを付け足していくことが可能で、必要な時から、必要なサービスを利用することができるサービスになっています。

「INERPIA/イナーピア」SaaSサービスでは、SAP Business All-in-Oneで提供される、中堅中小規模の企業の財務、調達、在庫管理、製造、ロジスティクスの各業務の運営を支援する機能だけではなく、多通貨対応機能をクラウドで先行して提供を開始し、順次テンプレート部分の多言語化、人事、企業サービスから顧客サービス、営業およびマーケティングまでの機能、IFRS対応機能、ビジネスインテリジェンス注7機能、一部の国の税制対応機能等を提供していく予定です。

また本サービスは、NTTデータのクラウドサービス「BizXaaS」を基盤として利用しているため、SAP ERP以外のシステムも追加して利用することができます。

3.豊富な業務ノウハウと運用実績で安心・安全なサービスを提供

NTTデータグループは、長年にわたって多様な業種、業界でのSAP ERPの導入、運用を行ってきました。そのノウハウを集積したSAP ERPのテンプレート(業界別の業務要件を事前に取り入れたSAP ERP)、そして多くのミッションクリティカルなシステムでの運用実績を通して蓄積されたノウハウを用い、安全で安心なサービスの提供を行います。

サービス概要図

【図】

「INERPIA/イナーピア」の提供サービスの内容については、サービス紹介WEBページをご参照ください。

今後について

NTTデータでは、2010年7月に、SAPビジネスを推進する専門組織「グローバルSAP統括部」を設置し、国内外のNTTデータグループ全体注8として、SAPビジネスのさらなる推進を図っています。同時に、SAPジャパンとの協業を加速し「INERPIA/イナーピア」SaaSを含めた新しいサービスの投入や展開を促進します。

NTTデータグループでは、「INERPIA/イナーピア」のSaaSサービスを通じて、2012年度までに10億円以上の受注を目指します。

注釈

  • 注1SaaSサービス

    アプリケーションソフトウエアをクラウド基盤上に構築し、必要な時に、必要な量の提供ができるようにしたサービス

  • 注2会計、生産、購買・在庫、販売のフルモジュールが含まれている。
  • 注3Green Data Center

    最新技術の採用と30年以上の運用実績による独自の設計構築ノウハウ・データの活用により大幅な省エネ化を実現したデータセンター。太陽光発電や高圧直流給電システム等のグリーンIT基盤からなる

  • 注4BizXaaS

    NTTデータが提供するエンタープライズ向けトータルクラウドサービス

  • 注5バージョンアップについて

    無償で提供されるアプリケーションソフトの新しいプログラムの定期的な更新を指します。

  • 注6月額利用料について

    1企業の登録ユーザー数が150ユーザーの場合を前提にしています。150ユーザーに満たない場合には、利用ユーザー数に応じた価格での提供となります。

  • 注7ビジネスインテリジェンス

    会計システム等の企業の基幹システムに蓄積されたデータを、グラフ等を用いて情報を分かりやすく提供するシステム

  • 注8NTTデータ、NTTデータソルフィスの他、JSOL(日)、クニエ(日)、NTTデータウェーブ(日)、Intelligroup(米)、itelligence(独)などと連携しています。
  • 「INERPIA/イナーピア」は、株式会社NTTデータの日本国内における商標です。
  • 「BizXaaS」「Green Data Center」は、株式会社NTTデータの日本国内における登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
岩内
TEL:03-5546-8051

株式会社NTTデータソルフィス
ERP事業本部
事業企画課
都城(みやしろ)・鳥海(とりうみ)
TEL:03-5669-2019

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
グローバルSAP統括部
安藤・夏間(なつま)・新宮(しんぐう)
TEL:050-5547-4530(直通)