グローバルレベルでのSAPビジネス推進にむけたグループ会社連携体制を構築

ニュースリリース/NTTデータ

2011年2月8日

株式会社NTTデータ

NTTデータグループは、グローバル規模でのSAPビジネスを推進するため、国内外のNTTデータグループ会社の持つSAP事業のリソースを最大限に活用し、お客様にワンストップでグローバルベストプラクティスを提供するためのグループ内の連携体制「SAP Global One Team」を2011年2月8日に発足させました。

「SAP Global One Team」は、SAPテンプレートの共有、ツール類の共有、グローバルロールアウト・ロールイン注1の展開、SAPコンサルタントの連携、365日/24時間対応可能なデータセンターの運用、高品質なプロジェクトマネージャーの提供を目的とした、国内外のSAP関連グループ会社によるグループ横断組織です。グループ会社でこれまで培ってきたあらゆる業界、大企業から中堅、中小企業まで幅広い規模のお客様に対して、SAP製品やSAPサービスの導入から開発、運用までのワンストップのサポートを行うことが可能となります。

背景

製造業・流通業・金融業をはじめとしたグローバル企業のお客さまにとって、販売・生産・サービス拠点のグローバル化による海外現地法人の設立やM&Aによる事業の連結対象が増加していく中で、世界の競合他社とのグローバル競争を勝ち抜く手段として情報システムの統一、オペレーションの標準化の必要性が高まっています。その一方で、世界的な経済不況のなかで、情報システムに対する投資を抑制せざるを得ない状況にあります。

NTTデータグループでは、グローバル規模でのSAPサポート提供能力向上のため、SAP事業のカバレッジを拡げ、リソースの強化を図ってきました。今回、NTTデータグループは、お客様が抱える課題に対し、NTTデータグループが持つSAPリソースを活かしたベストプラクティスを提供することを目的に、各グループ会社がグローバルレベルで連携し、それぞれの強みやロケーションを最大限活用したサービスをワンストップで提供するための環境として、グローバルグループ会社間連携体制を整備しました。

SAP Global One Teamの構成

「SAP Global One Team」はNTTデータを含む国内外のNTTデータグループ11社、全29カ国、約5000人のSAPコンサルタントから構成されます。(2011年2月現在)

海外グループ会社:6社(アルファベット順)

  • Business Formula(M)Sdn Bhd(ビジネスフォーミュラ:本社 マレーシア クアラルンプール)
  • Extend Technologies Group Holdings Pty Ltd(エクステンド テクノロジーズ:本社 オーストラリア ブリスベン)
  • Intelligroup, Inc (インテリグループ:本社 米国 ニュージャージー州)
  • itelligence AG(アイテリジェンス:本社 ドイツ ビーレフェルト)
  • Keane International, Inc (キーン:本社 米国 マサチューセッツ州)
  • NTT DATA Asia Pacific Pte. Ltd(NTTデータAPAC:本社 シンガポール)

国内グループ会社:5社(アルファベット順)

  • 株式会社JSOL
  • 株式会社NTTデータ
  • 株式会社NTTデータソルフィス
  • 株式会社NTTデータウェーブ
  • 株式会社 クニエ

連携内容と効果

SAP Global One Teamは、関連要員による各種情報の共有を行い、グローバルレベルでタスクフォースを立ち上げ、お客様への新たな付加価値の提供を継続します。

ソリューション連携

  • 国内外のグループ会社が持つSAPアップグレードツール、SAPテストツールなどのツール共有と、全世界のお客様へのツール提供。タスクフォースによる、新たなSAPツールの開発。
  • 国内外のグローバル企業向けに行ってきたロールアウト、ロールインのグローバルメソドロジー注1をベストプラクティスとして全世界のお客様へ提供。タスクフォースによる、新たなメソドロジーの開発。

業務ノウハウ

  • 国内外のグローバル企業向けシステム構築で培った業務知識のSAPテンプレートへの集約と、全世界のお客様への提供。業務ノウハウの情報共有と、タスクフォースによる新たなテンプレートの開発。
  • SAPコンサルタントによる国の商習慣、税法などへのローカライズ対応。

要員連携

  • 国内外の関連要員の連携による時差開発を実施。SAPの開発・テストにかかわる納期の短縮。
  • お客様ごとの保守運用を各拠点連携して対応。365日・24時間対応可能なシステム運用により現地法人の営業開始時間・営業終了時間を意識しない"眠らないデータセンター"を提供。SAPの認定を受けた要員による安定運用と、トータルコストの削減を実現。

プロジェクトマネジメント

  • 国内外の経験で得たプロジェクトマネージャーのタスクやロールを標準化し、全世界で情報共有。標準化されたプロジェクトマネジメント方法論を展開し、SAP Global One Teamとして高品質なプロジェクトマネジメントスキルを確保。

研究開発

  • SAPとの協業による将来のSAP新技術(In MemoryやMobilityなど)の開発あるいは習得と、お客様への先端技術の提供。

今後について

上記のSAP Global One Teamによるサービスの提供は、NTTデータグループの拠点がある国・地域のみならず、南米やアフリカ等グループ拠点の展開が無い国・地域へも、サービス拡大を図ります。

注釈

  • 注1ロールアウト、ロールインのグローバルメソトロジーとは、世界各地にグループ会社をもつグローバル企業が、グループ全体でテンプレートを各地域の現地法人に展開する手順のことです。海外の現地法人に展開することをロールアウト。また、その逆に各地域会社がテンプレートを受け入れることをロールインと呼びます。
  • SAP、SAPロゴ、記載されているすべての SAP製品およびサービス名は SAP AG のドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051

本取組みに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ソリューションサービス事業部
グローバルSAP統括部
佐藤
TEL:050-5547-4530