「グローバルECサービス」でユニクロの台湾向けオンラインストアを構築 ～「ダイレクト チャネル プラットフォーム®」をクラウド化して台湾向けECサイトを短期間構築～

株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）は、株式会社ユニクロ（以下、ユニクロ）の台湾向けオンラインストアを構築し、2011年3月25日からサービス提供を開始しました。NTTデータの「ダイレクト チャネル プラットフォーム^®注」をクラウド化した「グローバルECサービス」としてSaaS型で提供することで、高信頼かつ高いサービスレベルを実現する台湾向けECサイトを、短期間で実現しました。

NTTデータは、急成長を続けるユニクロの国内向けECサイト（ユニクロオンラインストア）を構築、2007年9月以来、安定したシステム/サービスを提供し、ユニクロの成長戦略の一端を担ってきました。

2010年10月に台湾一号店をオープンしたユニクロは、台湾のあらゆる人に良いカジュアルを届けることを目指しており、日本で展開している高信頼かつ高いサービスレベルを維持しつつ、台湾の慣習や制度に合わせたECサイトを、短期間で構築することが不可欠でした。

そこでNTTデータは、これまで培ってきたECサイト構築・運営ノウハウをベースとする「ダイレクト チャネル プラットフォーム」を基に、大規模ECビジネスに特に必要な「通常の数倍にも跳ね上がるピークトラフィック時の安定したサービス提供」、「事業成長に伴うチャネル、サービスの拡充」、「高度なセキュリティー/個人情報保護」、「きめ細かな国別対応」を実現できる「グローバルECサービス」の利用を提案し、採用が決定、台湾ユニクロオンラインストアを構築し、2011年3月25日のオープンを迎えました。

NTTデータがユニクロに提供した「グローバルECサービス」の特長は以下のとおりです。

当社の「ダイレクト チャネル プラットフォーム」を活用することにより、各国共通サービス（商品・在庫など）と各国ローカルサービス（送料・税など）を自由に組み合わせることのできるアーキテクチャーを持ち、全世界向けのECを実現するサービスです。（SaaS型）

この自由なサービスの組み合わせを可能にするアーキテクチャーにより、国やブランドによって異なるEC事業の特性に対応しながら、ひとつのシステム基盤で、さまざまな国へ、さまざまなブランドのEC展開を柔軟かつスピーディーに実現することができます。同時に、事業成長に伴うチャネル、サービスの拡充を容易に可能とする拡張性を実現しています。

グローバル機能の実現においては、米国Revere社、ドイツCirquent社などのNTTデータの海外グループ会社との連携により、各国の法規制、サービスレベル、文化や商習慣も考慮したシステム/サービスを提供しています。

NTTデータのクラウドサービス「BizXaaS（ビズエクサース）」を利用し、柔軟なシステムリソース配置を行うことを可能としています。繁忙期の通常の数倍にも跳ね上がるピークトラフィック時の安定したサービス提供、スピーディーな展開国拡大に応えられる拡張性、24時間365日でのサービス提供を継続する信頼性を、同時に実現しています。

また、PCIDSS準拠を前提としたシステム構成、アクセス制御、データ保護方式を採用しており、高度なセキュリティー/個人情報保護を実現しています。

今後、「グローバルECサービス」は、ソーシャルメディアをはじめとする新しいサービス/チャネルとの連携強化など、上述のアーキテクチャーの拡張性を活かしたサービス拡充を計画しております。

また、NTTデータとしては、海外向けEC事業の展開を検討している企業に向けて、事業計画立案/Webマーケティング戦略立案/事業の立ち上げを提供する「ビジネスサービス」、ロジスティクス/コールセンター/サイト運営などを提供する「オペレーションサービス」、今回ユニクロが採用したSaaS型の「グローバルECサービス」を提供する「ITサービス」をワンストップで提供し、企業の事業成長を推進します。そのために海外のNTTデータグループ各社との連携をより強化し、このグローバル向けECのトータルソリューションの提供で、今後3年間で50億円の売り上げを目指します。