NTTデータでCMMI®成熟度レベル5を達成 ~Ver1.2以降のバージョンではNTTデータ内で3件目~

ニュースリリース/NTTデータ

2011年10月 7日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータの、流通・サービス事業本部 メディア・エンターテインメント事業部 eライフ統括部がCMMI®の最高水準となるレベル5を達成しました。

CMMI(Capability Maturity Model® Integration)は、1999年に米国国防総省の援助のもとカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所(SEISM)で開発された、システム開発を行う組織の成熟度を表現したモデルで、現在では防衛関連だけではなく、世界中のシステム開発企業においてプロセス改善を進める際の参照モデルのデファクトスタンダードとして使用されています。

2006年8月にCMMIモデルおよび評定手法がVer1.2に改訂された際、特にレベル4と5の高成熟度の基準が厳格になりましたが、今回のeライフ統括部の結果は、Ver1.2以降のバージョンでは日本国内では7件目、NTTデータ内で3件目、グローバルITサービスカンパニー内では初のレベル5達成となります。このことは、NTTデータの法人分野や中規模システムの開発および管理のプロセスが、最新のグローバル基準に適合できることを実証したとも言えます。

NTTデータでは、既にレベル5を達成した社保第一統括部、防衛システム担当や海外のグループ会社とあわせ、整備した開発プロセスや経験、ノウハウを他部門にも展開し、高品質なシステム・サービスを提供するための組織的なレベルアップを継続的に行っていきます。

レベル5達成について

流通・サービス事業本部 メディア・エンターテインメント事業部 eライフ統括部は、アミューズメント業界・不動産業界等をお客様としたシステムの開発・運用を行う組織です。同組織ではシステムの安定サービスの提供を第一目標に掲げ、プロセス改善活動の取り組みを開始し、2008年に先行して当組織内の一担当がCMMIレベル3を達成、2010年には統括部へと範囲を拡大しCMMIレベル3を達成しました。その後、システムの安定サービスを維持しつつ開発効率向上を目標にプロセス改善活動を継続し、今回レベル4、5の取得を同時に達成しました。

NTTデータグループにおけるCMMIへの取り組み

NTTデータグループでは、2012年3月期まで掲げる中期経営方針における重点施策「SI競争力強化」の一環として、お客様に品質の高いシステム・サービスを提供するため継続的にCMMIに基づくソフトウェア開発プロセスの改善に取り組んでいます。

レベル5を達成したeライフ統括部、社保第一統括部、防衛システム担当のほかにも海外のNTTデータグループ会社を含む複数の組織が既にレベル3を達成しており、より上位のレベルの達成をめざし改善活動を進めています。

今後、既に上位レベルを達成した組織が整備した開発プロセスや経験、ノウハウをグループ全体のプロセス改善活動に展開し、中期経営方針の最大の目標である「お客様満足度No.1」の獲得に向け、組織的にレベルアップを行っていきます。

CMMIの世界的な動向

2006年8月のCMMIおよび評定手法SCAMPISMのバージョン1.2リリースに伴い、レベル達成に必要な評定の手順および基準が大幅に改訂されました。特にレベル4以上の高成熟度レベルの評定では、事業目標とプロセス改善との関係や、改善の実施効果の定量的な把握、定量データの分析における統計技法の正確な使用などを厳格に示すことが求められるようになりました。その結果、改訂後にレベル4ないしはレベル5を達成した企業の数は激減し、今回のレベル5達成は日本国内で7件目となります。

注釈

  • 注1CMMI

    CMMI(Capability Maturity Model Integration)は、1999年に米国国防総省の援助のもとカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所(SEI)で開発された、システム開発を行う組織の成熟度を表現したモデルです。成熟度を段階的なレベルで表現するとともに、各成熟度を満足するために有効なプロセスの特徴を定義しており、プロセス改善を行う際のリファレンスモデルのデファクトスタンダードとして、世界中の多くの企業で使用されています。

    なお、V1.2の改訂に伴い、関連要素群(constellation)の概念が導入され、開発以外の領域(調達やサービス)向けのCMMIも定義されています。今回のレベル5達成は「開発のためのCMMI」に基づいています。

  • 注2SCAMPI

    Standard CMMI Appraisal Method for Process Improvementの略で、CMMIに照らして組織のプロセスを評定する際の条件や手順を定義したものです。レベル評価は、SEIに認定された主任評定者によりSCAMPIに厳格に沿って行われなければなりません。なお、評定結果の有効期間は3年間とされています。

  • CMMIおよびCapability Maturity Modelは、アメリカ合衆国特許商標庁に登録されています。
  • SEISM、CMM IntegrationSM、SCAMPISMは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。
  • 文中に記載されている商品・サービス名、および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
TEL:03-5546-8051