CAFIS®、INFOX-NET®のBCPを強化 ～大阪に新サイト構築およびホスト処理能力の向上による大規模災害への対応を強化～

株式会社NTTデータは、2012年3月よりカード決済総合ネットワーク「CAFIS^®（キャフィス）」^注1および「INFOX-NET^®（インフォックスネット）」^注2のBCP（Business Continuity Plan：事業継続計画）の強化対応工事を実施し、東京サイトおよび大阪サイトでの2重化運用を開始します。

現状、「CAFIS」および「INFOX-NET」センターは、東京サイトおよび千葉サイトでの2重化運用を実施していますが、関東地域における大規模災害発生時のリスクに対応するため、2012年に大阪地域に新サイトを構築し、東京サイトおよび大阪サイトでの2重化運用を実施することとしました。

また、新サイト構築に先立ち、CAFISセンターマシンのハード更改を実施し、処理能力の向上を実現します。

BCP対策強化と、処理能力の向上により、日本における決済処理インフラとして広く利用頂いている、「CAFIS」、「INFOX」は、お客さまへ、より高品質かつ安心して利用頂けるオンラインサービスの提供を目指します。

2011年3月11日に発生した「東日本大震災」により、大規模災害発生時のコンピューターセンターにおけるBCPの重要性が再認識されています。コンピューターセンター自体への影響に加え、電力や通信回線等コンピューターセンターの運用に不可欠な社会インフラに深刻な影響が発生し、コンピューターセンターが、長期間利用できなくなる可能性があるためです。

現状の「CAFIS」および「INFOX-NET」のセンターは東京・千葉サイトの2センター構成となっているものの、いずれも関東地域に存在していることから、大規模災害発生時に社会インフラが被災した際の影響を考慮する必要が生じています。これに対応するため、関西地域の大阪に、新たに「CAFIS」および「INFOX」のサイトを構築し、現行の千葉サイト機能を大阪サイトに移転します。この対応により、関東地域における大規模災害が発生した場合でも、大阪サイトを経由して、継続した取引処理が可能となります。また、併せて、CAFISセンターホストのハードウエア更改を実施します。将来的にCAFISトラフィック件数が増大した場合でも、東京または大阪サイトのどちらか一方のサイトが処理不能となった際、もう一方のサイトにて2サイト分の取引処理を十二分に実行可能な処理能力に強化します。

BCP強化対応のための工事実施計画は、以下のとおりです。

現在、CAFISのトラフィック件数は月間3億件にのぼり、日本における極めて重要な決済処理インフラとして多くのお客さまに利用頂いています。

NTTデータは、その大規模決済処理インフラを提供する企業として安心・安全な社会の実現に貢献するため、今回のBCP強化に留まらず、アクセス回線の多様化や信頼性と安全性を高める取り組みを積極的に行い、お客さまが、安心かつ安全に利用できる決済処理インフラシステムの運用を続けていきます。