フィールド作業支援ソリューションおよびマルチセンサー集配信ソリューションの提供開始 ～M2Mトータルソリューション「Xrosscloud™」シリーズの新ソリューション～

株式会社NTTデータは、M2Mトータルソリューション「Xrosscloud^™」シリーズの新たなソリューションとして、スマートフォンをはじめとするAndroid端末を用いたフィールド作業の支援を行う、"フィールド作業支援ソリューション"「Device Spider^™」を2012年4月1日より、多様なセンサーからの情報収集・配信を行う"マルチセンサー集配信ソリューション"「Sensor Spider^™」を2012年8月より、順次提供開始します。

「Device Spider」は、Android端末等を用いて行う、設備・機器の各種情報収集、保守保全、定期点検等、フィールド作業を通じた"人による効率的なセンサー情報収集"を支援するソリューションです。

「Sensor Spider」は、"センサー機器からの効率的な情報収集"の実現を目指し、社会インフラ分野を中心に、さまざまなセンサー・機器を登録できるコンセントレーター^注1と収集データを高速に処理できるセンターシステムを組み合わせたマルチセンサー集配信基盤です。

今後NTTデータは、さまざまな社会インフラにおけるM2Mの実現に向けて、「Device Spider」「Sensor Spider」をはじめとする「Xrosscloud」シリーズのラインアップを拡充し、あらゆる機器や場所からのデータ収集と配信を実現するためのソリューションを提供していきます。

昨今、急速に拡大するM2M市場においては、従来のお客さま固有の要望に応じたシステム以上に、効率的かつ汎用的にM2Mを実現するための共通的なしくみが求められています。

特に、防災、施設管理、ユーティリティーの3分野を中心とした社会インフラ分野に関するM2Mの実現においては、多数のセンサーと業務システムとの間で多量の情報のやりとりが必要であるため、多種多様なセンサーからの情報収集・配信方法に対応するしくみが必要不可欠です。

NTTデータでは、こうした市場ニーズを踏まえ、防災、施設管理、ユーティリティーの3分野を中心とした社会インフラ分野に向け、多種多様なセンサー機器からのデータ収集と配信制御を実現するソリューションの開発を行ってきました。

多種多様なセンサー機器の中には、ネットワークに接続されておらず、"人によるセンサー情報収集"が必要なものと、"センサー機器からの自動的な情報収集"が可能なものがあります。これら双方のM2M活用支援を目的に、Android端末等を用いて、企業の効率的な設備・機器の各種情報収集、保守保全、定期点検等、フィールド作業をサポートする「Device Spider」と、"センサー機器からの効率的な情報収集"の実現をサポートする多様なセンサーからの情報収集・配信基盤「Sensor Spider」を開発しました。

本ソリューションでは、防災、施設管理、ユーティリティーなどの社会インフラ分野におけるM2Mサービスのコアソリューションとして、多種多様なセンサーからのデータ収集と、収集したデータを業務サービスで使いやすいように変換する機能を中心に提供し、効率的なセンサー情報の収集・配信をサポートします。

"フィールド作業支援ソリューション"「Device Spider」は、Andoroid端末（スマートフォンやタブレット型端末）を用いたフィールド作業をサポートするパッケージソリューションです。

"マルチセンサー集配信ソリューション"「Sensor Spider」は、さまざまなセンサー・機器を収容できるコンセントレーターと収集データを高速に処理できるセンターシステムを核とするパッケージソリューションです。

"フィールド作業支援ソリューション"「DeviceSpider」は、ワークフォースマネージメント^注2のソリューションとして、フィールド作業の支援および効率化を実現するフィールドエンジニアのためのAndroidアプリケーションです。

フィールド作業時のナレッジ共有による作業品質の向上、フィールドデータ収集の容易性による作業エビデンスの高精度化を実現します。

"マルチセンサー集配信ソリューション"「Sensor Spider」は多種多様なセンサー情報の一元的なデータ収集・処理が行えるため、今まで専門性が高く高コストであったM2Mセンシングシステムの構築を容易かつ安価に実現可能です。

各種のセンサーI/Fに対応したコンセントレーターを置くだけで、さまざまなメーカのセンサーからデータ収集することが可能です。また、センサーと業務システムで利用されるサーバ間の通信を集約することで、通信コストを削減します。なお、通信処理としては、有線、無線、3G回線に対応します。

センサーより収集したデータを工学値変換することで、業務システムでの活用が容易な形式でデータを提供します。また、アラーム通知、ストアーデータの吸い上げ、平均処理など、センサーからの情報解析に必要な基本的な機能も提供します。

接続する多種多様なセンサーの初期化、設定変更、再起動など、個々のセンサーの管理機能を提供します。各センサーに対して統一的に管理を行うことが可能であり、センサー間の連携などによりセンサー情報の統合を効率的に実現します。

今後は、センサー収集・配信機能の充実を図るとともに、社会インフラ分野における対象領域の拡張（例えば、建造物、都市開発、鉄道、空港、港湾などの重要構造物の監視・管理などへの展開）を図ります。

また、さまざまな分野における業務ソリューションや他のM2Mソリューションとの組み合わせにより、お客さまの用途・ニーズに応じたサービスの拡大を図ります。

2012年5月9日～11日に、東京ビッグサイトにて開催される「Japan IT Week春（主催　リード エグジビション ジャパン株式会社）」内の「クラウドコンピュータEXPO」において、「DeviceSpider」および「SensorSpider」の紹介および展示を行います。