Android対応GISアプリケーション提供開始 ~GISプラットフォーム「GEOPLATS®」シリーズVersion9.0をリリース~
2012年4月16日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは、高機能GIS(地理情報システム)プラットフォーム「GEOPLATS®」シリーズの最新バージョンとなるVersion9.0を2012年4月16日(月)よりリリースします。
今回のバージョンアップでは、Android端末向けGISアプリケーョン「GEOPLATS Pocket™(ジオプラッツ ポケット)」を新たなラインアップとして追加すると同時に、GoogleMapsとの連携機能を強化しました。
「GEOPLATS Pocket」の導入によって、Android端末上で各種GIS情報の閲覧や情報登録を行うことができるようになるため、自治体や企業における施設管理、防災・危機管理、ロケーション管理など、フィールド作業を伴う各種業務において、フィールドへのデータ持ち出しから、現地におけるデータの閲覧・編集、その後のデータの活用や公開まで、「GEOPLATS」シリーズで一元的にサポートすることが可能となります。
NTTデータでは今回の新しい「GEOPLATS」シリーズを今まで以上にGIS情報の活用や利便性向上に役立つサービスとして、自治体や企業における、さらなる拡販を目指し、2015年度までに20億円の売り上げを目指します。
背景
スマートフォンの高性能化と急激な普及に伴い、従来PC上での利用がメインであったGIS分野においても、スマートフォン等、モバイル端末上でのGIS利用ニーズが高まっています。
特にGIS分野は、地理情報の管理・利用を行うという性質上、フィールド作業と密接な関係にあるため、モバイル端末への対応は、GIS情報のフィールド現場での活用や、システムへの現場情報の反映など、GIS利用業務を大幅に効率化する手段として注目されています。
そこで、NTTデータではGISプラットフォーム「GEOPLATS」シリーズのバージョンアップを期に、Android端末対応のモバイルGISアプリケーション「GEOPLATS Pocket」を開発しました。
また、高機能で利用者からの要望が高いGoogle Mapsを活用し、「GEOPLATS Pocket」におけるGoogle Maps連携をはじめ、他の「GEOPLATS」シリーズにおけるGoogle Mapsとの連携機能を強化しました。
「GEOPLATS Pocket」画面イメージ
概要
GEOPLATS Pocket
「GEOPLATS Pocket」の導入によって、現地調査等フィールド業務の際、これまで紙へ出力して持ち出していた地図上のポイントやライン等の地物データや、そこに紐づく属性情報などのGIS情報を、GEOPLATSからAndroid端末に保存して持ち出すことができます。また、これらの情報は指定したポイント等に連携して表示させることが可能なため、Google Mapsを背景にした地物の表示や編集を行うことが可能となります。加えて、Android端末で撮影した写真や手書きメモの登録機能を備えており、あらゆる情報をAndroid端末上で操作することができます。なお、これらAndroid上で編集したデータは、再度GEOPLATS上に取りこむことができるため、収集した現地情報の共有が容易になり、現地調査等の情報収集をメインとするフィールド業務に、より一層の業務効率化をもたらすことができます。
Google Maps連携強化
Google Mapsは、GEOPLATS Version8から、シリーズの一部機能で背景地図として利用されてきましたが、さらなる利便性の向上を目指しGoogle Maps「Google Maps API Ver.3」への対応と、GISコンテンツのWeb公開用サービスである「GEOPLATS iLite」におけるGoogle Mapsとの連携強化を図りました。これによりWeb公開時にも、GEOPLATSで作成したデータとGoogle Mapsを重ね合わせ、作成したデータ付近のストリートビューの利用による一次調査や、道路のルート探索機能を利用して現地までの所要時間を確認するなどGoogle Mapsに用意されている各種機能を利用できるようになります。
GEOPLATS Version9.0の特長
主な新機能
- 1.Android対応モバイルGISアプリケーション「GEOPLATS Pocket」ラインアップ追加
- Google Mapsを背景地図として表示
- GEOPLATSと連携したデータインポート/エクスポートの実現
- 端末からのポイントデータや属性値や写真、メモの登録が可能
- 計測・検索など、その他一般的な地図機能を搭載
- 2.GEOPLATS iLiteのGoogle Maps API Premierへの対応
- 市街地図、地形図、衛星、航空写真表示
- 任意文字列による住所検索
- ストリートビュー表示
- Googleレイヤの切り替え
- 3.最新版API「Google Maps API Ver.3」に対応
- ルート探索機能の追加
適用分野
自治体や企業における、施設管理、防災支援、ロケーション管理など、地理情報と関連するさまざまな業務に適用できます。
地図データ
- 1.Google Maps利用時の表示可能エリアは日本全国エリアで、航空写真や地形図等のコンテンツも利用できます。
- 2.GEOPLATS Pocketを除くGEOPLATSシリーズではストリートビューとの連携も可能です。
- 3.NTT空間情報株式会社が提供する配信地図「GEOSPACE」の利用も可能です。
利用形態
スタンドアロン、クライアントサーバ構成、Web構成など、利用者の状況に合わせた導入が可能です。
予定提供価格
GEOPLATS Pocket
- GEOPLATS Pocket
1端末あたり50,000円
GEOPLATS iLite
- GEOPLATS iLite
1サーバあたり2,567,000円
- Google Maps接続コンポーネント
iLite1台につき500,000円
注釈
- 注GEOPLATSは日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 注GEOPLATS Pocketは日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- 注Google Maps地図サービスはGoogle Inc.の商標です。
- 注その他、文中の商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
参考
GEOPLATS公式Webサイト
- 注Google Mapsは非公開サイト利用等が可能な有償サービス「Google Maps API Premier」での提供となります。「Google Maps API Premier」に関してはGoogle Inc.公式Webサイトを参照ください。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
リージョナルビジネス事業本部
e-コミュニティ事業部
ホームランドセキュリティ担当
大竹・風見・本間
TEL:050-5546-2507