OSS統合運用管理ソフト「Hinemos®」を大幅刷新 ~業務ジョブ実行管理機能の視覚化により操作性が大幅向上~
2012年4月24日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは、OSS統合運用管理ソフトウエア「Hinemos®」(ヒネモス)の新バージョンを2012年4月25日から提供を開始します。
今回提供開始する「Hinemos Ver.4.0」では、「Hinemos ジョブマップ™」オプションのリリースをはじめとした多くの機能拡充・改善が含まれます。「Hinemos ジョブマップ」により、システム運用における定常業務の自動実行の設計や、自動実行した際の進行状況の把握をグラフィカルな配置図上で行えるようになります。これらの視覚的・直観的な運用が可能となることで、システム運用担当者の業務負荷の軽減につながり、OSSであることによる製品導入コストの低減と合わせ、システムの運用管理に関わるトータルコストの抑制が可能となります。
Hinemosについて
「Hinemos」は、NTTデータが2005年からOSSとして公開する、世界で唯一の、システム監視とジョブ管理を備えるOSSの統合運用管理ソフトウエアです。近年、仮想化やクラウドといったIT基盤の本格利用が増加しているため、システム運用はより複雑化する傾向にあります。これに伴う運用コストをいかに抑制するかに大きな注目が集まっています。こうした状況の中で、OSSである「Hinemos」と、NTTデータならびにHinemosパートナー企業より提供する各種Hinemos関連サービスは、仮想化やクラウド基盤の導入を検討されている多くのお客さまにおいて、運用コスト低減に寄与します。
Hinemos Ver.4.0の主な特徴
1.ジョブ管理機能の強化
ジョブ定義および進行状況の可視化
今回新たにリリースする「Hinemos ジョブマップ」機能により、視覚的にわかりやすい画面を用いたジョブ管理が行えます。ドラッグ&ドロップなどのマウス操作によるジョブネットの作成や、ジョブネットの実行状態に応じて色分けされた画面による容易な現状把握が可能となります。複雑な依存関係を持つジョブネットを運用する際の作業効率が大幅に向上し、運用担当者の業務負荷を軽減させます。
図1:「Hinemos ジョブマップ」オプション画面イメージ
ジョブ実行性能の向上
大量ジョブを同時実行した際の処理性能が大幅に向上されます。検証環境での測定では500個のジョブの同時実行でも問題無く動作することを確認しています。旧バージョン(Hinemos Ver.3.2)と比較して10倍以上処理性能が向上します。
2.クラウド環境やデータセンターへの対応強化
管理対象台数の大幅拡大
1マネージャーあたり、旧バージョン(Hinemos Ver3.2)と比較して10倍~20倍以上である1,000台を超えるサーバーの管理が可能となります。仮想化やクラウドと言ったIT基盤環境の導入が進む中で、多数のサーバーに対する運用管理の低コスト化に大きく寄与します。
ネットワーク要件への対応強化
Hinemosと管理対象サーバー間で使用する通信方式をユーザーが扱いやすい「HTTP」へ変更されたことにより、NATやファイアウオール等が導入されたシステムへの導入が容易となります。また、従来バージョンでは一部機能に限定されていたIPv6への対応を全機能へ拡大したことにより、データセンターをはじめとしたIPv6化が進む環境への導入の際も全機能が利用可能となります。
3.機能の改善・拡充
Windowsサービス監視機能
監視対象のWindows上で動作するソフトウエアがサービス化されている場合、Windowsが提供する機能と連動した各サービスの実行状態の監視が可能です。
サービス・ポート監視機能
DNS、SMTP、POP、FTP、NTP等のサーバーに対し、各サーバーのプロトコルに応じた状態の監視が可能です。
カスタム監視機能
Hinemosにビルトインの各種監視機能が未対応の監視を行う場合、本機能を用いることでユーザー独自の監視機能を登録し、他の監視機能と同等に扱うことが可能です。
性能収集機能
従来はCPUやメモリ等のリソース情報のみが対象となっていましたが、すべての監視機能にて取得した性能値を蓄積し、システム利用状況の分析に役立つデータとして利用可能です。
各製品の提供開始時期
今回のHinemos Ver.4.0および関連製品の対応版の提供開始時期は下記の予定となります。
製品名 | 出荷時期 | 製品概要 |
---|---|---|
Hinemos(基本機能) | 2012年4月25日 | Hinemosの基本機能 |
Hinemos ジョブマップ オプション(新製品) | 2012年4月25日 | Hinemosクライアントにジョブネット構成の可視化機能を追加 |
Hinemos ノードマップ™ オプション | 2012年4月25日 | Hinemosクライアントにノード配置の可視化機能を追加 |
Hinemos有償エージェント | 2012年4月25日 | 各対象OS用Hinemosエージェント |
商用UNIXエージェント(Solaris / HP-UX / AIX) | 2012年4月25日 | UNIX環境用Hinemosエージェント |
Hinemos HAオプション | 2012年4月25日 | Hinemosマネージャーの冗長化 |
Hinemos Utilityオプション | 2012年4月25日 | Hinemos設定内容の入出力 |
Hinemos VM管理オプション(VMware / XenServer) | 2012年5月25日 | 仮想化環境向け機能強化 |
Hinemos VM管理オプション(KVM / Hyper-V / OracleVM) | 2012年6月22日 | 仮想化環境向け機能強化 |
提供方法
Hinemos(基本機能)
「Hinemos」に関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しております。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosパートナープログラムの詳細情報などを掲載しております。また、ソースコードおよび実行バイナリは、オープンソースのライセンスであるGNU General Public License(GPL)で公開されます。「Hinemos」のプロジェクトは、OSS開発サイトである「SourceForge.jp」にホスティングされています。
Hinemos 有償製品の提供方法
Hinemos有償製品は、Hinemosパートナー各社より提供されます。提供形態、価格はHinemosパートナー各社により異なりますため、各社にお問い合わせください。
セミナーのご案内
Hinemos Ver.4.0の製品リリースに関して、下記の要領にてセミナーを開催いたします。NTTデータからの製品ご紹介・デモンストレーションに加えて、Hinemosソリューションパートナー各社が提供するHinemos Ver.4.0対応ソリューションについてもご紹介いたします。
テーマ | 「Hinemos Ver.4.0製品発表セミナー」 |
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日時 | 2012年5月30日(水) 13:10~17:40 (受け付け開始12:50~) |
会場 | NTTDATA INFORIUM(東京都江東区豊洲) |
主催 | NTTデータ |
参加費 | 無料(事前登録制) |
講演内容(講演順) |
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今後について
NTTデータでは、仮想化やクラウドなどの先進的なIT技術を利用する際に求められる運用要件への迅速な対応と、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの開発、提供を行います。より一層のHinemosの普及を図るとともに、Hinemosパートナープログラムおよびオプションの提供により、年間10億円の売り上げを目指します。
注釈
- 注「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 注「Hinemos ジョブマップ」「Hinemos ノードマップ」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- 注その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
田中・高橋
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
加納・谷越
TEL:050-5546-2496