シンクライアントクラウドサービスをAPACに展開 ～BizXaaS® Officeを日系企業に7月より導入開始～

株式会社NTTデータは、2012年7月より、APAC地域に向けて、オフィス環境のクラウドサービス「BizXaaS^® Office」を提供開始しました。マレーシア現地子会社であるNTT DATA Malaysiaが販売拠点となり、「BizXaaS Office」の、デスクトップ機能を取り込んだオフィス向けソリューション^注を提供します。

ターゲットは、現在経済成長が著しいAPAC地域の中でも、特に日系企業の進出が進んでいる東南アジア、インドに拠点を持つ日系企業です。さらに今後は、同地域に拠点を持つ欧米系グローバル企業、現地企業等にも広げていきます。提供サービスも、今回提供を開始するデスクトップサービスを皮切りに、お客さまの情報システムをトータルでサポートできるよう、NTTデータグループの各種業務パッケージのクラウドでの提供など順次拡大していく予定で、3年で50億円の売り上げを目指します。

近年、経済成長が著しく投資拡大が見込まれるAPAC地域に対して、日系企業の進出が進んでいます。ビジネスのスピーディな展開のため、クラウドコンピューティングサービスへの需要が高く、また、BCPやDR（ディザスタリカバリ：災害時のデータ復旧）、コスト、ビジネス拠点の観点からも、企業のクラウド基盤としてAPAC地域のデータセンターへの注目が集まっています。その中でも特に、マレーシアは自然災害が少なく、安定したエネルギー供給が可能であり、世界でも高い人気を得ています。

NTTデータは、日本国内で長年培ったシステム構築ノウハウ、クラウドサービス提供実績を生かし、マレーシアデータセンターを拠点にNTT DATA Malaysiaとともに、APAC地域向けのクラウドサービスを展開します。その皮切りとして、迅速かつ低コストでシンクライアント環境を利用可能なオフィス向けクラウドサービス「BizXaaS Office」のシンクライアントサービスを提供開始しました。

「BizXaaS Office」は、2011年5月に日本国内で提供開始したオフィス向けクラウドサービスで、デスクトップサービス（DaaS：Desktop as a Service）と、Microsoft製品を利用したメールサービス、ファイルサーバーサービスを提供中です。今回、APACマーケットの小規模オフィスでのインターネット利用という特徴に合わせ、性能やセキュリティの心配をすることなく、手軽に本サービスをご利用頂けるよう、以下の工夫を行っています。

本サービスのAPAC地域への展開にあたっては、地震等の自然災害が少なく、安定したエネルギー供給が可能なマレーシアにある、NTTグループの高品質なデータセンターに構築を行っています。マレーシアは、オフショア先としてインド、中国に次ぐ世界第3位にランキングされる^注1など、ITアウトソーシング拠点として優位性が高く、NTTデータではお客さまの海外拠点向けデータセンターやプライベートクラウド構築、またNTTデータが利用するシステム開発環境クラウド等に積極的に活用しています。

「BizXaaS Office」については今後、Exchangeメールサービス等、日本国内で提供しているサービスも順次APAC地域で提供する予定です。また、デスクトップサービスを皮切りに、お客さまの周辺サーバーも「BizXaaS Office」の仮想環境上に集約し、お客さまの情報システムをトータルでサービス提供することで、今後3年間で50億円の売り上げを目指します。さらに将来的には、APAC地域にとどまらず、ヨーロッパ、アメリカなど世界各拠点にもサービス展開していく予定です。