グローバルブルーとNTTデータが合弁会社の設立で合意 ~両社のノウハウをベースに免税手続きのBPO/ITOサービスを日本全国で本格的に展開~
2013年7月9日
グローバルブルー
株式会社NTTデータ
グローバルブルー(本社:スイス エザン、社長兼CEO:ペール・セッターバーグ)と、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下NTTデータ)はこのたび、小売店に対し、訪日外国人旅行者向け販売時における免税手続きのBPO/ITO注1サービス(サービス名:タックスフリーショッピング)等を提供する合弁会社、Global Blue TFS Japan Co. Ltd.(グローバルブルー ティエフエス ジャパン株式会社、以下グローバルブルー ティエフエス ジャパン)を設立することで合意し、今年9月下旬を目途に全国で本格的に同サービスを展開します。
背景
グローバルブルーは、30年前にタックスフリーショッピングを開始して以来、同サービスにおける世界のマーケットリーダーとして事業展開してきました。同社は、2011年8月、日本現地法人としてグローバルブルージャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:清水 克俊、以下グローバルブルージャパン)を設立し、現在、訪日外国人旅行者が小売店で迅速に免税手続きができるよう、外国人旅行者が多く来店する主要小売店に対し、免税書類発行システムのサービス、ならびに多通貨決済サービス注2に付随するマーケティング、コンサルティングサービスを提供しています。
一方、NTTデータは、30年にわたり、日本最大のカード決済ネットワーク「CAFIS」を運営しており、これまで、加盟店の決済手段に関する多様なニーズに対応してきました。特に、2012年4月からは、外国人旅行者誘致に積極的な加盟店に対して、グローバルブルージャパンとともに多通貨決済サービスを提供しています。
両社は、それぞれの強みを生かしたノウハウ・サービスを組み合わせ、日本が官民で取り組んでいる、観光立国化に向けたさまざまな取り組みに最大限貢献し、訪日外国人旅行者が小売店でより迅速にかつ安心して免税手続きを行うことができるよう、免税関連の各種サービスを提供する合弁会社を設立することとなりました。
グローバルブルー ティエフエス ジャパンについて
グローバルブルー ティエフエス ジャパンの概要(予定)
(1)社名 | Global Blue TFS Japan Co., Ltd. |
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(2)本社所在地 | 東京都千代田区 |
(3)代表取締役社長 | 清水 克俊(しみず かつとし) |
(4)設立時期 | 2013年9月下旬 |
(5)事業内容 |
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(6)出資金額 | 2億円 |
(7)出資比率 | グローバルブルー51%、NTTデータ49% |
(8)従業員数 | 6名 |
(9)役員構成 | 5名(グローバルブルー:3名、NTTデータ:2名) |
なお、グローバルブルー ティエフエス ジャパンは、日本政府による、2030年に訪日外国人旅行者3,000万人注3超を目指す、日本の観光立国化に向けた各種取り組みに賛同し、両社の実績とBPO/ITノウハウを踏まえ、訪日外国人旅行者のショッピング市場の拡大を通じて、将来日本がアジアを代表する観光立国となれるよう貢献していきます。
グローバルブルー ティエフエス ジャパンは諸手続きが完了後、グローバルブルー本社の直下に入り、現グローバルブルージャパン代表取締役社長の清水克俊が代表取締役社長に、さらにグローバルブルーから3名、NTTデータから2名が取締役として就任する予定です。
グローバルブルージャパンは、タックスフリーショッピングサービスをグローバルブルー ティエフエス ジャパンに引き継ぎ、既往の多通貨決済サービス等の事業に引き続き注力していきます。
グローバルブルーからのコメント
このたび、日本を代表するITのリーディングカンパニーであるNTTデータとパートナーシップを結び、両社の強みを生かしながら事業展開できることを非常に嬉しく思います。現在、日本政府は観光立国になるための取り組みを進めておりますが、日本はまさに外国人旅行者へ提供できるものが非常に多い国だと思います。私たちも合弁会社を設立し、この取り組みに貢献できるよう、日本国内での外国人旅行者の消費を伸ばし、急成長する同市場の中で小売店様がシェア獲得できるよう支援して参りたいと思います。
グローバルブルー 社長兼CEO
ペール・セッターバーグ
NTTデータからのコメント
グローバルブルーは、タックスフリーショッピングのサービスを、欧州を中心に世界で40カ国以上で展開しており、同サービスにおいては、No.1プレイヤーです。このたび、両社のノウハウを融合し、免税手続きの加盟店向けBPO/ITOサービスを日本で立ち上げることは、訪日外国人旅行者の利便性向上、小売店の外国人旅行者誘致、ついては、日本の観光立国化に向けたさまざまな取り組みに資すると考えます。
株式会社NTTデータ
取締役常務執行役員
パブリック&フィナンシャルカンパニー長
椎名 雅典
グローバルブルーについて
グローバルブルーは、世界の外国人旅行者のショッピングや消費動向に関するエキスパートとして、小売店と旅行者に対してより利便性が高く、有益なサービスを提供しています。30年前にタックスフリーショッピングを開始し、現在は旅行者が諸外国でスマートに買い物ができるよう、また、旅先での購買力が高くなる外国人旅行者市場において、小売店や金融機関にとっても収益を上げるための幅広いサービスを提供しています。
グローバルブルーは40ヵ国の主要都市において、百貨店やブランドショップ、ホテルを含む約27万の店舗と提携し、毎日6万人を越える旅行者が同社のサービスを利用しています。グローバルブルーは、世界のショッピング、消費動向においてリーダーとなることを目指し、事業を推進しています。本社所在地はスイス、ジュネーブ近郊のエザンです。
グローバルブルーに関する詳細な情報は下記をご参照ください。
NTTデータについて
NTTデータは、金融・公共分野の大規模社会インフラシステムや企業の経営戦略を支える情報システムの開発など、ITを用いた、さまざまなしくみの提案からシステムづくり、その先の活用に至るまで、トータルにサービスを提供しているITサービス業界のリーディングカンパニーです。
GlobalTOP 5を目指すNTTデータは、世界35ヵ国におよそ6万1千人の社員を擁しています。「One NTTDATA」として世界中のどこでも信頼性と品質の高いITサービスを提供することで、グローバル展開を加速する世界中のお客さまのビジネス競争力の向上をITの力で支えています。
NTTデータはこれからも、情報技術で世界中の新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献することを目指していきます。
NTTデータに関する詳細な情報は下記をご参照ください。
注釈
- 注1BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とは、企業の業務プロセスの一部を外部に委託することです。また、ITO(ITアウトソーシング)とは、企業の情報システムに関する業務を委託することを指します。
- 注2多通貨決済サービスは、クレジットカード利用者の取引時の通貨選択を可能とするサービスで、現在、グローバルブルーは世界16ヵ国で展開しています。日本においてはNTTデータとの協力で同サービスを提供しています。
- 注3「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」(2013年6月閣議決定)
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051
株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
カード&ペイメント事業部
ビジネス企画担当
TEL:050-5546-9468
グローバルブルー
広報代理
株式会社バーソン・マーステラ
清水・木原
TEL:03-3264-6701