観光スポットごとの最新ピンポイント天気予報を付加した日本初の観光情報配信サービスを提供開始 ~1キロ四方の最新ピンポイント天気予報で快適・効率的な富士山周辺地域観光を実現~
2013年10月28日
山梨県
株式会社NTTデータ
山梨県と株式会社NTTデータは、どのような天気であっても、富士山世界文化遺産の観賞と地域ならではの観光体験を最大限に楽しむことができる、日本初の観光情報配信Webサイト「Fuji-sun!~富士山世界文化遺産お天気周遊ガイド」の提供を、2013年11月1日より開始します。
観光スポットに「天気ごとの魅力」という新たな判断基準を提供することで、増加が見込まれる観光客が、より現地での観光を楽しみ、周辺地域の活性化を目指します。
背景
2013年6月26日、富士山の世界文化遺産登録を受け、富士山やその周辺地域の周遊を目的とした国内外の観光客が急増しています。また、この富士山やその周辺地域を巡る観光は、主に日本ならではの自然や景観を楽しむ屋外型観光です。こうした屋外型観光において、観光客の行動や満足度に大きく影響を及ぼす要素の一つに、天気の変化があげられます。旅行パンフレットや絵はがきに掲載された景観を期待する観光客にとって、天気に恵まれず思うように観光を楽しめなかったり、観光地に関する情報不足により不測の事態に対応できなかったりすることが満足度を大きく左右する要因となるためです。
世界的に見て雨が多い日本において、天気の良しあしに左右されず観光客の行動を促進し、いかに満足度の高い観光をしてもらえるかが、屋外型観光を主とする全国の観光地共通の課題となっています。
そこで、山梨県と株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男)は、富士山の世界文化遺産登録を機に増加する観光客に対し、より満足した観光をしてもらえるよう、屋外型観光における満足度を左右する天気の要素を、「天気ごとの観光スポットの魅力」という形で取り入れた、新たな情報配信サービスを提供することとなりました。
サービス概要
観光情報配信Webサイト「Fuji-Sun!~富士山世界文化遺産お天気周遊ガイド」では、山梨県内の富士山周辺の観光スポット情報に、24時間先までの観光スポットごとの天気予報を組み合わせ、その時点の天気に適した観光スポットを紹介します。また、サイトを利用して観光スポットに行った観光客のレビュー情報を提供することで、信頼度の高い情報を提供します。
なお、天気予報は、NTTデータグループの民間気象情報会社・株式会社ハレックスが提供する1キロ四方ごとに最適化された最新の天気データを使用し、観光スポット情報に24時間先までの観光スポットごとの天気予報を組み合わせたサービスの提供は日本初となります。
- 注2013年11月1日より公開
- 1.世界文化遺産の構成資産ごとに24時間先までの天気予報を提供
- 2.「天気」と「観光スポット」の魅力的な組み合わせと体験者レビューの提供
- 3.天気の変化に応じた楽しみ方が可能な周辺観光施設情報の提供
世界文化遺産周辺で楽しむことができる観光施設の情報は、(公社)やまなし観光推進機構が運営する観光サイト「富士の国やまなし観光ネット」や、富士急行(株)が運営する観光サイト「フジヤマNAVI」と連携して提供します。
今後について
富士山の世界文化遺産登録に加え、2020年に向けて、今後の訪日外国人数の大幅な増加を見込み、山梨県では、観光庁や民間企業との連携を図り、多言語表示やルート案内機能との連動など順次サービスを拡張していく予定です。
また、山梨県では今回のサービスを、自治体主導ではなく、民間企業主導で技術やノウハウ投入して継続的に運営・発展させていくことを目指します。そのために、NTTデータを中心として、本サービスによって事業の活性化につながる地域企業同士が連携したビジネスモデルの確立の支援を行い、"自立した地域経済の発展"を推進・促進していきます。
NTTデータでは、持続可能な地域ビジネスの実現に向けた官民連携の新たなスタイルをベースに、今回の天気予報をはじめ、観光客の利用シーンに応じて求められるサービスを全国の観光地に展開していきます。また、天気の変化と観光客の行動履歴、さらに施設への来店数や売上額に関する情報を収集し、それらの関係性を解析することでO2Oサービスやビッグデータビジネスへ展開していくことを目指します。
参考
山梨県の観光客誘致に向けた取り組み
山梨県では、2012年1月より訪日外国人観光客の誘致と受入環境の整備促進等を目的に「やまなしFree Wi-Fiプロジェクト」注1を推進しています。
2012年11月 | NTTデータ等と外国人観光客の集客および購買促進に向けたフィールドトライアル注2を実施。 |
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2013年6月 | 当初の整備目標の1,000箇所を半年前倒しで達成し、今後2015年までに2,000箇所を目指しています。 さらに、本県を訪れる旅行者が、楽しく、便利に、安全に旅行を楽しんでいただくためWi-Fiスポットにおいて外国人観光客にニーズの高い情報を一元的に配信するポータルサイト「Tourist Information」を開設し、旅行者が保有するスマートフォンやタブレットに対して各種情報を多言語にて提供しています。 |
- 注1やまなしFree Wi-Fiプロジェクト
年々増加する外国人観光客が、無料で利用できるWi-Fiスポットの整備を全県的に推進することで、外客受入環境水準を向上させて外国人観光客の増加と周遊観光につなげることを目的として、山梨県、やまなし観光推進機構および民間企業の協働により産官民共同で推進。なお、全県下を対象とした産官民協働の無料Wi-Fiスポットの推進は、全国初の事例。
- 注2フィールドトライアル
富士河口湖町および甲府市の20の協力店舗・施設等のWi-Fi スポットにおいて外国人観光客向け「クーポンカタログ」、「口コミレビューサイト」および「お土産購入EC サイト」を提供し、外国人観光客の観光地への集客・周遊促進および山梨県の産業文化の伝達を通じた特産物の購買促進を図る取り組み。
NTTデータの観光関連事業の取り組み
NTTデータは、2012年度から山梨県とともに、外国人観光客向けに無線LANを通じて利用可能な地域の観光情報やクーポン、口コミレビュー等のサービスを試験的に導入し、観光地への集客・周遊促進を通じて地域観光の活性化に貢献するサービスの提供に取り組んできました。また、一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)(観光庁後援)のメンバーとして、外国人観光客の日本におけるショッピングツーリズムを推進するべく、海外プロモーションから、来店促進、コミュニケーションや購入支援等、さまざまな観光シーンに応じて観光客の消費行動を変革しうるICTサービスの企画、検討を進めています。
株式会社ハレックスが提供する気象情報について
ハレックスでは、気象庁から発表される膨大な情報を高速処理し最適化する技術を独自に開発し、2012年夏より「FSP-API」というサービス名称で提供を開始しました。同社が開発した「FSP-API」システムでは、1キロ四方ごとの細かさで日本全国をカバーする予測データを処理し、常に情報の「鮮度」を重視した最新の予測データを保持しています。また、提供方式には、任意に指定可能な「緯度経度情報」にレスポンスする形態を採用しています。なお、本サービスで提供される最新処理技術のピンポイント気象情報は、防災・減災支援のほか、人々の生活をより豊かにする各種事業で活用されています。
- 注「FSP-API」サービスについては、特許出願中です。
- 注2013年10月現在、NTTデータ調べ。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
山梨県
観光部
観光振興課
丸山
TEL:055-223-1557
株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
パブリック&フィナンシャル事業推進部
営業推進部
ビジネス企画担当
加藤、山崎
TEL:050-5546-9609
天気情報解析技術(FSP-API)に関するお問い合わせ先
株式会社ハレックス
第一事業部気象海象課
馬目、山本
TEL:03-5420-4313