サービス連携プラットフォーム「Sinfonex®」でゆうびんポータルの新しいサービスを開始 ~日本郵便のあらゆるサービスが、1つのIDで利用可能に~
2013年11月1日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)が開発し、2013年4月1日にサービス開始した日本郵便株式会社(以下、日本郵便)の「ゆうびんポータル」に、本日、リプレックス株式会社が提供する年賀状ウェブポストサービスである「ウェブポ」が追加され、「ゆうびんID」を使ったシングルサインオン注や、年賀状のオンライン作成や投函(とうかん)が可能となりました。
「ゆうびんポータル」は、日本郵便の提供する各種サービスを1つのID(ゆうびんID)を用いて利用できるポータルサイトで、NTTデータが提供するサービス連携プラットフォーム「Sinfonex®」の会員管理機能、シングルサインオン、サイト連携の機能によって構築されています。
「Sinfonex」の機能を活用した「ゆうびんポータル」によって、利用者は1つの会員IDで日本郵便の各種サービスが利用可能となり利便性が向上するほか、今後日本郵便の新しいサービスが「ゆうびんポータル」に連携する際も、短期間で会員情報の連携やシングルサインオンのしくみを構築でき、異なるサービスが連携する事でビジネスシナジーによる収益拡大が期待できます。
NTTデータは今後も、企業のニーズやトレンドにあわせてSinfonexの新機能を積極的に企画・追加することで、企業の会員管理の課題解決に寄与するサービスとして付加価値拡大に努め、来たるべきマイナンバー時代のID関連ソリューションにおけるデファクトスタンダードを目指します。
背景
日本郵便は2013年4月1日より日本郵便「ゆうびんポータル」サイトにおいて、NTTデータが開発したSinfonexを活用し、「ゆうぱっくの集荷申込み」、「再配達の申込み」、「オンラインでの切手販売」など、さまざまな郵便サービスを、1つのID(ゆうびんID)でログインやサービス利用が可能となるよう、利用者の利便性向上を実施してきました。
1.これまでの経緯
NTTデータは、2012年9月に日本郵便の「ゆうびんポータル」(Web会員管理システムおよびインターネット統合認証基盤)について受注し、Sinfonexの提供する会員管理に関する各種機能を利用し、わずか9ヶ月間で構築し、2013年4月1日にサービスが開始されました。
- ゆうびんポータル:ゆうびんポータルサイト(外部リンク)
- サービス開始日:2013年4月1日
- 日本郵便プレスリリース:
- 当社関連ニュースリリース:
2.今回のサービス追加について
本日新たに、年賀状の作成、印刷、発送、注文をオンラインで行えるWebサービスの「ウェブポ」を「ゆうびんポータル」サイトに追加することで、1つのID(ゆうびんID)で、年賀状のオンライン作成や投函が可能となりました。
また、今回の「ゆうびんポータル」と「ウェブポ」のシングルサインオン連携にあたっては、検討開始よりサービス開始までSinfonexのID連携機能(Sinfonex SP Agent)を用いることで、サイト間での接続仕様の違いにも対応でき、従来半年から1年かかるところが3ヶ月でサービス開始に至りました。
- 年賀状ウェブポストサービス:
年賀状の作成、印刷、発送、注文をオンラインで行えるWebサービス。
Sinfonexの特長
今回、Sinfonexが提供した機能の主な特長は以下の通りです。
- 会員サービスの連携/会員IDのひも付け:「ID連携機能」
(製品名:Sinfonex Federation Manager、Sinfonex SP Agent)Sinfonexの提供するサイト連携エージェント(Sinfonex SP Agent)を用い、既に提供中の会員サイトや、会員情報を保有していないサービスサイトを、ゆうびんポータルやゆうびんIDと連携を行えるように、ID連携による会員IDの一元化(ゆうびんIDへの集約)を行いました。
これにより、各会員サイト間で、異なるIT基盤や担当ベンダーによって構築されていても、短期間で会員サービスの開始を実現することができ、共通IDでの連携利用が可能になります。
- 情報の一元管理(製品名:Sinfonex IDaaS):「会員管理機能」
連携されたID情報をゆうびんIDに集約する事により、Webサイト運営管理者は、顧客情報の一元管理が可能になります。これにより会員特性に応じた緻密なサービスの提供が可能となります。
また、今後新たに開始されるサービスにおいても、ゆうびんIDを活用したサービスを提供する事が可能になり、異なるサービスが連携する事でビジネスシナジーによる収益拡大が期待できます。
図3:ゆうびんポータルにおけるSinfonex活用のイメージ
Sinfonex導入のメリット
- 利用者のメリット⇒利便性向上
- 1つのIDでログイン、サービス利用が可能
- スマートフォン等のマルチデバイスへの迅速な対応
- Webサイト運営側のメリット⇒会員情報の一元化、短期間での開発を実現
- Web会員マスターを整備することにより、会員情報の活用・分析が可能
- 異なるサービスが連携する事により、ビジネスシナジーと収益拡大
- ID連携・管理の専門部隊により、短期間での開発を実現
- 接続サイト側のメリット⇒対応負荷軽減、接続サイト拡大へ迅速な対応
- Sinfonex SP Agentの利用による短期間でのサイト連携の実現
- 類似SSO実績の活用
- 接続サイトへの手厚いサポート
Sinfonexの今後の展開
NTTデータが提供するSinfonexは、今後も企業の会員管理等の課題解決に寄与する、新たな機能やトレンドを積極的に企画・提供することで、さらなる付加価値の拡大に努め、来たるべきマイナンバー時代のID関連ソリューションにおけるデファクトスタンダードを目指します。
特にお客さまの運営するWebサイトと、他のWebサイトの連携に必要となる機能強化につとめ、お客さまの多様なニーズに対応可能なサービスを提供していきます。
1.新しい機能の提供
- 1.新たなシングルサインオンの仕組み
現在のシングルサインオンの主流は、1つのサイトのIDをメインのIDとして、他のサイトにログインするという使い方が一般的ですが、急速に進むM&Aや異業種間のビジネスコラボレーションでは、どのサイトのIDでも、各サイトにシングルサインオンが可能となる、相互SSOを実現する必要性があります。
Sinfonexでは、これらの相互SSO機能を、短期間で、既存サイトへの改修を極小化し低コストで導入可能とする機能の強化を図ります。
- 2.セキュリティー機能やデータ連携の強化
Webサイト間の会員情報のやり取りで必要となる、「属性情報の交換を安全に実現するための機能」の強化を図ります。この機能によって、よりWebサイト間で交換される会員情報等のやり取りの信頼性や安全性が高まります。また、異業種間のビジネスコラボレーションで必要となる、購買や決済にかかる情報などの各種業務やサービスで扱うデータの連携を、簡便に実現する機能の強化を図ります。
2.クラウド型サービスの強化
Sinfonexで提供する、IDに関する各種機能のクラウド提供を強化します。
NTTデータが提供するBizXaaS®等のクラウド基盤や外部基盤を用いた、会員管理やID連携に関する機能の提供を行います。
また、FacebookのID等をはじめとするメジャーサイトのIDを用いたソーシャルログインの機能について強化を図り、Webサイトへの会員の誘引や会員登録の機能強化を図ります。
参考
注釈
- 注シングルサインオン(略称:SSO)とは、一度の認証処理によって、複数のコンピューター上のリソースが利用可能になる認証機能です。
- 「Sinfonex」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 「BizXaaS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
太田
TEL:03-5546-8051
システムに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
郵政ビジネス事業部
青柳、長田
TEL:050-5546-2947
Sinfonexに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
公共システム事業本部
e-コミュニティ事業部
三宅、熊木
TEL:050-5546-2449