次世代型プリペイドサービス「PaySpreme™」を提供開始 ～国際ブランド付帯プリペイドカードの発行を可能とするクラウドサービス～

株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）は、3月より、決済市場の幅広いニーズに応える次世代型プリペイドサービス「PaySpreme^™」（ペイスプリーム）を提供開始します。

「PaySpreme」は、国際ブランド付帯プリペイド^注1決済の導入を希望する、クレジットカード会社や新規参入を希望する決済事業者向けの、クラウド型のプロセシングサービスです。決済事業者は「PaySpreme」の導入により自社会員に対し利便性の高い決済サービスを提供することで、さらなる会員基盤の拡大が可能です。

今後、「PaySpreme」は販売・入金チャネル等のサービスを拡充するとともに、国際ブランド付帯デビット決済等の多様な非現金決済に対応することで、次世代の決済市場ニーズに対応していきます。

NTTデータは「PaySpreme」の提供により、5年間で100億円の売上を目指します。

近年、電子マネー技術の発達やEC決済に代表される非対面取引の増加に伴い、現金決済に代わる決済手段として「非現金決済」市場が注目を集めてきています。

日本での「非現金決済」の割合は、クレジットカードを中心に拡大を続けているものの、いまだ最終消費の2割程度に留まっており、今以上の拡大が期待されます。

一方、クレジットカードの加入・利用条件等を定めている貸金業法の改正に伴い、決済事業者・消費者ともに利便性の高い国際ブランド付帯のプリペイド決済やデビットカード決済等、信用供与を必要としない「非与信決済」による決済手段に対する関心が高まっています。

NTTデータはこのような市場のニーズに鑑みて、このたび「PaySpreme」を提供することとしました。

「PaySpreme」の主な特長は以下の3点です。

「PaySpreme」は多様な「カードバリエーション」「販売・入金チャネル」「利用シーン」に対応しています。

「カードバリエーション」では、EC決済のニーズに対応したEC専用カードの他、磁気カードの発行が可能です（近日対応予定）。「販売・入金チャネル」では、クレジットカードやコンビニ収納といった、場所・時間にとらわれない消費者のニーズに合わせた多様な手段を取り揃えています。「利用シーン」では、全世界の国際ブランド加盟店（EC/リアル店舗）で、既存のクレジット決済インフラを利用した決済が可能です。

「PaySpreme」は、決済事業者が消費者へ提供を望む、さまざまな商品設計に対応することが可能です。

「PaySpreme」は、クレジットカード会社へ向けたプリペイドサービスの他、将来的なデビットカードサービスへの対応など幅広いニーズに合わせた機能拡張を可能なプラットフォームです。

「PaySpreme」は、2014年2月にサービス開始30年を迎えた日本最大級の決済インフラである「CAFIS^®」^注2のシステム基盤を活用しており、大規模事業者による大量なプリペイド決済トランザクションの処理を可能としています。システムの運用は、「CAFIS」と同様の24時間365日の監視体制としています。また、セキュリティーについても、PCIDSS^注3に準拠した強固な情報セキュリティーの水準を達成しています。さらなる拡大が見込まれる非現金・非与信決済市場に対し、金融分野をはじめ、幅広い業界で共同センターの構築経験が豊富なNTTデータならではの高信頼性システムを提供します。

「PaySpreme」は、販売・入金チャネル等のサービスを拡充することで、より利便性の高い決済ソリューションを目指します。さらに、外部残高管理センターとの連携やデビット決済等の、プリペイド決済以外の「非現金」・「非与信」決済へも対応することで、さまざまな決済事業分野における次世代の決済ニーズへ対応します。NTTデータは「PaySpreme」の提供により、5年間で100億円の売上を目指します。