NTTデータと中国科学院ソフトウエア研究所が共同研究センターを設立

株式会社NTTデータ（本社：東京都江東区、代表取締役社長：岩本 敏男、以下NTTデータ）と中国科学院ソフトウエア研究所（Institute of Software, Chinese Academy of Sciences、本社：中国・北京市、所長：Prof. Li Mingshu）は2014年4月2日、情報技術分野における共同研究の強固な推進を目的として、中国科学院ソフトウエア研究所内に共同研究センターを設立しました。

本共同研究センターでは、まずSNS分野とヘルスケア分野の2つの分野を中心とした研究成果の創出と、ソリューション開発を目指し、今後5年間にわたり、さまざまなテーマでの研究開発およびビジネス展開を共同で推進していきます。

NTTデータは、これまで中華人民共和国国務院直属の研究機関である中国科学院と文字認識技術やテキスト処理技術などの分野において交流の歴史を築いてきました。近年では、ソフトウエア技術において中国トップレベルの技術力を有する中国科学院管轄の中国科学院ソフトウエア研究所と、2013年10月にはSNS分野での共同研究^注1、2014年1月には高度道路交通システム分野での共同研究^注2を開始し、研究交流を深めてきました。こうした背景のもと、NTTデータ技術開発本部および中国科学院ソフトウエア研究所は、双方のさらなる関係強化と応用研究推進を目的とし、このたび中国科学院ソフトウエア研究所内の一組織として共同研究センターを設立することに合意しました。

中国科学院ソフトウエア研究所内に共同研究センターを設置することにより、さらなる深い連携による研究成果の創出や、中国国内での迅速な実証実験等が実施可能な体制が整います。

本センターでは、まずは1.SNS分野と2.ヘルスケア分野における2プロジェクトを立ち上げます。各プロジェクトでは以下のような、ビッグデータを高度に利活用したソリューションの研究開発を行います。

共同研究センターでは今後5年間にわたり、創出した研究成果について双方が連携して技術展開を図るとともに、中国国内での実証実験等を通じて得られるお客さまニーズに適したソリューション開発を共同で進めていく予定です。

NTTデータは情報技術で、世界中の新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現を目指しています。お客さまの夢を実現するパートナーとして、提案からシステムづくり、その先の活用に至るまでトータルなサービスを提供しています。またグローバル展開を加速するお客さまのビジネスを世界中でサポートするために、現在世界40カ国以上をカバーするサービス体制を構築しています。

中国科学院ソフトウエア研究所は、中華人民共和国国務院直属の研究機関である中国科学院の管轄先の一つであり、コンピューター科学、ソフトウエアを研究する唯一の国立研究所です。1985年に中国の国家研究機関である中国科学院内に設置されました。中国のシリコンバレーとも呼ばれる中関村に位置しています。約750名のメンバーで構成され、コンピューターサイエンス理論やソフトウエア先端技術とその応用に関する研究を行っているほか、人材育成先として、コンピューター科学、ソフトウエアプロセスの昼間制専門学位の修士育成機関や、電子情報分野における初めての博士育成機関、ならびにポスト博士課程科学研究拠点も設置しています。これまでに、基礎的な研究からビジネスに近い研究まで幅広く技術開発を行っており、海外の大学・研究機関や企業との連携も積極的に進めており、米、欧、日、オーストラリアなど40数各国・地域との幅広い科学技術交流と連携関係を構築してきました。