Wi-Fiマルチキャスト技術を活用したeスポーツの新たな観戦スタイルの実証実験を実施

株式会社NTTデータ（以下：NTTデータ）は、eスポーツ^注1環境整備の一環として、2016年3月12日（土）・13日（日）に行われる一般社団法人日本eスポーツ協会（以下：JeSPA）主催の「第1回日本eスポーツ選手権大会^注2」において、Wi-Fiマルチキャスト技術^注3の実証実験を行います。

これは、eスポーツの観戦者が試合の状況に合わせて視聴画面を選択できる新たな観戦スタイルとして、その有効性を検証するものです。競技を行う選手個々の視点や観戦者の視点などを、観戦者側が状況に合わせて複数から選択することを可能にすることで、これまでの単一的な観戦方法では実現することが難しかった新たな観戦スタイルの検証を行います。

NTTデータでは、今後もeスポーツ環境整備に向けたソリューションの提供やeスポーツに関するイベントのコンテンツ管理、既存事業会社との連携による映像配信やEC事業者との連携など、市場の発展に即したITソリューションを提供していくことで、eスポーツ市場のさらなる発展に貢献していくことを目指します。

近年、eスポーツは、グローバル規模で競技人口が拡大しており、世界のeスポーツ観戦者は2015年に1億2000万人に達しています。競技人口の増加に伴って、海外においてはスポーツとしての地位を確立するとともに、関連ビジネスのマーケットも2019年には1200億円規模に達すると予想され、さらなる市場の拡大が見込まれています。

日本においても競技人口が急速に拡大しつつあり、今後、関連市場の規模はさらに拡大することが予想されています。しかし、日本では、eスポーツ専用拠点の不足などの課題があり、スポーツ市場の発展において、ITソリューションを活用したインフラの整備や既存関連市場との連携などが求められています。

これら課題に対して、NTTデータでは、長年培ってきたITインフラの構築ノウハウや独自の技術などを用いて、eスポーツ市場の普及・拡大に向けた取り組みを行うこととしました。この取り組みの一環として、JeSPAのビジネス推進エージェント法人であるeスポーツコミュニケーションズ合同会社と協力し、2016年3月12日・13日に行われる「第1回日本eスポーツ選手権大会」において、Wi-Fiマルチキャスト技術の実証実験を行うこととしました。

eスポーツでは、競技を行う個々の選手や観戦者など複数の視点・画面が存在するため、観戦者が状況に合わせて視聴する画面を選択できる新たな観戦スタイルとしてWi-Fiマルチキャスト技術を用いることが可能であり、この特長からeスポーツとの親和性が高い技術であるものと想定しています。

実証実験では、スマートフォンやタブレット端末等のセカンドスクリーンにさまざまな視点の映像を多チャンネルで配信し、eスポーツにおける観戦スタイルとしての有効性を検証します。

NTTデータでは、今後もeスポーツの大規模イベントにおけるコンテンツの管理や既存事業会社との連携による映像配信、さらにはEC事業者との連携など、eスポーツ市場の発展に即したITソリューションを提供していくことで、eスポーツ市場の発展に貢献していきます。