国内初となるRPA技術者検定™(WinActor)をヒューマングループと開始 ~技術習得レベルの客観評価を通じて、技術者の地位向上および働き方改革に貢献~

ニュースリリース/NTTデータ

2018年4月24日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)はヒューマングループと協業し、Robotic Process Automation(以下:RPA)注1ソリューション「WinActor(ウィンアクター)」に関するユーザーの技術習得レベルを客観的に評価する検定サービス「RPA技術者検定(WinActor)」(以下:RPA検定)の提供を2018年5月1日より開始します。

検定では、基本的な操作を習得した方以上を対象とし、レベルに応じた3段階(プロフェッショナル技術者、エキスパート技術者、アソシエイト技術者)の評価を行います。これにより、ユーザーにとってはスキルをアピールできる客観的な指標になるとともに、明確な目標が生まれることでスキル向上のモチベーションが高まります。企業においては社内に広くRPAを活用できる人材を定着させることで、RPA人材による主体的な働き方改革の促進と、活動の継続が期待できます。また本検定に加えて、RPAの未経験者などを対象に、RPA(WinActor)の概要を簡潔に体感・学習できる無料の「RPA入門講座(WinActor)」(以下:RPA入門講座)も提供開始します。

なお、RPAソリューションWinActorの技術習得レベルを評価する検定としては、国内初の試みとなります。また、検定試験受験者においては初年度3,000名を目指します。

今後NTTデータは、RPA技術者検定により、RPAスキルの客観評価による地位向上および企業の働き方改革の促進に寄与していきます。

背景

これまでNTTデータは、RPAソリューションWinActorや、管理統制ロボットWinDirector、導入支援コンサルティング、技術研修等を、800社を超えるユーザー企業へ提供しています。これを通じ、日本で求められる業務の自動化には、現場のユーザーが主体となるRPA動作シナリオの作成が有効であると考えています。実際、2017年9月に開催された「RPA/ビジネスAIカンファレンス2017」のアンケートでも、過半数の企業から、「RPA動作シナリオの作成はベンダーに委託せず、自ら使いこなしたい」との回答がありました。加えて、利用者もシナリオ作成の自習環境や、高めた技術力に関する客観的な評価を求めていることがわかりました。

こうしたニーズに対応するため、NTTデータでは、2017年11月1日よりRPA技術研修(WinActor)を全国9拠点にて提供注2し、これまでに約5,000名の方が受講しました。ここで習得した技術の継続的な活用を促すため、高めたスキルのレベルを客観的に評価する指標となるRPA技術者検定を、ヒューマングループと協業し、国内で初めて開発しました。併せてこれからRPAを試してみたい方向けに無料のRPA入門講座を開発しました。

概要

RPA技術者検定の概要

NTTデータ、NTTデータマネジメントサービス株式会社(以下:NTTデータマネジメントサービス)、ヒューマンリソシア株式会社(以下:ヒューマンリソシア)、ヒューマンアカデミー株式会社(以下:ヒューマンアカデミー)は、RPAソリューション「WinActor」での業務自動化に取り組むユーザーや、RPAソリューションを提供するベンダー側技術者のシナリオ構築スキルを評価するための技術検定を開始します。

これまでNTTデータでは、100社を超えたWinActor特約店向けに、RPA技術研修(WinActor)の講師スキルを評価・認定する制度と、特約店の技術者のスキルを評価する制度を運営してきました。このたびのRPA技術者検定は、特約店向けに提供していた試験の内容・制度を、一般向けに見直したもので、効率的かつ客観的にWinActorのシナリオ作成スキルを評価するものとなっています。

対象:WinActorにより業務の自動化に取り組むユーザーや、WinActorを提供する側の技術者等

内容:上からプロフェッショナル、エキスパート、アソシエイトの3段階

アソシエイトエキスパートプロフェッショナル
技術の目安WinActorの基本が身についており、独力で複雑なシナリオを構築できるWinActorに関する深い知識を有し、シナリオ構築において何か障害があったとしても、別の手段により構築できるWinActorに精通し、他の人が作ったシナリオの解析・修正や、ライブラリの開発ができる
受験日365日
初日は
2018年5月1日
年間4回
第1回は
2018年5月27日
年間1回
開催日検討中
試験形式CBT注3多肢選択式
50問
実技
4問
実技+面談
試験時間60分120分120分
合格基準正答率70%以上正答率70%以上検討中
受験資格なしなしエキスパート合格者
受験会場全国150会場札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡東京
受験料6,500円/回(税込)15,000円/回(税込)検討中

応募方法

RPA入門講座の概要

WinActorを通じてRPAの概要を簡潔に体感・学習できる無料のRPA入門講座を提供します。

目的・対象者

これからRPAを試してみたい方向けに、RPAソリューションの基本的な動きや使い方を知ってもらう

提供形態

Web上で常時視聴・実施可能

内容

50分の概要紹介ビデオと、多肢選択式(20問)の習熟度確認テスト

受講料
  • 無料
実施方法

これらの実施により、RPAの体験から、技術研修の受講、スキルレベルの客観評価まで、RPA技術研修一連の技術習得プログラムが整うことになります。

各社の役割

NTTデータ

  • RPA技術者の人材像の定義や、検定試験問題の校閲、検定事業の開発・運営

NTTデータマネジメントサービス

  • 自社の人材サービス強化のために構築したWinActor技術者認定制度のノウハウ提供、検定試験の問題作成支援

ヒューマンリソシア(WinActor/WinDirectorのゴールドパートナー)

  • 運営事務局業務や、検定試験の問題作成、採点

ヒューマンアカデミー

  • 募集サイトの運営や受験者取りまとめ、検定会場の提供

今後について

2018年度には、WinActor導入企業は累計3,000社、WinActorのシナリオ構築を行う人材は累計30,000名に達すると試算しています。NTTデータは、RPAによる業務改善スキルの必須化が進む中で、RPA技術者検定(WinActor)により、日本企業のRPA活用スキルの底上げに寄与していきます。

参考

Windows操作ロボット「WinActor」概要

2010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースとするRPAソリューションで、RPABANKでも国内シェアナンバーワンと評価とされています注4。サーバー型またはスタンドアロン型のどちらかに属するRPAソリューションが多い中で、クライアントサーバー型のRPAソリューションとして、自動化の容易性と管理統制の充実を両立させている点が大きく評価されており、NTTデータは2017年度末までに累計800社以上に提供しています。

【図】

管理統制ロボット「WinDirector」概要

「WinDirector」はNTTデータが企画・開発し、2017年9月29日に提供開始した、多数のWinActorを一元的に管理・統制するための運用ツールです。複数のWinActorに対する実行のスケジューリングや多重実行、即時実行の管理を可能とします。ユーザーの管理機能も備えており、日本的な「部署」や「担当」など多階層の組織構造における権限管理も実現します。また、WinActorの実行結果やステータス確認などを容易に行うことができ、ダッシュボードにて多数のシナリオの実施状況や、稼働率を一元的に監視する機能や、シナリオ実行エラー情報をプッシュ型で通知する機能も備えています。

注釈

  • 注1RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウエア型ロボットによる業務自動化の取り組みのこと。「仮想知的労働者(Digital Labor)」とも言われ、ホワイトカラー業務の代行を担います。
  • 注22017年10月25日ニュース「ヒューマングループと協業し、ユーザー企業のRPAスキル向上に貢献
    http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/102502.html
  • 注3CBTとは、Computer Based Trainingの略で、コンピューターを利用して学習を支援するシステムのことです。
  • 注4RPABANK Webサイト:https://rpa-bank.com/report/5415/(外部リンク)
  • 「WinActor」は日本国内におけるNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤
TEL:03-5546-8051

製品に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
第四公共事業部
第二統括部
RPAソリューション担当
中川、松本、城本、小山
TEL:050-5546-7720