NTTデータグループのAI指針を策定
2019年5月29日
株式会社NTTデータ
背景
AI技術の急速な発展が社会を変えようとしています。AIによる労働力不足の解消や社会の利便性向上が期待される一方、AIには社会的差別の拡大等の懸念があります。
NTTデータは、AIが持つ懸念事項を解消すべく行動するとともに、持続可能で多様性、包摂性、透明性の高い人間中心の社会を実現するためにAIを活用していきます。NTTデータは、AIを単なる効率性確保の手段として利用するのではなく、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念注1に沿い、お客さまを含めたすべての個人、ビジネス、社会がAIのメリットを享受できる「人間とAIが共生する社会」を目指していきます。
この決意を全世界のNTTデータ社員と共有し、当社の企業理念である『情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する』を実行するために、AI指針を策定しました。
概要
NTTデータグループのAI指針は、NTTデータがAI社会の実現に向けてさまざまな技術開発、およびサービス提供を実施する際に参考とする指針です。
当社のAI指針は『AIは基本的な人権を侵してはならず、人間社会の幸福を実現するために存在するべきである』というメッセージを込めています。これらを実現するためには、「個人データの取り扱い」や「AIの説明可能性」について真剣に向き合い、ステークホルダーとの共創を通して社会に新しい価値を提供していく必要があります。そして、AI人材の育成やお客さまのAIリテラシー向上に積極的に取り組み、社会的受容性を向上させ、AIを広く社会に浸透させていきます。このような考えを取りまとめ、5つの項目からなるAI指針を作成しました。
また、当社のAI指針には、NTTデータが目指しているGroup Vision「Trusted Global Innovator」注2を反映しています。「Trusted Global Innovator」には「長期にわたる揺るぎない関係性から醸成される信頼」「グローバルレベルでの多様性の尊重」「先端テクノロジーを活用したビジネスイノベーション」という意味を込めており、これらはAI指針の中で「ロングターム・リレーションシップ」「多様性を認めあう/基本的人権への配慮」「新しいAI価値創出」という形で反映しています。
AI指針の骨子
- 1.持続可能な幸福社会の実現
- 2.共創による新しいAI価値の創出
- 3.公正で信頼できる説明可能なAI
- 4.安心安全なデータの流通
- 5.AIを健全に普及させる活動の推進
- 各項目の詳細は別紙を参照ください
別紙
別紙:NTTデータグループAI指針
https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/news/release/2019/nttdata_ai_guidelines.pdf(PDF:1ページ,171KB)
今後
注釈
- 注1 参考URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
- 注2 2018年5月10日 NTTデータグループの新Group Visionメッセージを制定
URL:https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/051000/ - 注3 2019年5月9日 NTTデータグループの新中期経営計画について
URL:https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/050901/ - 注4 「NTT DATA Technology Foresight」とは、今後3年から10年の間に社会やビジネスに大きなインパクトをもたらす先進技術や社会動向を継続的に調査し、調査結果から導き出したテクノロジーがもたらす将来変化を予見したトレンド情報です。
URL:http://www.nttdata.com/jp/ja/insights/foresight/sp/index.html - 注5 CoE(Center of Excellence)活動とはグローバル横断で最先端技術の知見を蓄積する拠点をもとに活動することです。
2019年5月21日 AI技術のグローバル集約拠点、AI CoEを新たに設立
URL:https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/052100/
本件に関するお問い合わせ先
広報部
TEL:03-5546-8051