4銀行をつなぐビジネスマッチングAI活用実証実験を開始 ~マッチング品質の標準化等を図り、ビジネス交流活性化を支援~
2019年6月12日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、株式会社阿波銀行、株式会社百十四銀行、株式会社伊予銀行、株式会社四国銀行の地方4銀行による包括提携「四国アライアンス」と共同で、ビジネスマッチング事業におけるAI活用実証実験を2019年6月12日より開始します。
本実証実験では、4銀行が担当する各顧客の企業情報注1および経営課題に沿った要望(ニーズ)注2をデータベースに集約し、AIを活用し効率的に結び付けるための基盤を構築しました。顧客の要望に基づく最適なマッチング候補となる企業の選定、商談の状況・結果の管理を行います。これにより、マッチング候補の企業選定に係る稼働軽減やマッチング品質の向上を図り、地方創生につながる各銀行の領域を超えたビジネス交流の活性化を目指します。
今後NTTデータは、実証実験での結果をもとにサービスのさらなる改善を行い、2019年度下期中を目標にビジネスマッチングAI支援サービスの実運用を目指します。
背景
四国4県のリーディングバンクによる包括的な提携である四国アライアンスでは、4銀行が担当する顧客同士のニーズを結び付けるビジネスマッチング事業を進めています。ビジネスマッチング事業は、多様な顧客ニーズを相互に結び付けて商談機会につなげることにより、地域内外のビジネス交流に貢献することを目的としています。しかし、マッチングの選定作業においては、担当者の経験やスキルが必要となり、人的負担が発生していました。
NTTデータは、2017年よりNTTグループのAI技術「corevo®(コレボ)」を用いたビジネスマッチングAI支援サービスの技術検証を行っており注3、実用化に向けた検討を進めてきました。
このような状況を受け、四国アライアンスとNTTデータは、AI活用基盤を構築し、マッチング候補の選定に係る稼働軽減やマッチング品質の向上に関する効果検証の実証実験を行うことにしました。
実証実験の概要
実施時期 | 2019年6月12日~8月30日 |
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AI活用基盤 | 高い信頼性とセキュリティーを有したコミュニティークラウドサービスである「OpenCanvas®」上に構築します注4。 4銀行は、IPアドレス制限を利用することで、インターネット経由で検証環境へセキュアに接続します。 |
実施内容 | 4銀行に寄せられた実際の顧客の要望を使用し、マッチング候補の選定に係る人的負担の軽減やマッチング品質向上の効果検証を行います。
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図1:AI活用基盤イメージ
図2:ビジネスマッチングAI支援サービス画面イメージ
今後について
NTTデータは、8月末まで実証実験を行った後、結果をもとにサービスのさらなる改善を行い、2019年度下期中を目標に広域連携に対応したビジネスマッチングAI支援サービスの実運用を目指します。
注釈
- 注1ここでの企業情報とは、各銀行が保有する顧客企業の事業内容等、および企業ホームページ記載内容を指します。
- 注2販路開拓等の経営課題に沿った「売りたい」、「買いたい」等の顧客企業の要望
- 注32017年10月25日ニュースリリース「ビジネスマッチングサービスの高度化に向けたAI活用実証実験を開始」
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/102503/ - 注4OpenCanvasとは、金融や公共等の特定の業態をターゲットとしたコミュニティークラウドサービスです。パブリッククラウドと比較し、非機能要件や運用において優位性を有しています。
- 「corevo」は日本国内における日本電信電話株式会社の登録商標です。「corevo公式ホームページ」(http://www.ntt.co.jp/corevo/)
- 「OpenCanvas」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
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TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
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第一公共事業本部
第三公共事業部
営業統括部
営業企画担当
古畑、山本
TEL:050-5546-2687