SCSKとNTTデータ、コンテナセキュリティ領域におけるビジネスに関する業務推進を開始 ~NTTデータが「Kubernetes」環境向けセキュリティ・モニタリング プラットフォーム「Sysdig Secure DevOps Platform」の販売パートナーに参画~
2020年7月16日
SCSK株式会社
株式会社NTTデータ
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下:SCSK)と株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)は、コンテナ管理オープンソースソフトウエア「Kubernetes(クーべネティス)」注1環境向けセキュリティ・モニタリング プラットフォーム「Sysdig Secure DevOps Platform(シスディグ セキュア デブオプス プラットフォーム)」注2のビジネスに関する共同での業務推進を2020年6月から開始しました。
「Sysdig Secure DevOps Platform」の活用により、コンテナ化したアプリケーションのトラブル対応の迅速化、セキュリティの向上が可能となり、より堅牢なコンテナ「Kubernetes」環境の実現が期待できます。
本提携により、NTTデータはSCSKの「Sysdig Secure DevOps Platform」販売パートナーに参画し「Sysdig Secure DevOps Platform」の販売を拡大して、2023年までに50億円の売り上げを目指します。
1.背景
近年、システム開発および運用の負荷低減と迅速化に貢献する技術として、コンテナおよび複数のコンテナを効率良く運用・開発するための技術であるコンテナオーケストレーションツールが注目を集めています。
一方で、コンテナ「Kubernetes」環境において、アプリケーションは物理的なサーバー配置やネットワークから切り離され、抽象化された形で管理されるため、従来型のサーバー単位で監視する仕組みや、IDS/IPS(不正侵入検知/防御システム)といった境界型防御のみでは、内外からのアクセスによる各コンテナの不正な振る舞いや改ざんの検知、脆弱性のチェックまで行うのは難しいのが実情です。
NTTデータは、これらの新たな課題に対応し、さらなるビジネスの強化・拡大に向け、コンテナ「Kubernetes」環境の詳細なモニタリングと包括的なセキュリティの提供を可能とする「Sysdig Secure DevOps Platform」の販売パートナー認定をSCSKから取得しました。SCSKは、「Sysdig Secure DevOps Platform」国内総代理店であり、導入コンサルティングサービス・運用・保守サービス(24時間365日)を行っています。
2.「Sysdig Secure DevOps Platform」の概要
「Sysdig Secure DevOps Platform」は、ブラックボックス化した各コンテナ内部のアプリケーションや、「Kubernetes」のリソース状況および健全性、コンテナ間通信を完全にモニタリングし、視覚化することで、迅速なトラブルへの対応を可能にします。また、コンテナに潜む脆弱性の発見や、不正アクセスなど異常検知時のコンテナ制御のほか、「Kubernetes」上でのコマンド履歴をすべて記録可能なことから、サイバーセキュリティにおけるフルフォレンジック注3を実現します。
NTTデータはCNCFに加盟し注4、クラウドネイティブコンピューティング技術注5の普及への積極的な貢献、および「Altemista® Cloud」注6などクラウドネイティブコンピューティング技術を活用したシステム開発の柔軟性向上に取り組んでいます。
CNCFソフトウエアの一つである「Sysdig Secure DevOps Platform」の活用により、コンテナ化したアプリケーションのトラブル対応の迅速化、セキュリティの向上が可能となり、より堅牢なコンテナ「Kubernetes」環境の実現が期待できます。
図:「Sysdig Secure DevOps Platform」について
3.今後について
今後、SCSKとNTTデータは、共同セミナーの開催やプロモーション活動を通じ、より一層「Sysdig Secure DevOps Platform」の販売を拡大すると同時に、クラウドネイティブコンピューティング技術を活用したお客さまのデジタルトランスフォーメーション支援を行っていきます。
また、NTTデータはキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS®」注7への適用を皮切りに、自社クラウドサービスである「OpenCanvas®」注8のコンテナ基盤提供サービスへの適用など、「Sysdig Secure DevOps Platform」の導入を順次進めていきます。
Sysdig社からのエンドースメント
コンテナと「Kubernetes」がアプリケーション・デプロイメントの標準となるにつれ、その成功に向けたDevOpsの実践と関連するツールセットの適用が、ITの役割となるのは間違いないでしょう。
Sysdigは、日本企業がクラウドを採用し、DevOpsワークフローの中で「Sysdig Secure DevOps Platform」を利用してクラウドアプリケーションをより速くデリバリーできるよう支援することに尽力しています。
我々は、NTTデータとSCSKのパートナーシップを歓迎いたします。
本パートナーシップが日本市場の成長を加速させ、さらに素晴らしいカスタマー・エクスペリエンスを提供することになると確信しております。
Sysdig, Inc.
Chief Revenue Officer
Keegan Riley
注釈
- 注1Kubernetesとは、Linux コンテナの運用を自動化するオープンソースのプラットフォームです。
- 注2Sysdig Secure DevOps Platformとは、OSのシステムコールを可視化する特許技術をベースに、コンテナ、Kubernetes のモニタリング機能を提供するSysdig Monitorと、包括的なセキュリティを提供するSysdig SecureからなるSysdig社が提供する統合モニタリング・セキュリティプラットフォームです。
- 注3フォレンジックとは、犯罪捜査や内部統制、情報漏えい対策として利用される技術のことです。
- 注4CNCFは、クラウドネイティブコンピューティングを推進する非営利団体で、主要パブリッククラウド事業者を含む300社以上の企業が参加しています。NTTデータはシルバーメンバーとして加盟しています。
2019年8月13日お知らせ「Cloud Native Computing Foundationへの加盟について」
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2019/081300/ - 注5クラウドネイティブコンピューティング技術とは、パブリッククラウドやプライベートクラウド、ハイブリッドクラウドといった環境においてスケーラブルなアプリケーションの開発と実行を実現する技術のことです。
- 注6Altemistaは、スピーディーなサービス企画開発を実現し、スタートアップ、イノベーション創発を支えるNTTデータのソリューション群のブランドを指します。Altemista Cloudとは、NTTデータのクラウド提供型オープンサービス開発プラットフォームを指します。
- 注7CAFISは、NTTデータが1984年にクレジットカードの与信中継の共同利用型ネットワークとしてサービス開始した日本最大級の決済総合プラットフォームです。現在はクレジットのみならずデビットカード、電子マネー、非接触ICカード決済、QRコード決済など多様な決済手段に次々対応し、36年にわたる実績と信頼性をバックグラウンドに、日本のキャッシュレス推進を支援しています。
CAFIS公式サイト:https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/cafis/ - 注8OpenCanvasとは、金融機関に求められるセキュリティ対策を施したクラウドサービスです。
IaaS、PaaS、SaaSそれぞれのクラウドサービスを提供しています。
2017年5月12日ニュースリリース「金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvas」の提供について」
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/051201/
- 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業本部
ミドルウェア第二部
姜(きょう)
TEL:03-5166-1320
E-mail:Sysdig-sales@ml.scsk.jp
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
システム技術本部
生産技術部
クラウド技術センタ
本橋、宮澤
TEL:050-5546-7774
E-mail:sysdig-sales@kits.nttdata.co.jp
報道関係お問い合わせ先
SCSK株式会社
広報部
栗岡
TEL:03-5166-2169
株式会社NTTデータ
広報部
宮尾
TEL:050-3644-3022