スマートシティの実現に向けた新ブランド「SocietyOS™」を創設
2021年1月28日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)は、スマートシティの実現に向けた新ブランド「SocietyOS™(ソサエティオーエス)」を2021年1月より創設します。
昨今、少子高齢化や環境問題等、さまざまな課題に対応した持続可能なまちづくりや、政府が推進する行政のデジタル化、新型コロナがもたらすリモートワークや非接触等の生活者ニーズへの迅速な対応が求められています。
SocietyOSはこうした社会課題に対して、行政・企業・市民等のさまざまなニーズに対応するために、生活者視点で価値のあるサービスやソリューションを展開し、デジタル時代における社会やまちづくりの全体像をデザインしていくものです。NTTデータやNTTグループが保持する技術やノウハウを結集、各種クラウドサービス等と組み合わせることで、地域・都市の特性に応じたさまざまなニーズへ迅速・柔軟な対応を可能にします。
NTTデータはSocietyOSを通して、2025年度末までに売上高100億円にすることを目指します。今後さらに、デジタル時代における社会変革および新たな価値創造を推進し、持続可能なまちづくりに貢献します。
背景
昨今、少子高齢化や環境問題、新型コロナがもたらす新しい生活者ニーズの多様化や変化、政府が推進する行政のデジタル化等、まちづくりに求められる要素は複雑化しています。これらの要素に、持続的に対応していく手段としてスマートシティが注目されています。
NTTデータではこれまでNTTグループで連携し、ラスベガスシティのスマートシティ化注1や田園調布雙葉学園におけるスマートキャンパスの取り組み注2等において、プロジェクトを中心的に推進する役割を担ってきました。こうした知見を生かし、それぞれの地域にあった都市機能・サービスを生活者視点で価値創出していくための新ブランド「SocietyOS」を創設しました。
図1:SocietyOS構想について
概要(特長)
SocietyOSは、NTTデータが持つ各分野の強みだけでなく、社外のサービスと組み合わせて、さまざまなユースケースを実現します。社内外の強みを連携・活用し、価値あるユースケースを実現するための仕組みとして、以下4つの特長を備えています。
- (1)サービス連携、エコシステム形成
お客さまの価値創出に必要なエコシステム形成のため、さまざまなサービス/ソリューションとの連携を可能とします。また、NTTデータの既存サービスをAPI化し、SocietyOSと連携することで、迅速に提供可能なサービスを拡充していきます。 - (2)幅広いデータ連携・活用
行政機関や企業等が保有する静的データだけではなく、カメラやセンサー等さまざまなIoTデバイスから得られる動的データの収集と活用を可能としています。集めたデータは連携・分析してさまざまなサービスに活用可能です。特に個人情報・個人サービスログについては、厳密管理と分析活用を共存させ、多様化するパーソナルニーズに応えられるサービス開発をサポートします。 - (3)サービス改善に寄与する高速デリバリー
サービスの継続的な開発と高速デリバリーをサポートするクラウド環境を提供し、お客さまのサービス改善活動の高速化を実現します。本環境上で開発・運用されるサービスについては、NTTデータが保守や運用業務をトータルでサポートし安定運用へ寄与します。 - (4)NTTグループのノウハウや技術力を活用
本ブランドの展開にあたってはNTTグループ各社との連携を強化し、NTTグループ全体のノウハウや技術力を活用していきます。具体的には、個人情報管理、行政機関システム、金融機関システム、決済システム、人流・地図システム、セキュリティ運用等、スマートシティの実現に有効なNTTグループの多様なノウハウをNTTデータがコンシェルジュとしてご提供していきます。
図2:SocietyOSアーキテクチャーイメージ
ユースケース例
SocietyOSのもつ特長を生かし、提供可能なサービスやソリューションラインナップを継続的に拡充していくことで、以下のようなユースケースを実現していきます。
- (1)天気や混雑等のエリア情報やセール・新商品等の商品情報、個人の趣味嗜好や体調等のヘルスケア情報を考慮し、個々人にあったお店や目的地までの最適ルートを案内する個人向けレコメンドサービス
- (2)ウィズコロナ社会において重要な、混雑予想による密回避や災害時に安全で混乱を避けたルートでの避難誘導
- (3)需給予測による発注最適化、在庫や人流予測から最適な価格を設定するダイナミックプライシング、余剰予測と不足予測によるシェアリングマッチ等、フードロスゼロ社会等の実現
- (4)引っ越し時の行政、公共手続き等、多方面への同じような手続きはいつでもどこでもワンストップ申し込み
- (5)VR等によるバーチャル空間を活用した遠隔地でのショッピングや遠方とのコミュニケーションの実現、過去データから未来に起こることをシミュレーションする等、リアルとバーチャルの融合
図3:ユースケース例
今後について
NTTデータは、社会を構成する行政・企業・市民等のさまざまなステークホルダーとの対話を通じて、SocietyOS上に提供可能なサービスやソリューションラインナップを継続的に拡充し、2025年度末までに売上高100億円にすることを目指します。今後さらにデジタル時代における社会変革および新たな価値創造を推進し、持続可能なまちづくりに貢献します。
NTTデータ流スマートシティ コンセプトムービー
動画:NTTデータ流スマートシティ ~START! SMART CITY~
参考
注釈
- 注1ラスベガス市、NTTグループとスマートシティプロジェクトをさらに加速
https://www.ntt.co.jp/news2020/2005/200513a.html - 注2田園調布雙葉学園、NTTグループ、スマートキャンパスソリューションの創出に向けた共同検討を開始
https://www.ntt.co.jp/news2020/2001/200129a.html
- 「SocietyOS」は日本国内における株式会社NTTデータの商標(登録申請中)です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
黒澤
TEL:050-3646-0307
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
公共・社会基盤事業推進部
社会デザイン推進部
スマートシティ推進室
塩見、志村、宮澤
E-mail:societyos_contact@kits.nttdata.co.jp