マイナンバーカードやセルフィーによるeKYCサービスを提供開始 ~第一生命、京都銀行がファーストユーザーに~

ニュースリリース/NTTデータ

2021年9月30日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、マイナンバーカードやセルフィー(利用者自身の容貌撮影)を使って非対面で利用者の本人確認ができるeKYC(電子的本人確認)サービスを提供開始します。
利用者がマイナンバーカードを読み取ることで本人確認とマイナンバー取得ができるスマホアプリ「マイナPocket」注1、および「AnserParaSOL®注2上で利用者が自身と免許証などを撮影する本人確認サービスを提供します。ファーストユーザーとして、第一生命保険株式会社(以下:第一生命保険)が「マイナPocket」を2021年10月から利用予定です。また、株式会社京都銀行(以下:京都銀行)が「AnserParaSOL」の本人確認サービスを2021年8月から利用を開始しています。本人確認手続きのスピードアップや事務コスト削減を実現する他、利用者はいつでもどこでも簡単に非対面で手続きを行うことが可能となります。
NTTデータは、利用者が手続きを非対面で完結させ、「場所」「時間」「情報」の制約から解放される社会を目指し、2022年度中に25社にこれらeKYCサービスを展開していくことを目指します。

背景

NTTデータは、これまで、マイナンバーカードのICチップを利用した生命保険会社によるマイナンバーの生前収集や、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の改正を受けた金融機関での手続きのオンライン化の検討を行ってきました。また、昨今のコロナ禍における非対面での手続きのニーズの高まりを受けて、オンラインとリアルが融合する社会を実現するサービスとして「マイナPocket」および「AnserParaSOL」の本人確認サービスを開発する運びとなりました。

概要

(1)企業向けスマホアプリ「マイナPocket」
利用者がマイナンバーカードをスマホにかざしてマイナンバーカードの暗証番号を入力するだけで、金融機関を含むあらゆる企業が利用者の本人確認、マイナンバー収集、現況確認/異動検知注3が実現できるアプリです。2021年10月に提供を始めます。
本アプリによる本人確認は犯罪収益移転防止法に対応しており注4、金融機関が口座開設や保険関連の各種手続き等にも使うことも可能です。利用企業は本サービスへリンクするQRコードをWEBサイトや案内文書に記載することで、スムーズに利用者を誘導できます。SDK(ソフトウエア開発キット)を提供するため、自社のアプリに「マイナPocket」の機能を組み込むこともできます。今後、本アプリは本人確認書類を撮影および券面の顔写真とセルフィーによる犯罪収益移転防止法対応注5の本人確認にも対応予定です。

図1:マイナPocketによる本人確認・マイナンバー取得フロー

図1:マイナPocketによる本人確認・マイナンバー取得フロー

ファーストユーザーとして、第一生命保険が2021年10月から顧客のマイナンバー収集業務に利用します。

(2)金融機関向けAnserParaSOL「本人確認サービス」
利用者がスマートフォンを用いて本人確認書類と自身の容貌を撮影するだけで、金融機関による利用者の本人確認業務ができるサービスです。既に2021年8月よりサービス提供しています。
「AnserParaSOL」上で提供するため、「AnserParaSOL」を利用している金融機関は大きな負担なくサービスを利用でき、利用者は口座開設からシームレスかつスピーディーに取引開始できるというメリットがあります。また犯罪収益移転防止法に準拠し、「マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書、在留カード」といった本人確認書類に対応しているため、幅広い方々が利用できるサービスです。アプリバンキングサービス「MyPalleteフルサービス/Lite」注7から、本サービスと連携することも可能です。
ファーストユーザーとして京都銀行が2021年8月から口座開設業務に利用開始しており、株式会社西日本シティ銀行は2022年2月の導入を予定しています。

図2:金融機関における口座開設フロー(サービス導入前/サービス導入後)

図2:金融機関における口座開設フロー(サービス導入前/サービス導入後)

今後について

NTTデータは2022年度中に非対面取引を行う幅広い企業や金融機関、合わせて25社にこれらeKYCサービスの展開を目指します。
きめ細かく社会のニーズに応じ、すべての生活者が「場所」「時間」「情報」の制約から解放される社会の実現を図るため、「マイナPocket」では、本人確認書類およびセルフィーの撮影・照合機能、マイナポータルAPIを利用した特定健診結果や年金情報の取得機能、マイナンバーカードを利用した顧客管理への応用機能などの追加を行っていく予定です。また、「AnserParaSOL」では、投信口座開設業務におけるマイナンバー収集・保管といった機能追加を2021年度内に行う予定です。

注釈

  • 注1スマートフォンアプリ「マイナPocket」とは、マイナンバーカードのICチップの機能を利用するためのNTTデータが提供するアプリケーションです。iOSおよびAndroidを搭載したスマートフォン端末に対応しています。
  • 注2AnserParaSOLは、NTTデータが提供している共同利用型インターネットバンキングサービスです。
  • 注3マイナンバーカードに搭載された電子証明書をマイナンバーカード所有者の同意を得てお預かりし、電子証明書の失効状態を確認することが可能です。これにより、マイナンバーカード所有者との直接の連絡を取ることなく、生存確認や住所/氏名等の変更の検知を行うことが可能となります。
  • 注4犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則 第六条1項1号のワ。マイナンバーカードのICチップに搭載された公的個人認証機能(JPKI AP)を活用し、NTTデータの署名検証代行事業「BizPICO」と連携することで、非対面で、安心かつ安全なサービスの提供が可能となります。公的個人認証機能(JPKI AP)サービスとは、地方公共団体情報システム機構が提供するマイナンバーカードのICチップを利用した本人確認サービスです。
  • 注5犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則 第六条1項1号のホ。写真付き本人確認書類の画像(厚みその他の特徴含む)と本人の容貌の画像の送信を受ける方法です。
  • 注6BizPICOは民間事業者が公的個人認証サービスを利用するためのプラットフォームです。『プラットフォーム事業者』として総務大臣認定を受けています。
  • 注7「MyPalleteフルサービス/Lite」は、NTTデータが提供しているバンキングアプリサービスです。
  • 「AnserParaSOL」「CareMoney」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「BizPICO」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「マイナPocket」は商標出願中です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
宮尾
TEL:050-3644-3163

「マイナPocket」に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
保険ITサービス事業部
サービス企画室
森、山森
E-mail:ins_svc_planning@kits.nttdata.co.jp

AnserParaSOL「本人確認サービス」に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス営業統括部
e-ビジネス商品企画営業担当
小針、八谷
TEL:03-5484-4321
E-mail:ebspibp@kits.nttdata.co.jp

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