保険会社共同ゲートウェイ上で外貨建保険の時価残高照会サービスを提供開始 ~第一フロンティア生命、池田泉州銀行に提供開始~
2021年11月17日
株式会社NTTデータ
保険業界では昨今、保険契約者に契約後も時価残高を定期的に伝えるといったアフターフォローの強化が求められています。本サービスはAPI注2によって保険代理店と複数の保険会社を接続し、保険代理店が保険会社の貯蓄型保険の時価残高のデータを共通の照会画面から取得できるようにします。保険代理店の保険募集人注3が本サービスを利用することで、保険契約者へ提供する情報の取得が容易になり、アフターフォローなどの顧客対応力向上や業務効率化につながります。
ファーストユーザーとして、第一フロンティア生命保険株式会社(以下:第一フロンティア生命)と株式会社池田泉州銀行(以下:池田泉州銀行)に2021年10月から本サービスの提供を始めています。
背景
保険業界では2016年の保険業法改正注4以降、顧客本位の業務運営が求められています。保険会社・保険代理店では、保険販売後の保険契約者へのアフターフォローが重要視されています。
NTTデータは保険会社57社と保険代理店1万1,000社をつなぐ共同GWを業界プラットフォームとして2002年からサービス提供してきました。シングルサインオン注5をはじめ、保険会社から保険代理店への情報提供(保険業法改正対応)、保険募集のペーパーレス化の推進など、保険業界の環境変化に合わせて機能を拡充しています。今回、契約後の継続した顧客満足度向上に貢献することを目的とし、アフターフォローとして募集人が提供する情報の参照・取得を容易にするサービスを新たに追加します。
サービス概要
本サービスは、共同GWによって結ばれた保険会社と保険代理店間をAPIによって接続し、保険業務に関わる最新情報をやりとりできるようにするサービスです。保険会社と保険代理店が本サービスを利用します。
図1:サービス提供イメージ
保険代理店は外貨建保険をはじめとする貯蓄型保険の時価残高(解約返戻金や積立金額など)のデータを取得できるようになります。異なる保険会社の情報も共通画面で照会できるため、保険代理店は複数の保険会社の商品を取り扱う場合でも情報をわかりやすく確認できます。複数の契約や複数の保険会社の情報を一斉に照会することも可能です。保険契約者は、自らが契約した保険の時価残高情報を保険代理店経由で確認できます。
図2:共通照会画面イメージ
提供価格
保険代理店向けサービス料金は月額3万円(税込み)です。なお、2022年3月まで、キャンペーン期間として無償で提供します。
今後について
本サービスは、まずは金融機関代理店を中心に勧奨していき、将来的に一般保険代理店へも拡大させていきます。
NTTデータは今後も、保険業界のサービス向上に貢献していきます。「保険共同ゲートウェイ」においては保険業界の共通基盤として業界共通サービスの拡充を図り、保険会社と保険代理店を中心とした保険業界に携わる企業の業務を支援します。
注釈
- 注1保険会社共同ゲートウェイは保険会社と保険代理店をつなぐ業界基盤プラットフォームです。2002年よりNTTデータが提供しています。保険代理店と保険会社間のシステム連携をWEBベースで実現します。https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_gateway/
- 注2APIとは「Application Programming Interface(アプリケーションプログラムインターフェース)」の略で、APIを介する事で自社アプリケーションの機能を外部へ共有する事が可能となる技術です。
- 注3保険募集人とは、保険業法に基づき生命保険や損害保険の締結の媒介や代理を行う者です。
- 注42016年の改正では、保険募集ルールの見直しがされ、主に「情報提供義務」「意向把握義務」といった保険募集における基本ルールの義務化、保険代理店における「体制整備義務」の導入がされました。
- 注5シングルサインオンは、共同ゲートウェイへの一度のログインで、同時に複数の保険会社へのアクセスが可能となるサービスです。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
岡林
TEL:050-3644-3163
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
保険ITサービス事業部
G&S統括部
保険ネット
望月、藤本
E-mail:gwreserve@kits.nttdata.co.jp