トヨタのコネクティッドカーデータを活用した渋滞解消の取り組み開始
~ららぽーとTOKYO-BAY周辺の渋滞を解消し、CO2の排出量削減と顧客満足度向上を目指す~
報道発表
2023年2月10日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、トヨタ自動車株式会社(以下:トヨタ自動車)の保有するコネクティッドカーデータを利用し、三井不動産グループ(以下:三井不動産)が管理・運営するショッピングモール:三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY(以下:ららぽーとTOKYO-BAY)(所在:千葉県船橋市浜町2-1-1)の駐車場、および周辺道路の混雑の解消を目指した実証実験を2023年2月から開始します。
本実証実験では、コネクティッドカーの過去の走行データ(車速、燃料消費量)の統計的な分析に加え、その時に走行しているデータを組み合わせ、リアルタイムに処理・分析します。この結果を、周辺道路の混雑状況としてららぽーとTOKYO-BAYのホームページで随時更新することで、(1)利用者の混雑時の移動の行動変容を促すことで、交通流の分散に寄与できるか(2)その結果、渋滞によるCO2排出量の削減にどれくらい貢献できるかを検証します。
本実証実験では、ららぽーとTOKYO-BAYの駐車場、および周辺道路を走行する車両のCO2排出量半減を目指します。
背景
昨今、SDGsの浸透とともに、これまで以上に世界的に環境問題への関心が高まっており、2021年4月に実施された気候サミットにおいても、日本はCO2排出目標の引き上げも行っています。
スマート交通をキーワードとして、コネクティッドカーデータやデジタル技術を用いて交通流を最適化し、運輸部門において大幅にCO2削減すること、また、購買時だけでなく施設周辺の移動をより快適に、ストレスなく、という思いから、コネクティッドカーデータを利用した交通流制御のための実証を行うことになりました。
概要
コネクティッドカーデータの統計情報、および現在走行しているコネクティッドカーデータをリアルタイムに処理・分析し、周辺道路の混雑状況の情報をららぽーとTOKYO-BAYの利用者に提供します。混雑状況はグラフや地図等を使って可視化し、ホームページを通じて発信することで、混雑時の移動の抑制を促すことができるかを検証します。
また、交通流が分散されることによって、CO2排出量がどのように変化するかを検証します。混雑状況を基にCO2排出量を推測するために、コネクティッドカーデータからとれる車速とCO2排出量の実績を活用し、学習したNTTデータ独自のモデルにて実施いたします。
期間 | 2023年2月13日~3月12日 |
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場所 | ららぽーとTOKYO-BAY 駐車場および周辺道路※半径500m圏内 |
実施内容 | 上記場所における混雑状況を、コネクティッドカーデータを用いてリアルタイムに分析。 それらの情報をららぽーとTOKYO-BAYホームページ上で随時更新。 |
活用データ |
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目的 | 以下2点の検証 (1)利用者の混雑時の行動変容を促すことで、交通流の分散に寄与できるか (2)その結果、渋滞によるCO2排出量の削減にどれくらい貢献できるかを検証 |
協力 | 三井不動産 |
各社役割 | NTTデータ
トヨタ自動車
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期待する成果 | (1)駐車場利用者によるCO2排出量の半減 |
今後について
NTTデータは、本実証を通してコネクティッドカーデータを渋滞解消に利活用する方法の確立を目指します。さらに今後、本実証の成果をまとめ、交通流デジタルツイン等の活用も通して、将来的にカーボンニュートラルな社会を目指します。
注釈
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
田中
TEL:080-1724-5429
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
製造ITイノベーション事業本部
第五製造事業部
千葉(祐)、平井、千葉(か)
E-mail:datautil_poc@hml.nttdata.co.jp
技術革新統括本部技術開発本部
山中、西村、尾島
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