電話番号による本人認証サービスを提供開始 ~オンラインで完結する本人認証機能の追加~
2019年3月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、コミュニティークラウドサービス「OpenCanvas®」に、金融サービスのセキュリティーおよび利便性向上を目的として、金融機関に届出済みの電話番号による本人認証サービス(OpenCanvas電話番号認証サービス)(以下:本サービス)を追加して、2019年4月1日より提供開始します。
本サービスは、現在使用されているログインID・各種パスワードを入力することで行う本人認証方法(記憶認証)に加え、口座保有者が金融機関に届出済みの電話番号にて本人認証を行うことで確実に本人認証を行うことを可能にします。これにより、二経路認証注となり不正送金被害を防止します。また、本サービスは更新系APIを活用した決済アプリにおける本人認証機能として導入することが可能です。本サービスは4月1日よりファーストユーザーとして、岩手銀行が導入を決定しています。以降、青森銀行・群馬銀行・西日本シティ銀行も導入を検討しています。
NTTデータは今後、2020年度までに30金融機関への導入を目指します。加えて、さまざまな利用シーンを想定した認証機能サービスの拡大を目指していきます。
背景および概要
これまでインターネットバンキングの本人認証において、記憶認証(ログインID、各種パスワード)によるワンタイムパスワード取得が主流でした。しかし近年、不正に取得したワンタイムパスワードでの不正送金被害が断続的に発生するようになり、ワンタイムパスワード取得についてさらに高度な認証方法が必要とされています。
そこで、NTTデータでは、バンキングアプリにおける個人間送金やインターネットバンキングにおけるワンタイムパスワード取得の本人認証手段として電話番号による認証を行うサービスをOpenCanvasに追加しました。これは金融機関が保有している電話番号と利用者から発信された発信電話番号をマッチングすることで本人認証するサービスです。OpenCanvasに追加することで、セキュアな環境での電話番号認証を実現することが可能となります。利用者が電話をかけることで、金融機関に届出済みの電話番号との一致判定を行い、連携システムへ判定結果を連携することで本人認証が終了します。
図:サービス概要
特長
OpenCanvas電話番号認証サービスの特長は、以下のとおりです。
- (1)セキュリティーの強化
二経路認証により確実に本人認証ができるようになります。 - (2)事務コストの軽減
本人認証がオンラインで自己完結するため、本人認証時の対応コスト(パスワード忘れなど)や届出住所への郵送コストなどの事務コストの軽減が期待できます。 - (3)開発・運用コストの軽減
いままではインターネットバンキングや各種アプリなどにおいて個別に本人認証機能を作る必要がありましたが、本サービスとの連携を行うことで個別システムにおいて本人認証機能を作る必要がなくなり、開発コスト・運用コストが削減できます。
今後について
NTTデータは今後、2020年度までに30金融機関への導入を目指します。加えて、さまざまな利用シーンを想定した免許証やマイナンバーカードを使った認証機能サービスの拡大を2019年度上期に予定しています。
注釈
- 注二経路認証とはユーザーが記憶認証(ログインID、各種パスワード)と所持認証(複製できない、複製しづらい機器)を組み合わせてセキュリティーレベルを高める認証方法です。
- 「OpenCanvas」「AnserParaSOL」「My Pallete」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス営業統括部
e-ビジネス商品企画営業担当
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TEL:03-5484-4321