スマートフォンによる遠隔・非接触でのバイタルデータ取得の実証開始 ~Health Data Bank®におけるデータ取得機能追加により企業の社員健康管理の支援を強化~
2020年8月3日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、非接触型バイタルデータ取得技術を有するBinah.ai(CEO:David Maman、以下:ビナー社)の技術を採用し、スマートフォンカメラでの顔撮影によるバイタルデータ取得機能のHealth Data Bank®(ヘルスデータバンク)への追加に向けて8月3日から実証を開始します。Health Data Bankは、NTTデータが約2,000団体400万人へ提供する企業、団体向け健康管理サービスです。
本実証では、健康経営の新しい在り方の実現を目指すため、遠隔・非接触でバイタルデータを取得し、アフターコロナにおける産業保健の課題解決を図ります。また、本技術の取得可能データは、血中酸素飽和度注1、呼吸数、心拍数、ストレスレベルなどであり、今後追加していく予定です。
NTTデータは、本実証結果を踏まえ、2020年10月を目途に当該サービスの商用提供を開始する予定です。2022年度末までに200団体40万人への提供を目指します。
- 注1血中酸素飽和度…COVID-19の重症度指標として重要とされるデータ
背景
実証について
- (1)概要
今回の実証では、プロトタイプ版アプリを作成し、企業・産業医の協力のもと、産業保健活動の遠隔化に関する有効性を検証します。
取得可能データ:心拍数、血中酸素飽和度、心拍変動、呼吸数、ストレスレベル
取得予定データ:体温、血圧、血中アルコール濃度、ヘモグロビンレベル
図1:実証イメージ
- (2)実証仮説
これまで生活習慣病等の予防等において重視してきた血圧等の項目が、リモート環境の浸透により取得が難しくなってきています。これらの項目を含むバイタルデータをHealth Data Bankに格納された健診データと連携することにより、産業保健の質を担保することが可能になると考えています。 - (3)実証手順
- (4)期間
2020年8月3日~2020年9月30日(予定) - (5)対象人数※目標値
約1,000人
Health Data Bankについて
ビナー社について
今回の実証では、「第10回豊洲の港から® presents グローバルオープンイノベーションコンテスト」注2にて最優秀賞を受賞したイスラエル発企業ビナー社が保有する、非接触型バイタルデータ取得技術を採用します。
本技術は、スマートフォンのカメラで顔を撮影することで、血中酸素飽和度、呼吸数、心拍数、ストレス値などの測定が可能であり、今後血圧や表皮温度等の測定機能が追加される予定です。これらの測定結果は、日々の健康管理にとって重要であるとともに、COVID-19の重症度の指標として重要とされるものが含まれています。
今後について
NTTデータは、本実証結果を検証後、2020年10月を目途に商用提供開始予定です。
また、本機能は、企業における健康経営のほか、医療機関における遠隔医療での活用や他業種サービスとの協業が可能と見込んでおり、これらの利用シーンへの展開も検討していきます。併せて、遠隔・非接触での健康管理の推進は、国際的な課題であり、グローバルなサービス展開を目指します。
NTTデータは今後も、人々の健康な暮らしを支えるさまざまな事業パートナーと共に安心安全の社会づくりを目指します。
注釈
- 注2NTTデータは、2013年より主催するオープンイノベーション活動「豊洲の港から®」など、革新的で持続可能なビジネスを創発するオープンイノベーションの実現に取り組んでいます。
2020年1月29日お知らせ:世界16都市開催 第10回 豊洲の港から® presents グローバルオープンイノベーションコンテスト結果発表
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2020/012900/
「豊洲の港から」とは、NTTデータが2013年より主催する企業と国の垣根を越え、世界の先進的ベンチャー企業とビジネスイノベーションを創発する活動です。
http://oi.nttdata.com/
- 「Health Data Bank」「豊洲の港から」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
ヘルスケア事業部
第一統括部
健康ソリューション担当
畠山、久保
TEL:050-5546-2504
E-mail:vtl-hdb@kits.nttdata.co.jp