法人向けマルチバンクサービスに3メガバンクすべてが接続 ~INSネットおよび固定電話後継サービス~
2021年10月18日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は2021年9月、「INSネットディジタル通信モード」廃止に伴う後継バンキングサービスであるファイル伝送サービス「AnserDATAPORT®(読み:アンサーデータポート)」、Webブラウザを利用したマルチバンクサービス「BizHawkEye®(読み:ビズホークアイ)」、セキュアな回線接続サービス「VALUX®(読み:バリュックス)」の3サービスについて株式会社三菱UFJ銀行(以下:三菱UFJ銀行)、株式会社三井住友銀行(以下:三井住友銀行)、株式会社みずほ銀行(以下:みずほ銀行)への導入を完了しました。9月13日から三菱UFJ銀行に「AnserDATAPORT」「BizHawkEye」「VALUX」の3サービスを提供開始し、同日から三井住友銀行に「AnserDATAPORT」を提供開始いたしました。また、三井住友銀行には既に「BizHawkEye」「VALUX」を提供中であり、みずほ銀行には既に3サービスを提供しています。
企業・自治体は、2024年1月に終了する「INSネットディジタル通信モード」の後継サービスにおいて3メガバンクとの取引が可能となりました。NTTデータは3サービスについて、2022年上期までに約350の金融機関との接続を目指すとともに、2024年1月までにISDN専用ソフトウエアを利用する企業約10万社に対して3サービスを提供することを目指します。
背景
2024年1月に「INSネットディジタル通信モード」が終了する予定です。同サービスは多くの企業・自治体が金融機関と取引をする際に利用しており、企業・自治体は2023年12月までに既存のサービスから後継サービスに移行する必要があります。しかし、3メガバンクを筆頭に後継サービスを取り扱っている金融機関が少なかったため、企業や自治体の後継サービスへの移行が進んでいませんでした。
NTTデータは3つのサービスを提供し、企業・自治体がINSネットディジタル通信モード終了後も金融機関と取引可能となる環境を整えています。インターネットを介さず企業・自治体と金融機関との安全な取引を実現するファームバンキングサービスAnserDATAPORT、インターネットを介して銀行とのセキュアな通信を実現するサービスVALUX、クラウド環境での利用に対応しブラウザでマルチバンクの取引を実現するBizHawkEyeです。これらのサービスを使うことで、企業と自治体は複数の金融機関との取引を同一インターフェイスで、安全かつ高速に行うことが可能です。
概要
NTTデータは9月13日から、三菱UFJ銀行に「AnserDATAPORT」「BizHawkEye」「VALUX」の3サービスを新たに提供開始いたしました。また同日から、三井住友銀行に「AnserDATAPORT」の提供を始めました。今回の提供開始により、三菱UFJ銀行と三井住友銀行に加え、従来からサービス提供をしているみずほ銀行の3メガバンクすべてが「AnserDATAPORT」「BizHawkEye」「VALUX」の3サービスを導入しました注1。これにより、3メガバンクと取引をする多くの企業と自治体のINSネット後継サービス移行への対応環境が整いました。
各サービスについて
AnserDATAPORTについて
AnserDATAPORTは、NTTデータが金融機関向けに提供するASPサービスです。金融機関が、AnserDATAPORTを企業・自治体に対して提供することにより、金融機関との安全な取引を実現します。企業は、金融機関ごとに個別でネットワーク回線を引く必要がなく、NTTデータが企業向けに提供するインターネットを介さない閉域網Connecure®を利用して、全銀TCP/IP手順・広域IP網注2にて取引を行うことができます。なお、自治体からは自治体既設のLGWAN注3を通じて取引を行うことが可能です。従来よりも高速で安全に複数の金融機関との取引が実現できます。
BizHawkEyeについて
BizHawkEyeは、一つの画面で複数金融機関と取引が可能なマルチバンクサービスです。従来の専用ソフトウエアで提供していた会計業務に必要なすべての照会業務および送金業務が、インターネットを経由してクラウド・Webブラウザで利用可能となります。一度のログインで複数の金融機関との取引が可能になり、照会業務や送金業務も一つの画面で行えます。金融機関ごとに毎回ログインする必要がなくなり、経理・財務の手間とコストを大幅に削減できます。
VALUXについて
VALUXは、インターネットを介して銀行とのセキュアな通信を実現するサービスです。BizHawkEyeとともに用いることで、これまで実現できていなかった、ブラウザで一つの画面で複数金融機関と取引することが可能になります。また、INS回線と比較し、高速インターネット通信で処理速度が飛躍的に改善されます。さらに、電子証明書を各PCにインストールして利用するため、インターネット接続においてもセキュリティを確保することが可能です。
AnserDATAPORTの詳細については下記をご覧ください。
https://www.adp.ne.jp/
BizHawkEyeの詳細については下記をご覧ください。
https://bizhawkeye.ne.jp/
VALUXの詳細については下記をご覧ください。
https://valux.ne.jp/index.html
図:INS後継サービス提供イメージ
今後について
NTTデータは、2022年上期までに約350の金融機関との接続を目指すとともに、2024年1月のINSネット(ディジタル通信モード)終了までに専用ソフトウエアを利用している企業約10万社全てに対し、本サービスの提供を目指します。
注釈
- 注1法人向けマルチバンクサービス「BizHawkEye™」で、みずほ銀行の接続が決定
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2020/061500/ - 注2TCP/IP手順・広域IP網:全銀TCP/IP手順の後継に位置するプロトコル。伝送路はIPsecにより暗号化されています。
- 注3LGWAN:J-LIS(地方公共団体情報システム機構)により提供されている自治体向け閉域ネットワーク
- 「AnserDATAPORT」「BizHawkEye」「VALUX」「Connecure」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
AnserDATAPORTに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス商品企画営業担当
上山、加藤、山田、吉田
お問い合わせフォーム:https://www.adp.ne.jp/contact/
BizHawkEyeに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス商品企画営業担当
早野、大熊、起田、山田
お問い合わせフォーム:https://www.bizhawkeye.ne.jp/contact/