「地銀共同センター」と「MEJAR」でアプリ相互流通スキームを立ち上げ ~地域金融機関のデジタル戦略をNTTデータが支援~

サービスインフォメーション

2022年5月26日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(代表取締役社長 本間 洋、以下、NTTデータ)は、「地銀共同センター・MEJARシステム・ワーキンググループ(以下、CMS-WG注1)」の取り組みの第1弾として、オンラインデータ連携基盤注2/Service Engagement Hub™注3を活用したアプリ相互流通スキーム(以下、相互流通スキーム)を立ち上げました。CMS-WG はNTTデータ地銀共同センター(以下、地銀共同センター)の参加行13行注4、およびMEJARを共同利用している全5行注5が立ち上げ、NTTデータもメンバーとして主にテクノロジー面の支援で参画するワーキンググループです。
相互流通スキームは、効率的なデジタル分野のサービス拡張を目的として、両センターの枠組みを超えて業務アプリの活用検討・開発・流用ができる仕組みです。今後、CMS-WGの参加行以外の金融機関にも、幅広く参画をいただく予定です。

背景

社会におけるデジタル化の加速やコロナ禍による非対面取引へのシフトなど、事業環境が大きく変化する中で、地域金融機関はデジタル化の取り組みを強化しています。これまで、デジタル分野のサービス提供の取り組みとして、地銀共同センターではService Engagement Hubを、MEJARではオンラインデータ連携基盤をそれぞれ開発してきました。これらは外部サービスや銀行システムとのAPI接続を可能とし、金融機関のデジタル化を推進するもので、システムとして共通的な部分が多く存在します。こういった背景から、両サービス上で動作する業務アプリの相互流通による、デジタル分野での効率的なサービス拡充を目指し、CMS-WG参加行を中心として、相互流通スキームを立ち上げました。NTTデータは本WGのメンバーとして、引き続き主にテクノロジー面での支援を実施していきます。

相互流通スキームの概要

  • 両センターの先発行で開発済みの業務アプリ(約20業務)※について、業務アプリ利用希望行(流用行)による流用を可能とする。流用行は、先発行の事務を踏襲することで、短期間かつ低コストでアプリを開発できる。
    ※流用予定業務アプリ案:「法人ポータルからのインターネットバンキング申込受付」「当座貸越ウェブ受付」「住宅ローンウェブ受付」等
  • 新たな業務アプリの両センターでの共同検討の実施。
  • 今後、両センターに加え、他行・他共同センター(CMS-WG以外の銀行)への業務アプリ提供を検討予定。

今後の取り組み

NTTデータはCMS-WGにおけるテクノロジーでの全面的な支援を通じて、地銀共同センターおよびMEJARの参加行に価値を提供します。また、さらなる拡張として、オンラインデータ連携基盤およびService Engagement Hubで提供する業務アプリを、BeSTA®注6を採用する金融機関に留まらず、その他の金融機関に対しても提供することを目指し、検討を進めていきます。

注釈

  • 注1https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/110901/
  • 注2「オンラインデータ連携基盤」は、外部サービスや銀行システムと容易にAPI連携し、新しい顧客サービスをスピーディーに開発することを可能とする基盤です。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/012801/
  • 注3「Service Engagement Hub」は銀行業務のワークフロー化やAPI連携により、地域金融機関の業務を効率化する共同利用型サービスです。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/102801/
  • 注4「地銀共同センター」は、NTTデータが構築・運営する、地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センターです。
    参加行は以下のとおりです。(利用開始および銀行コード順)
    京都銀行、千葉興業銀行、岩手銀行、池田泉州銀行、愛知銀行、福井銀行、青森銀行、秋田銀行、四国銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、大分銀行、山陰合同銀行
  • 注5「MEJAR」は、NTTデータが構築・銀行が主体で運営する、地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センターです。
    参加行は以下のとおりです。(利用開始および銀行コード順)
    横浜銀行、北海道銀行、北陸銀行、七十七銀行、東日本銀行
  • 注6「BeSTA」(Banking application engine for STandard Architecture)は、ベンダーを特定しないNTTデータの標準バンキングアプリケーションです。
  • 「Service Engagement Hub」は商標出願中です。
  • 「BeSTA」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第二バンキング事業部
高橋、長尾、井上、緒方
TEL:050-5546-8933
第二金融事業本部
第三バンキング事業部
高木、田中、齋藤
TEL:050-5546-7900