L-AXeS®が島津製作所のクラウド型電子カルテとの接続を開始

背景

L-AXeSは、2015年12月よりサービス提供を開始し^注3、現在は大手の臨床検査センターをはじめ40社以上と契約があり、国公立の大規模病院から診療所まで幅広く3,000以上の医療機関を対象に利用されています。
L-AXeSをより利用しやすい仕組みとして電子カルテとの連携を進めていましたが、近年、医療分野においてもクラウド活用が進み、電子カルテもクラウド型サービスが増加していることから、L-AXeSにおいても、クラウド型電子カルテとの連携が必要でした。そこで、今回島津製作所のクラウドアプリケーション型電子カルテ「SimCLINIC T4 Cloud」とのシステム間連携による検査情報のオンライン送受信サービスを4月より提供することとしました。
本取り組みは、すでに臨床検査センター10社以上に提供しているEMシステムズのクラウド型電子カルテ「MAPs for CLINIC」との連携サービスに続く取り組みであり、さらに多くの検査センターや医療機関へ提供することが可能となります。

概要

L-AXeSは、NTTデータがこれまで培ってきたノウハウを活用することで、医療機関と臨床検査会社間における検査依頼・結果報告の授受について、適切なセキュリティーレベルを確保しつつリーズナブルなコストでオンライン化を実現する共同利用型のサービスです。
今回、L-AXeSのセンターと「SimCLINIC T4 Cloud」のセンターを閉域網によるセンター間連携により接続し、L-AXｅSのWebAPIを活用することで両システム間でのセキュアなネットワーク環境での情報の送受信連携を可能としました。
この仕組みにより「SimCLINIC T4 Cloud」を利用する医療機関では、電子カルテの環境の他に新たな回線やソフトウエア等の設備を用意することなく、電子カルテの操作のみで、臨床検査センターとの検査依頼・報告情報の送受信を、容易かつタイムリーに行うことが可能となります。
今後は、医療機関と検査センターの連携強化による診療情報と検査情報のより一層の有効活用と付加価値向上への寄与も期待できます。

図：提供イメージ

今後について

NTTデータは、L-AXeSのサービスメニューの拡充、連携サービスの提供を継続して検討しています。またL-AXeSをはじめとした、付加価値サービスの提供を通じて、医療情報の安心安全な利活用等、臨床検査分野におけるニーズの実現や課題解決をサポートし、患者さんおよび医療関係者に貢献できるよう、引き続き取り組んでいきます。