SaaSの普及と連携の問題
クラウドの普及により、多くのサービス(アプリケーション)がクラウド上で提供されるようになりました。このクラウド上で提供されるサービスのことをSaaS(Software as a Service)参考1と呼び、自分でサーバーなどのリソースを持たなくて良い利点があります。さらに、近年はスタンドアローンによる提供をしていないさまざまでユニークなSaaSが登場し、注目を集めています。近年登場しているSaaSは特定の機能に特化したサービスとして提供されることが多いため、下図のようにSaaSを連携することで、作業の流れ全体に対して効率化効果を得る、という使い方が一般的になりつつあります。しかし実際にSaaSを連携する際は、各SaaSに連携部分の作りこみ等の多くの手間やコストが掛かります。
図1:システム運用作業におけるSaaS利用の例
Chatサービスを利用したSaaS連携
SaaS普及の中で、Slack参考2というChatサービスが登場して注目を集めました。Slackは他のサービス(SaaS)と連携が容易な構造になっているため、前述したSaaS連携時の手間やコストを解決するサービスとして注目され、さまざまなSaaS連携の取り組みが実施されています。特にChatサービスはシステム運用に関するSaaSと連携との親和性が高いため、システム運用に関するSaaSとChatサービスを組み合わせて運用作業の効率化を図る「ChatOps」が盛り上がりを見せています。
ChatOpsにより生み出される効果
- さまざまなSaaSと連携し、新たな付加価値を得られる。
- SaaS連携の手間やコストを抑え、効率化(自動化)を実現できる。
- Chatサービスに情報が集まるため、集まった情報を元にコミュニケーションが取れる。
図2:Chatサービスを利用したSaaS連携のイメージ
ChatOpsの今後
Chatサービスとシステム運用に関するSaaSを連携させた運用効率化が進むと思われますが、それに加えてChatボットの利用も想定されます。Chatボットとは人間の代わりにチャットを行うプログラムの事を指します。従来はChatボットの作成には多くのコストや時間が掛かりましたが、ChatOpsの盛り上がりに伴い、Chatボット作成が簡単にできるOSSフレームワーク(hubot参考3など)も登場しています。今後は【Chatサービス】×【運用作業に関するSaaS & Chatボット】という組み合わせにより、更なる作業効率化が期待できます。
図3:Chatボットを利用したSaaS連携のイメージ