ビジネスモデル変革に向けたアジャイル開発専門組織を設置

株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）は、NTTデータにおけるアジャイル開発手法の研究開発およびプロジェクト遂行を行うための専門組織として「Agile Professional（アジャイルプロフェッショナル）担当」を2014年7月1日付で技術開発本部内に設置します。

本組織は急増するアジャイル開発案件のニーズに応えるため、アジャイル開発手法を用いたシステム開発プロジェクトを推進・実行する役割を担います。これにより、ITを活用して新しいビジネス領域の拡大・創出を目指すお客さまを、柔軟かつ迅速なシステム提供を通じてサポートしていきます。

昨今、流通・小売り・EC等の企業を中心に、IT投資が既存業務の効率化を目的としたものから、ITを活用した新規ビジネス分野の開拓といった、"攻めのIT投資"にシフトしつつあります。新規ビジネス分野においては、ビジネス環境の変化に柔軟かつ迅速にシステムやソフトウエアを提供する必要性・重要性が高まっており、短期間でシステムの開発・提供が可能なアジャイル開発手法が注目されています。NTTデータにおいても法人分野の顧客を中心にアジャイル開発の問い合わせ・開発要請が急増している状況です。

これまでNTTデータでは、NTTデータにおけるアジャイル開発の展開およびプロフェッショナル人材育成の拠点としてインド、中国、ベトナムにAgile Professional Center^注1を設置し、各国でアジャイル開発のプロフェッショナル人材^注2の育成やアジャイル開発手法に関する研究開発を行ってきました。

今回、急増しているアジャイル開発のニーズに応えるため、アジャイル開発プロジェクトを主体的に実行する役割を担う「Agile Professional担当」を設置します。これにより、日本国内におけるアジャイル開発の取り組みを一層加速していきます。

国内および海外のNTTデータで培われたアジャイル開発のノウハウ集約を行います。特にアジャイル開発が主流となっている欧米におけるノウハウを集約し、全世界でアジャイル開発のナレッジデータベースを構築します。さらに、アジャイル開発をサポートする開発ツール、環境、プロセスを整備し、NTTデータにおけるアジャイル開発を推進します。

具体的には、米国NTT DATA, Inc.と日本のNTTデータで開発を進めてきた、アジャイル開発のメソドロジや導入サポート等のノウハウを統合した「Agile One Solution」に対し、全世界のNTTデータにおけるノウハウを統合していきます。これにより、各国のAgile Professional Centerを通じて世界中のお客さまへ、より高度なアジャイル開発手法を用いたシステム提供を行うことを目指します。

新しいビジネス領域の拡大・創出を目指すお客さまのニーズを踏まえて、アジャイル開発手法を用いたシステム開発プロジェクトを推進・実行する役割を担います。

具体的には、アジャイル開発のプロフェッショナル人材で構成されるプロジェクトチームを結成し、お客さまの目指す新しいビジネス領域に必要なシステムを提供します。さらに、国内および海外のアジャイル開発プロジェクトで蓄積してきたベストプラクティスや、これまで研究開発に取り組んできたソリューションを活用することで、お客さまのニーズを満たすシステムを柔軟かつ迅速に提供します。

今後増加が見込まれるアジャイル開発プロジェクトに対応できるよう、計画的にアジャイル開発のプロフェッショナル人材の育成を行います。

NTTデータは、新設するAgile Professional担当を軸に、今後さらなるアジャイル開発の研究を行うと同時に、モバイル、ビッグデータ、クラウド、ゲーミフィケーションなど新しい要素技術と、アジャイル開発による迅速かつビジネス環境の変化に柔軟に対応可能なシステム開発を組み合わせることで、お客さまのニーズを満たすシステムを提供していきます。

なお、2014年度は25件、2017年度までに累計200件のアジャイル開発プロジェクトの遂行を目指します。また、アジャイル開発プロジェクトの売上は2017年度に年間90億円を目指します。