NTT DATA Technology Foresight 2020を公開 ~技術進化が導く将来ビジネスの変革を予見したトレンド情報~
2020年1月24日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、将来の社会やビジネスに多大なインパクトを与えるテクノロジーのトレンドをまとめた「NTT DATA Technology Foresight 2020」を、2020年1月24日に公開しました。
人工知能(AI)を中心に革新を続けるテクノロジーは、従来の価値観を変化させ、新たなビジネスモデルや顧客体験を創出する力を秘めています。また近年、地球規模の課題が顕在化している中、ビジネスイノベーションだけではなく、社会に普遍的な価値をもたらすソーシャルイノベーションも求められており、テクノロジーに期待される役割は複雑で多岐にわたっています。
「NTT DATA Technology Foresight 2020」では、今後3年から10年の間に変革をもたらす重要なテクノロジーを特定した上で、それらテクノロジー活用の中核となる考え方を社会やビジネスの観点で示す3つの「情報社会トレンド」と、テクノロジーの詳細と将来像を具体的に示す8つの「技術トレンド」を導出しています。
NTTデータは、世界中のお客さまとトレンド情報を共有しながら将来に向けたコミュニケーションを深め、先進テクノロジーを活用したイノベーションの創出や社会課題の解決に取り組んでいきます。
背景
現代の経済成長は労働力の増加や機械化の進展に頼るフェーズから、テクノロジーを能動的に活用するというフェーズに移りつつあります。テクノロジーが持つ強大な変革の力をいかにビジネスに応用していくのか、その発想力と実行力がイノベーションを生み出す源泉となり、経済発展を支える時代を迎えています。
一方、新たなテクノロジーが世に出現し、浸透していくスピードが加速している現状では、テクノロジーの進化が社会やビジネス環境に与える影響を適確に捉え、最適な経営判断を行う難易度が高まっているのも事実です。
NTT DATA Technology Foresight 2020 トレンド情報
NTTデータでは、このような変化が激しい時代において将来の進むべき道を解き明かすことを目的に、最新のテクノロジーや社会動向の継続的な調査により導出した将来変化をトレンド情報としてまとめ、公開する取り組みを2012年から進め、今年で9回目の公開になります。
NTT DATA Technology Foresight 2020 「情報社会トレンド」
「情報社会トレンド」では、将来の社会およびビジネスにおけるテクノロジー活用の視点を以下の3つのトレンドで示しています。
具体的には、顧客体験のパーソナライズ、エコシステム全体の最適化、国・産業・フィジカルとデジタルの垣根を越えて拡大するデジタルサービス、宇宙や深海等の未踏世界の開拓といった、テクノロジーの進化により可能となるビジネスマーケット拡大に向けたチャレンジや、社会の持続性確保に不可欠な新たな規範や価値観の探求という潮流を捉えています。※IST:Information Society Trend (情報社会トレンド)
- IST01:個の追求
- IST02:世界の拡大
- IST03:規範の探求
NTT DATA Technology Foresight 2020 「技術トレンド」
「技術トレンド」では、技術革新が著しいAIと、価値の源泉としての期待が高まるデジタルデータに注目し、テクノロジーがもたらす将来変化のインパクトを以下の8つのトレンドで示しています。
具体的には、高度な自然言語処理の実現等に代表されるAIの技術革新の方向性、デジタルデータの収集・分析手段の充実やデータ活用時に考慮すべきデータ保護に対する考え方の変化、将来における人とAIの協調関係の方向性といった潮流を捉えています。※TT:Technology Trend (技術トレンド)
- TT01:知的活動に進出するAI
- TT02:AI共存社会の加速と課題
- TT03:興隆する超プロセスデータ活用
- TT04:データで考究する生命課題
- TT05:データ活用時代のセキュリティ
- TT06:計算力革新の探求
- TT07:協調指向インタラクション
- TT08:知能を持つ物理接点の拡大
「NTT DATA Technology Foresight」特設サイト:https://www.nttdata.com/jp/ja/foresight/trend-listing/
NTTデータが目指す姿と展開事例
NTT DATA Technology Foresightを用いて世界中のお客さまとともに未来像を描き、その未来を実現するために必要となる技術やサービスを開発することで、新しいビジネスの創出や社会の発展に貢献していきます。また、開発した新技術や新サービスの実現性や有効性を確認するため、今後もお客さまと共同で実証実験に取り組んでいきます。
過去に実施した実証実験の代表的な事例は以下の通りです。
- 量子コンピュータ/次世代アーキテクチャ・ラボの設立注1
- AI技術のグローバル集約拠点、AI CoEの設立注2
- 米国Clincの自然言語処理技術を活用した共同実証実験の開始注3
- AI画像診断により腎臓CT画像から異常を検出する実証実験を宮崎大学と実施注4
注釈
- 注12019年1月25日 量子コンピュータ/次世代アーキテクチャ・ラボのサービス開始
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/012501/ - 注22019年5月21日 AI技術のグローバル集約拠点、AI CoEを新たに設立
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/052100/ - 注32019年8月27日 米国Clincの自然言語処理技術を活用した共同実証実験の開始について
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/082701/ - 注42019年9月26日 宮崎大学とNTTデータがAI画像診断の実証実験を実施
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/092600/
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
別紙
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
岡林
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
技術開発本部
大井、板屋
TEL:050-5546-2308
E-mail:rdhkouhou@kits.nttdata.co.jp