みずほ銀行とNTTデータ、温室効果ガス(GHG)排出量算定サービスに関する連携開始について
報道発表
2023年7月6日
株式会社みずほ銀行
株式会社NTTデータ
株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)と株式会社NTTデータ(代表取締役社長:佐々木 裕、以下「NTTデータ」)は、2023年7月より、法人のお客さま向けの温室効果ガス(以下「GHG」)排出量に関するデータ管理に向けたサービスの提供、高度化を目的とした連携を開始します。
本連携を通じて、みずほ銀行が有するお客さまネットワークや総合金融グループとしての環境・エネルギーソリューションなどに関する知見に、NTTデータが有するデジタル技術とグリーンコンサルティングサービスなどを通じた脱炭素に関する知見を掛け合わせることで、お客さまの脱炭素化推進に貢献します。
連携に至った背景について
近年の企業活動においては、財務情報のみならず、環境・社会問題などの非財務情報の重要性が益々高まっています。また、2021年のCOP26においては「産業革命以前からの気温上昇を1.5度に抑制するための努力を追求する」という成果文書が採択され、国際的な脱炭素化に向けた動きが加速しており、企業が脱炭素経営を進めるうえで、GHG排出量算定などの実務に関する対応高度化が求められています。
みずほ銀行は、「気候変動への対応」を経営戦略における重要課題として位置付け、法人のお客さまとのエンゲージメント(建設的な対話)を積極的に実施するとともに、お客さまの課題やニーズに応じた気候変動対策、脱炭素社会への移行を支援するための金融商品・サービスを積極的に開発・提供しています。
NTTデータは、サステナビリティ経営を推進するため気候変動への対応を重要課題の1つとして掲げています。お客さまの脱炭素戦略の策定、GHG排出量の可視化、情報開示の支援、GHG排出量を削減する仕組みなど、お客さまの中長期にわたる脱炭素経営を推進するための包括的な支援を行っています。
具体的な取り組みについて
みずほ銀行がお客さまとのエンゲージメントを通じ、お客さまのGHG排出量計測に関する課題やニーズを把握し、NTTデータは、企業のScope1~3注1の排出量を算定し、サプライヤの排出量削減努力を自社の排出量に反映することで、Scope3の排出量削減を実現する可視化ソリューションC-Turtle®注2をお客さまへ提供します。これにより、お客さまのGHG排出量が算定・可視化され、削減に向けた正確・効率的な分析が可能になります。
これらの取り組みにより、両社はお客さまが直面するGHG排出量計測に関する課題解決支援を強力に進めていきます。さらに、このようなお客さまの脱炭素化に関する実務効率化を中心とした支援に加え、今後、両社の連携により、お客さまの脱炭素への取り組みを促す金融商品の開発など、新たなサービス・ソリューション提供の実現を目指していきます。
連携開始後の展望について
〈みずほ〉は、持続可能な社会の実現に向けた取り組み(サステナビリティアクション)を強化しています。環境・社会課題解決に向けた資金の流れを創出するサステナブルファイナンスや金融を超える知見・機能を活用したソリューション提供を通じ、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に向けて、お客さまとともに挑戦していきます。
NTTデータは、C-Turtle®をはじめとしたデジタル技術を用いて企業の排出量削減努力の価値を訴求していくことで、お客さまの脱炭素への取組みの支援だけでなく、お客さまの企業価値・製品価値向上に貢献するとともに、サプライチェーン、社会全体の脱炭素の実現を目指していきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- 注1 GHGプロトコルでは、温室効果ガスの排出方法、排出主体によって、「Scope 1(直接排出量)」「Scope 2(間接排出量)」「Scope 3(その他の排出量)」の3つに区分し、これら3つの合計を「サプライチェーン全体の排出量」と考えます。
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注2
排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle®」
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
西原
E-mail:nttdata-pr-inquiries@am.nttdata.co.jp