地域通貨/プレミアム商品券電子化ウォレットサービスを開始 ~BaaS基盤を活用して地域のデジタルトランスフォーメーションを支援~

サービスインフォメーション

2021年3月23日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、株式会社インフキュリオン(以下、インフキュリオン)との資本業務提携注1に基づき、BaaS(Banking as a Service)注2基盤を活用したサービスの第一弾として、地域通貨/プレミアム商品券電子化ウォレットサービスの提供を本日より開始します。
本サービスはAPI連携により銀行勘定系システムに容易に接続できるため、銀行口座からの地域通貨やプレミアム商品券への直接チャージを可能とします。銀行口座の利便性を向上させ、地域金融機関を中心とした地域のデジタルトランスフォーメーションを実現します。
NTTデータは、インフキュリオンとの取り組みを通じて金融ITオープン戦略「Open Service Architecture ™」注3のAPIマーケットプレイスを充実させるとともに、ニューノーマルに求められる金融機関/行政/企業との共創による新しい社会の実現に貢献します。

背景・目的

外部環境のデジタル化、ニューノーマルにおける急速なデジタルシフトにより、地域のデジタル化やキャッシュレス化は急務となっていますが、都市部に比べて立ち遅れているのが現状です。
この様な状況において、NTTデータはオープンイノベーション活動「豊洲の港から®」などを通じて、地域における革新的で持続可能なビジネス創発をもたらすオープンイノベーションの実現に取り組んでいます。この「豊洲の港から」の活動をきっかけに2020年3月にインフキュリオンと資本業務提携を行い、2020年度中に新たなBaaS基盤を活用した新たなウォレットサービスを提供予定としていました。今回、その第一弾として、BaaS基盤を活用した地域通貨/プレミアム商品券電子化ウォレットサービスの提供を開始し、地域金融機関を中心とした地域のデジタルトランスフォーメーションを強力にサポートします。

概要(特長)

本サービスは、NTTデータの培ってきた銀行業界における実績と、インフキュリオンが提供するサービス「ウォレットステーション」を掛け合わせて、BaaS基盤を活用した新たなサービスの第一弾となる、地域通貨/プレミアム商品券電子化ウォレットサービスです。「ウォレットステーション」はオープンAPIを活用して、QRコードやバーコードでの認証方法を用い、銀行口座からのダイレクト決済やプリペイド決済を行うことができるサービスです。本サービスの特長は以下の通りです。

1.銀行口座から地域通貨やプレミアム商品券への直接チャージ
従来のクレジットカードチャージに加え、オープンAPIを活用した、銀行口座からのチャージが可能となっており、クレジット未保有ユーザーを含めた、幅広いユーザーの利用が可能です。
2.プレミアム商品券電子化に加えて、地域通貨への発展が可能
使い切りのプレミアム商品券だけでなく、繰り返しチャージして利用する地域通貨の発展が可能であり、継続的な地域経済活性化、地域マネーの域内流通スキーム構築が可能です。
3.BaaS基盤の他サービスへの拡張が容易に可能
本サービスは単品サービスではなく、BaaS基盤上の1サービスとなっており、金融機関の要望に応じて、BaaSサービスの他メニュー追加が容易に行える拡張性・柔軟性を有しています。

また、今回のサービスを活用することの各ステークホルダーの具体的なメリットは以下の通りです。

(地域金融機関)
  • 地域通貨/プレミアム商品券に銀行口座から直接チャージできることによる銀行口座の利便性向上/価値向上
  • 地域のデジタルトランスフォーメーション支援における新たなマネタイズポイントの創出
(地方自治体、商工会議所等(※プレミアム商品券運営主体))
  • 紙のプレミアム商品券のハンドリングコスト削減、運用状況の可視化
(地域店舗)
  • 地域キャッシュレスサービスの容易な導入、紙のプレミアム商品券のハンドリングコスト削減
(地域住民)
  • スマートフォン一つで決済/履歴確認が可能なうえ、1円単位で利用可能(※紙のプレミアム商品券の場合はお釣り不可)

図1:本サービス活用の全体像(※プレミアム商品券のケース)

図1:本サービス活用の全体像(※プレミアム商品券のケース)

なお、本サービスはNTTデータの新しい金融ITオープン戦略である「Open Service Architecture」のサービスラインアップエリアに位置付けられ、オープンAPIにより勘定系システムとの連携が容易です。

図2:「Open Service Architecture」上の位置付け

今後について

NTTデータは、今後もインフキュリオンとのBaaS基盤の活動を通じて、金融機関ならびに地域全体のデジタルトランスフォーメーションを積極的に推進します。またこれらの活動を通じて、ニューノーマルに求められる金融機関/行政/企業との共創による新しい社会の実現に貢献します。

注釈

  • 注12020年4月15日 インフキュリオン・グループとの資本業務提携によりオープンバンキング領域での連携強化
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2020/041500/
  • 注2BaaS(Banking as a Service)とは、銀行が提供する機能やサービスを「クラウドサービス」として提供することで、銀行以外の事業者が自社のサービスにさまざまな金融機能やサービスを提供することを可能にします。
  • 注32020年10月7日 ニューノーマル時代に対応した新しい「金融ITオープン戦略」を発表
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2020/100700/
  • 「Open Service Architecture」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第二バンキング事業部
深堀
金融事業推進部
デジタル戦略推進部
青柳
E-mail:osa@kits.nttdata.co.jp

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