D-ResilioViewer®に自動監視を可能にする拠点監視機能等を追加し、本格提供開始

~D-Resilio連携基盤®のコンテンツも拡充、より網羅性のあるプラットフォームへ~

トピックス

2024年4月30日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2024年4月より「D-Resilio Viewer®注1」の新機能として、「拠点監視機能」、「メール通知機能」、「背景地図にGoogle maps(グーグル合同会社提供)」を追加しました。また、ハイレジリエント社会を実現するコラボレーションプラットフォーム「D-Resilio連携基盤®注2」の新コンテンツとして、「河川水位情報」(一般財団法人河川情報センター提供)、「ハザードマップ」(国土交通省ハザードマップポータルサイト提供)を追加しました。
D-Resilio Viewerの新機能である拠点監視機能は、全国に点在する営業拠点や工場などの施設、原料調達先など、いち早く現地の状況をキャッチしたい地点を登録できます。登録した各拠点付近に変化があった場合、タイムラインでの通知に加えメールで配信する機能も備えています。一方、D-Resilio連携基盤の新コンテンツでは、利用する自治体や企業は、河川水位情報を利用して近隣の河川の氾濫危険性を事前に取得し、ハザードマップで自社拠点所在地の潜在リスクを確認しておくことで、拠点の安全対策や避難行動をあらかじめ検討できます。
NTTデータは今後も利用者からの意見を取り入れながらさまざまな企業と共創し、D-Resilio連携基盤・D-Resilio Viewerのさらなる進化を進め、ハイレジリエント社会の実現を力強く推進していきます。

背景

安全・安心を脅かす脅威が多様化している現在において、災害対策の現場では必要な各種情報を迅速に入手し、限りあるリソースの中で現場対応を行うことがとても大きな負担となっています。
NTTデータは2023年より各種災害情報を地図上に表示しweb画面上で閲覧できるD-Resilio Viewerを提供しています。提供開始当初に実施したトライアル期間の利用者から得た「いちいち確認しなくても支社や工場などの状況を自動で通知してほしい」「河川水位情報を常に確認している」といった意見をもとに、その課題を解決できる機能を追加しました。
新コンテンツの追加により、災害時に現状の把握や対策立案のために必要となるさまざまな情報を一つの画面上で確認できたり、あらかじめ設定しておいた自社拠点に関する情報が自動通知で届いたりすることで、情報収集にかかるリソースを削減できます。また、災害対策における意思決定指標として活用できる情報が大幅に広がることで、D-Resilio Viewerによる意思決定の効率化を支援します。

図:D-Resilio Viewer画面イメージ

図:D-Resilio Viewer画面イメージ

概要(特長)

D-Resilio連携基盤は、災害の予防、事前対策のフェーズから初動対応、応急対応、復旧復興対応のさまざまな場面で活用可能なコンテンツを具備し、行政や企業の災害対策業務を支援するサービスです。
このたび、D-Resilio ViewerおよびD-Resilio連携基盤に以下の機能・コンテンツを追加しました。

追加機能・コンテンツ

サービス 機能・コンテンツ 概要
D-Resilio Viewer 拠点監視機能
  • 全国に点在する営業拠点や工場などの施設、原料調達先など、いち早く現地の状況をキャッチしたい地点を登録し、監視することが可能
  • 登録した拠点付近に変化があった場合、タイムライン等で通知
  • 通知を意思決定行動のトリガーとして活用可能
メール通知機能
  • 拠点監視機能にて変化があった場合、タイムラインに加えてメールでの通知が可能
  • 事前に通知を受け取りたいメールアドレスを登録しておくことで、必要な情報の通知をメールでも受け取り可能
Google maps
  • Googleロードマップ、Google衛星画像を背景地図として選択可能
  • 日常的に見慣れた地図を利用することで情報がスムーズにインプットされやすくなり、視認性が向上
D-Resilio連携基盤
(D-Resilio Viewerでも閲覧可能)
河川水位情報
  • 一般財団法人河川情報センターが提供する「水防災オープンデータ提供サービス」よりテレメータ水位、危機管理型水位計のデータを取得し、加工表示
  • 近隣河川の水位状況を把握し、避難指示や拠点を守るための対策の早期実行に活用可能
ハザードマップ
  • 国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」より以下の情報を取得し表示
    洪水浸水想定区域(想定最大規模)
    洪水浸水想定区域(計画規模(現在の凡例))
    浸水継続時間(想定最大規模)
    土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)
    家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)
    家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)
    内水(雨水出水)浸水想定区域
    高潮浸水想定区域
    津波浸水想定
    土砂災害警戒区域(土石流)
    土砂災害警戒区域(地すべり)
    土石流危険渓流
    急傾斜地崩壊危険箇所
    地すべり危険箇所
    雪崩危険箇所
  • 確認したいリスクに合わせて選択することができ、事前の対策検討等に利用可能

今後について

NTTデータは今後も、情報の掛け合わせにより状況判断や行動変容を促すリスク情報の創出など、防災業務のデジタル化や業際を超えたより一層の連携(コラボレーション)を推進します。そのために、これからもさまざまな企業との共創や、利用者の方からのご意見をサービスに反映させ防災業務のデジタル化に寄与できるよう、これらのサービスをさらに成長させていきます。
また、D-Resilio Viewerはトライアル期間を終了し、正式サービスとしての展開を開始しました。期間限定での試用サービスも設けています。
NTTデータはハイレジリエント社会の実現に向けて、D-Resilio連携基盤、D-Resilio Viewerを通して日本の防災事業を支援し、安全・安心な社会づくりに貢献していきます。

参考

D-Resilio 連携基盤の既存コンテンツ

サービス 機能・コンテンツ 概要
D-Resilio 連携基盤
(D-Resilio Viewerでも閲覧可能)
気象情報
  • 株式会社ハレックスが提供する気象に関する以下の情報を取得し表示。
    1時間先までの降水予測
    72時間先までの降水予測
    72時間先までの降雪予測
    6時間先までの積雪予測
    1時間先までの雷活動度
    過去6時間以内の発雷状況
    1時間先までの竜巻発生確度
    6時間先までの浸水害危険度分布
    6時間先までの土砂災害危険度分布
    6時間先までの洪水危険度分布
    浸水キキクル
    土砂キキクル
    洪水キキクル
    台風(台風経路図)
災害等公共情報(Lアラート®
  • 一般財団法人マルチメディア振興センターが運営するLアラートに対して地方自治体やライフライン企業等が発信した以下の情報を取得して表示。
    避難情報
    災害対策本部設置状況
    避難所情報
    指定河川洪水予報
    停電発生状況
人口分布統計情報(モバイル空間統計®
  • 株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが提供するモバイル空間統計より取得した人口分布の情報を表示。
道路通行実績情報
  • 本田技研工業株式会社が提供する「インターナビ」のサービス利用者から収集した自動車走行実績を一定の規則に従ってデータを取得して表示。
避難所情報
  • 株式会社バカンが提供するVACAN APIにより取得した情報を表示。
SNS情報
  • 株式会社Specteeが提供する危機管理情報配信サービス「Spectee Pro(スペクティ プロ)」より取得したSNS情報を表示。

注釈

  • 注1 「D-Resilio Viewer」は、「D-Resilio連携基盤」のコンテンツを個別システム対応や煩雑な申し込みなしで利用できるWebViewerです。これまで自治体や企業が個別にそれぞれのサービスから集めていた各種防災情報を集めて地図上に表示することで、各情報源からの情報収集負荷を低減できます。
  • 注2 ハイレジリエントな社会を実現する「D-Resilio連携基盤®」の提供を開始
    https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/060100/
  • 「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • Lアラートは、総務省および一般財団法人マルチメディア振興センターの登録商標です。(登録第6477130号)
  • モバイル空間統計は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
危機管理ソリューション担当
阿部、入福、立松
TEL:050-5546-1866
E-mail:dresilio-contact@am.nttdata.co.jp