地銀共同センターにおいて青森みちのく銀行およびあいち銀行向けサービス開始
~システム統合を2プロジェクト同時に実現~
トピックス
2025年1月6日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:佐々木裕、以下:NTTデータ)は、運営する地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センター「NTTデータ地銀共同センター」(以下:地銀共同センター)において、株式会社青森みちのく銀行(本社:青森県青森市、代表取締役頭取:石川啓太郎、以下:青森みちのく銀行)および、株式会社あいち銀行(本社:愛知県名古屋市、代表取締役頭取:伊藤行記、以下:あいち銀行)の2プロジェクト同時並行でのシステム統合作業を完了し、2025年1月5日よりサービス提供を開始しました。
地銀共同センターでの2プロジェクト同時のシステム統合をしたことは初めての事例であり、NTTデータの豊富なシステム移行実績やリソースを生かして実現したものです。
今後も地銀共同センターは、金融機関の経営戦略に合わせた最適な移行統合を実現します。
背景
地銀共同センターは、高い実績を有するNTTデータの次世代バンキング・アプリケーションである「BeSTA®(ベスタ)」注1を使用した地方銀行・第二地方銀行向けの共同利用型センターです。NTTデータが培ってきた共同センターの豊富な知見と技術を生かして構築され、2004年1月のサービス提供開始以来、20年以上安定運用しています。
基幹系システムの共通化によるコスト削減や事務品質向上などに関しての評価も高く、着実に採用行を増やしてきました。
概要
青森みちのく銀行、およびあいち銀行のそれぞれの銀行合併に伴うシステム一本化のため、NTTデータは、基幹系システムを旧青森銀行および旧愛知銀行が利用していた地銀共同センターに統合し、2025年1月5日よりサービスを開始しました。当社の豊富な統合実績やリソースを生かし、今回、地銀共同センターでは初の2プロジェクト同時のシステム統合を実現しました。これには、銀行業務への影響および地銀共同センター参加行への影響を最小限に抑えつつ、同時に行われる2プロジェクトそれぞれのシステム統合の安全性の担保が必須なことに加え、時間的制約がある中で大量の作業を正確に行うことが求められます。地銀共同センターでは、それらに対応可能なスキルを持つ人材および体制を確保し、効率的に作業を実施しました。
このように、地銀共同センターは、金融機関の経営戦略に合わせた最適な移行・統合を実現します。
今後について
NTTデータは、今後も永続的に、安心・安全・安価なバンキングサービスの提供を実現するため、「PITON™(ピトン)注2」を活用した勘定系システムのオープン化注3や統合バンキングクラウド注4の適用など、「地銀共同センター」の付加価値増大に努め、さらなる参加銀行の拡大を目指します。
また、NTTデータが推進する「Open Service Architecture」注5のコンセプトに基づき、従来の金融システムの安全性・信頼性を保ちつつ、当社が提供するさまざまなサービスとの連携やデータ活用など、社会変化への適用性と機動性を備えた金融インフラを提供し続けます。そして、金融機関ならびにその取引先のDX戦略の加速に貢献していきます。
地銀共同センターの参加行(2025年1月6日現在)
地銀共同センターの参加行およびサービス開始時期は以下のとおりです。
(銀行名の表記はサービス開始時期および銀行コード順、敬称略)
参加銀行 | 「地銀共同センター」利用状況 |
---|---|
株式会社京都銀行 | 2004年1月(サービス提供中) |
株式会社千葉興業銀行 | 2004年10月(サービス提供中) |
株式会社岩手銀行 | 2005年1月(サービス提供中) |
株式会社池田泉州銀行 | 2005年1月(サービス提供中) |
株式会社あいち銀行 (株式会社愛知銀行) |
2007年1月(サービス提供中) このたびシステム統合完了 |
株式会社福井銀行 | 2009年1月(サービス提供中) |
株式会社青森みちのく銀行 (株式会社青森銀行) |
2009年5月(サービス提供中) このたびシステム統合完了 |
株式会社秋田銀行 | 2010年5月(サービス提供中) |
株式会社四国銀行 | 2011年1月(サービス提供中) |
株式会社鳥取銀行 | 2012年5月(サービス提供中) |
株式会社西日本シティ銀行 | 2013年1月(サービス提供中) |
株式会社大分銀行 | 2013年5月(サービス提供中) |
株式会社山陰合同銀行 | 2020年1月(サービス提供中) |
「BeSTA」利用金融機関について(2025年1月6日現在)
NTTデータ提供スキームでの採用実績は以下のとおりです。(敬称略)
名称 | 金融機関数 | 金融機関名 |
---|---|---|
NTTデータ「STELLA CUBE®」 | 11銀行 | きらぼし銀行、但馬銀行、富山銀行、長野銀行、神奈川銀行、東北銀行、仙台銀行、きらやか銀行、福邦銀行、名古屋銀行、清水銀行 |
共同利用システム | 6銀行 | 横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行、七十七銀行、東日本銀行、広島銀行 |
NTTデータ「BeSTAcloud®」 | 10銀行 | 荘内銀行、北都銀行、あおぞら銀行、福岡中央銀行、佐賀共栄銀行、長崎銀行、豊和銀行、宮崎太陽銀行、南日本銀行、沖縄海邦銀行 |
労働金庫 | 13金庫 | 北海道労働金庫、東北労働金庫、中央労働金庫、新潟県労働金庫、長野県労働金庫、静岡県労働金庫、北陸労働金庫、東海労働金庫、近畿労働金庫、中国労働金庫、四国労働金庫、九州労働金庫、沖縄県労働金庫 |
注釈
- 注1 BeSTA(Banking application engine for STandard Architecture)は、ベンダーを特定しないNTTデータの標準バンキング・アプリケーションです。
- 注2 金融機関の勘定系システムなど、高い信頼性が求められるシステムを安全にオープン化できるフレームワークであり、メインフレーム向けに開発されたアプリケーションをオープン系の基盤上で稼動させることを可能とします。
- 注3 オープン化サーバー製品を採用するなど、市場に提供されている汎用製品を主体としたシステム構成にすること。
-
注4
2024年2月8日 報道発表「国内初の共同利用型勘定系システム向け「統合バンキングクラウド」の開発着手~地銀共同センターへの適用決定、日本最大のバンキング専用クラウドへ~」
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/020800/ -
注5
2020年10月7日 サービスインフォメーション「ニューノーマル時代に対応した新しい「金融ITオープン戦略~「Open Service Architecture ™」により、国内最大のAPIエコシステムを整備し、金融ITのオープンイノベーションを実現~」を発表
https://www.nttdata.com/global/ja/news/services_info/2020/100700/
- 「STELLA CUBE」「BeSTA」「BeSTAcloud」「PITON」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
- 銀行名の表記は銀行コード順、敬称略
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
営業企画推進部
第二営業企画担当
高橋、穂坂、船串、松川
TEL:050-5546-9446