愛知県の脱炭素プロジェクトにて地産地消SAFサプライチェーン構築プロジェクトが採択

トピックス

2025年1月15日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、国産SAF注1(Sustainable Aviation Fuel/持続可能な航空燃料)の普及拡大に向け、愛知県が公募している「カーボンニュートラルの実現に資する具体的なプロジェクト案注2」として、地産地消SAFサプライチェーン構築プロジェクトを株式会社レボインターナショナル(以下、レボインターナショナル)と共に提案し、採択されました。

背景

NTTデータは、サステナブルな社会の実現に向けて、カーボンニュートラルを含む環境問題に取り組んでいます。注3。中でも、バイオマスや廃食油、排ガスなどの原料の生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を従来燃料より大幅に削減し、既存のインフラをそのまま活用できる持続可能な航空燃料であるSAFに注目しており、2024年7月に国産SAFの普及を目指す業界団体である「ACT FOR SKY注4」に加盟し、デジタルプラットフォームの提供によってSAF普及の課題解決を目指す活動を行っています。
愛知県は、2021年から全国の民間企業等を対象に、革新的・独創的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議」において事業化の優先度が高いと認められるアイデアを選定し、カーボンニュートラルの実現に向けた新たなプロジェクトの創出を目指す取り組み注5を行っています。

提案概要

NTTデータとレボインターナショナルは、愛知県の公募「カーボンニュートラルの実現に資する具体的なプロジェクト案」として、愛知県田原市にて建設するSAF製造の実証プラントを拠点に地産地消SAFサプライチェーンの構築を目指すプロジェクトを提案し、この度、採択されました。本プロジェクトにより、愛知県内におけるSAF製造産業の確立や本地域におけるSAF流通量の増加が期待されることから採択に至りました。

各社の役割

  • レボインターナショナル
    バイオ燃料事業を展開するレボインターナショナルは、愛知県田原市にある同社の愛知工場にて今後SAF製造の実証プラントの建設を行い、これを拠点に地産地消SAFサプライチェーンの構築を目指します。
  • NTTデータ
    NTTデータは、CO2可視化等の技術を活用し、本サプライチェーンにおけるトレーサビリティ及び環境価値算定システム、原材料調達支援システム、環境価値取引支援システム等を開発し、国際規格に準拠した国産SAFの安定的な生産と流通に向けた支援を行います。

また、愛知県は、地産地消SAFサプライチェーンを構築するためにステークホルダーが参画する協議会を設置予定で本協議会のメンバーを募集しています。詳細は以下の愛知県のサイトを参照ください。
URL:https://www.pref.aichi.jp/press-release/saf-boshu.html

今後について

NTTデータは、本取り組みを通して、国産SAFの普及拡大に向け、愛知県やレボインターナショナル、協議会参画企業、その他関係各所と連携の上、愛知県内における地産地消SAFサプライチェーンの構築に向けた取り組みを推進します。また、未来に向けた地球環境の保全という社会課題に対して、同様のモデルを日本国内、更にはアジアを中心としたグローバルに広域展開し、社会全体のサーキュラーエコノミーをはじめとしたカーボンニュートラル実現を目指し貢献していきます。

注釈

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二インダストリ統括事業本部
製薬・化学事業部
三井、山田、山本
E-mail:nttdenergy@hml.nttdata.co.jp