ヤマト運輸の全ドライバーが携帯する配送管理端末で決済受付を実現
~CAFIS Tap to Pay®導入による配送業務最適化に向けた決済領域の課題対応~
トピックス
2025年1月31日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)に対し、専用端末が不要なコンタクトレス決済注1サービス「CAFIS Tap to Pay®(キャフィス タップ トゥ ペイ)」を導入し、2025年5月下旬より全国のドライバーが保有する約7万台の業務端末にて順次稼働開始します。
ヤマト運輸ではこれまで、全国のドライバーが商品配送時の代金引換え(以下、代引き)や運賃精算に備えて決済専用端末を携行していました。このたび、配送管理を行う配送管理端末(汎用スマートフォン)に「CAFIS Tap to Pay」アプリケーションをインストールすることで、従来の決済専用端末を不要とし、ドライバーが持ち運ぶ端末の台数を減らすことでドライバーの負担軽減ができます。
「CAFIS Tap to Pay」は、業界を問わず「場所に捉われない販売機会」や「新たな購買シーン」の創出を実現します。汎用スマートフォンにアプリケーションをインストール後、速やかにあらゆる場面で利用可能となることから、イベントや季節性によって生じる決済需要の増減にも柔軟に対応します。NTTデータは今後、2030年度までに20万台の市場展開をめざします。
背景と概要
ヤマト運輸では、モバイル決済専用端末を利用し代引き商品のクレジット支払い、運賃の電子マネー支払いに対応してきましたが、本サービスによって、代引き、運賃共にクレジットと電子マネーの支払いが利用可能となり、消費者の利便性を向上します。
また、およそ7万台に及ぶ決済専用端末が全国のドライバーや営業所で利用されており、故障時の端末手配などによる管理負担や、端末入替時の購入費用の負担が大きいことが懸案事項でした。
本サービスは専用端末が不要となることから、導入時の端末購入費用、管理負担、ドライバーが複数種類の端末を持ち歩く身体的負担を軽減します。更に、ひとつの端末で集荷、配送、決済までの一連の業務をカバーするよう、業務アプリケーションとの連動によってドライバーの操作を簡素化し、接客あたりの業務短縮をめざします。
CAFIS Tap to Payについて
NTTデータは、専用端末が不要なコンタクトレス決済サービスの「CAFIS Tap to Pay」注2を2024年9月1日よりサービス開始しています。本サービスは、スマートフォン等の汎用端末に決済アプリケーションをインストールすることで、クレジットカードや電子マネーをはじめとしたキャッシュレス決済を受付け可能とし、屋外やイベントスペースなどの「場所に捉われない販売機会」やPOSシステムや業務システムとの連動による「新たな購買シーン創出」を実現します。
従来の決済専用端末に比べ、ソフトウェアのインストールによって手軽に準備可能であるほか、スマートフォンだけでなくハンディターミナルやタブレットにも対応していく予定注3としており、運輸をはじめ、外食、物販、サービス等様々な業界でご利用いただくことを目指しています。
「CAFIS Tap to Pay」の特長は以下です。24年9月のサービス提供開始以降、複数の店舗で稼働開始しています。
1.スマートフォンやタブレットなどの汎用端末で支払受付が可能
スマートフォンだけでなく、タブレットやハンディターミナルなどで支払受付が可能注3となります。これによって、接客による購入意思決定後のレジ移動を無くして顧客満足度の向上に貢献するほか、屋外やイベント店舗など多様化する販売シーンに対応します。
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図1:場所を問わない販売シーン
2.豊富な決済手段への対応
非接触クレジットだけでなく、日本市場で利用頻度の高い電子マネー・QRコード決済にも対応可能注4です。また、カード媒体以外にも、スマートフォンやスマートウォッチでの支払受付も可能です。さらに、アプリのバージョンアップによって今後登場する支払い手段にも対応していく予定です。
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図2:様々な支払い手段に対応
3.既に店舗で利用しているシステムに決済機能を追加
POSシステムをはじめとした、店内で利用している販売管理システムなどと連携します。これによって、従業員は既存のシステムに決済機能が追加された操作感で業務遂行が可能となります。従来、機能ごとにデバイスが存在していたものを集約化することにもつながり、デバイスの導入費や管理負担を軽減します。
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図3:多様なシステムとの連携
今後について
NTTデータは、本サービスを通じてカード会社、決済代行事業者、POSなどのシステムベンダーとのアライアンスを拡大し、2030年度までに20万台の市場普及を目指します。また、サービス導入に伴うインテグレートも踏まえ、多様化する購買シーンに欠かせないキャッシュレス環境を提供していきます。
注釈
- 注1 非接触型ICチップを搭載したカードやスマートフォンなどを決済端末にかざして決済処理を行う方式です。
- 注2 CAFIS Tap to Pay紹介ページ(https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/cafis-tap-to-pay/)
- 注3 端末の利用条件についてはこちらの「導入にあたって」をご確認ください。(https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/cafis-tap-to-pay/)
- 注4 対応可能な決済手段については順次拡張していく計画としております。
- 「CAFIS Tap to Pay」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
ペイメント本部
CAFIS Tap to Pay担当
清水、野嶋
E-mail:cafistaptopaynttd-biz@hml.nttdata.co.jp