別紙:Technology Foresight 2014 情報社会トレンド、Technology Foresight 2014 技術トレンド
Technology Foresight 2014 情報社会トレンド
トレンド名 | 概要 |
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(1)個の影響力拡大が社会の変革を促進する | 個人の影響力拡大が既存の社会や業界に変革を起こす。 提供者は、「個」を意識すると同時に業界の常識や慣行を見直し、既存業務を顧客中心に再構築する必要がある。 |
(2)オープンな共創や連携が加速する | 高度な情報化により多数の意見集約や専門人材の確保が容易になり、イノベーションが起きる。 企業と利用者の連携が進み、利用者が製品開発やサービスの一部を担う参加型モデルが拡大する。 |
(3)価値の源泉は無形資産の活用へシフトする | 蓄積される情報の種類、量が急速に拡大し、情報の分析と活用が高度化する。 価値の源泉は有形のモノや資産から知識、デザイン、機能等の活用へと移行する。 |
(4)持続性の確保と変化への迅速な対応が求められる | 変化への柔軟な対応が社会課題の軽減、着実な解決を可能とする。 予知・予測による未然防止や被害軽減が、持続的な社会の実現につながる。 |
Technology Foresight 2014 技術トレンド
トレンド名 | 概要 |
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(1)人間能力の自然な拡張 | 人間の行動や状況に合わせデジタル機器が自動的に動作する。 直感的なインタフェースが普及し、人は負担無く機器の支援を享受する。 人の身体、知識、状況把握等の能力は自然に拡張される。 |
(2)人間のモデル化 | 人間の生体、行動、感覚、心理等が工学的に理解され、さまざまなサービスに応用される。 パーソナライゼーション、モチベーション維持や意欲の向上が実現され、五感を活用した新サービスが登場する。 |
(3)モバイルセントリック | スマートデバイスはサービス、デバイス、人を繋ぐハブになる。 スマートデバイスの多機能化が進み、社会インフラの一部となる。 モバイルに適したユーザーインターフェースが考案され、操作性が向上する。 |
(4)人工知能による知的処理 | コンピューターが人間の知的活動を一部代行する。 高度な専門性を有するコンピューターにより誰もが専門知識を活用する社会が実現され、人は創造性や人間性が重要視される活動に多くの時間を費やすようになる。 |
(5)実世界センシングと分析 | 高度なセンシング技術の普及が実世界の把握や予測を実現する。 人、モノ、社会、環境のデータがリアルタイムかつ多量に収集され、産業競争力強化、都市や社会制度の設計、防災等の異常検知に応用される。 |
(6)スマートインフラストラクチャー | ソフトウエアにより制御されるインフラが普及し、全体最適化が実現される。 サプライチェーンは高度に自動化され、電力等のリソース消費量は最小化される。 |
(7)次世代Webアーキテクチャー | Webシステムのアーキテクチャーに変革が生じ、クラウド側の処理負荷がクライアント側に移行する。 アプリケーションのリッチ化と高速化が進展し、グリーンテクノロジーの導入も進む。 |
(8)環境適応型ITシステム | ITシステムは変化に対して迅速に適応し、急激な負荷変動、データ量の増減に自律的に対応する。 運用や試験が効率化され、データセンター間連携が進む。 |
(9)多層サイバーディフェンス | サイバー攻撃の高度化に伴い、攻撃者の侵入時に実被害を最小化する防衛策の重要度が増す。 侵入防止に加え、高精度検知、被害拡散防止、機密情報の分散や暗号化等を組み合せた多層型対策の導入が進む。 |
(10)ラピッドデザイン技術 | 高速開発や反復開発が急速に変化する市場への対応性を高め、製品やサービスの価値を最大化する。 3D造形、システム開発自動化、シミュレーション等の先進的な高速開発技術が普及する。 |