デジタル技術のグローバル集約拠点(Center of Excellence)を新たに3つ設立 ~先端技術領域の強化により、デジタルビジネスを加速~
2020年6月11日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2020年6月11日に、グローバルでデジタル技術に関する知識を蓄積し、専門技術者を育成するCoE(Center of Excellence)を新たに3つの先端技術領域(IoT、Intelligent Automation、Software Engineering Automation)で設立します。
グローバル横断での知識の集約、技術者のトレーニング、実プロジェクトの技術支援、保有するアセット(知的資産)提供等の機能を有しているCoEは、当社の中期経営計画(2019~2021年度)注1の根幹を担うグローバルデジタル戦略の活動の1つです。こうしたビジネスサポート機能を有するCoEでは、すでに設立された4つのCoE(AI、Blockchain、Agile/DevOps、Digital Design)と合わせたデジタル先進技術7分野において、NTTデータグループのプレゼンスの向上を目指すとともに、2021年度末までにグローバルの受注累計1,000億円に貢献します。
背景
NTTデータは中期経営計画における戦略“グローバルデジタルオファリングの拡充”の施策の1つとして、技術集約拠点(CoE)の拡充を掲げています。CoEとは、デジタル先進技術についてNTTデータグループのグローバルに広がるネットワークを生かし、グローバル横断で知識の集約、トレーニング、技術支援、アセット提供等を行いお客さまのデジタルトランスフォーメーションに貢献していく取り組みです。これまでBlockchain、Digital Design、Agile/DevOps、AIの4つの先端技術領域において活動を進めてきましたが、本日から以下の3分野についても拡充し、NTTデータがデジタル化に必要不可欠な先進技術分野として定めている6つの“Digital Focus Areas”注2の全てについてCoEを設立します。
新設するCoEについて
IoT CoE
製造業を中心としてさまざまな機器をネットワークでつなげることで、工場の高度化など業務変革が起こっています。製造業だけでなく、物流、サービス業などの業界においても、モノ、人などから大量のデータをリアルタイムに収集・分析しビジネスに活用する動きが加速しています。
NTTデータは、これまでIoTデバイスによるデータ収集から、そのデータを活用した分析まで、さまざまなプロジェクトに対応できるノウハウ・資産を持つグローバルインテグレーターとして、IoTを活用したお客さまの業務変革ニーズに応えてきました。
ドイツのグループ会社itelligenceを中心に、9カ国・10拠点の約20名の体制でスタートし、ドイツやイタリアの主に製造業や社会インフラ整備における先進的な取り組みを、日本をはじめとするグローバルで展開することを目指します。
Intelligent Automation CoE
省力化や作業効率向上に加え、特定の人の属人的な知識だけに依存しない「インテリジェントな」意思決定とより良い成果を出すような業務変革のニーズがさらに高まっています。Intelligent Automationとは、人工知能(AI)、機械学習、およびデータ活用によって自動化されたビジネスプロセスを実行する技術を指し、NTTデータはこの技術領域によって、お客さまの業務コスト削減や効率性向上だけでなく、デジタルトランスフォーメーションに貢献することを目的に、Intelligent Automation CoEを設立しました。
Intelligent Automationの領域において、年間で数百億円を超える規模の受注実績のある、NTTデータ、北米グループ会社NTT DATA Servicesを中心とした、8カ国の約20名の体制でスタートし、NTT DATA Servicesが持つクラウドプラットフォーム”Nucleus”などを活用して、特にニーズの高い北米地域を中心として展開を目指します。
Software Engineering Automation CoE
2022年までに、アプリケーション開発の40%がAIを活用したものになると予想されています注3。NTTデータは、GUI(Graphical User Interface)操作により、視覚的に画面、データ、ロジックといったアプリケーションを設計(モデリング)し、定義したモデルから瞬時にソースコードを生成、構築し、クラウド環境へ展開することができるLow Code Platform技術や機械学習、テスト自動化技術を活用し、ソフトウエア開発工程全体をとらえ、抜本的生産性向上を狙った次世代生産技術を開発しています。
スペイングループ会社everisを中心とした7カ国の約70名の体制で取り組み、everisが持つLow Code Platform
ソリューションである”everis CAD”などを活用して、NTTデータのグローバル全体でのソフトウエア開発の生産性向上による、市場競争力の強化を目指します。
(参考)これまで設立したCoEについて
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/052100/
今後について
CoEによるビジネスサポートを通して、2021年度末までに、CoEが存在する7分野において累計1,000億円のグローバルの受注への貢献を目指します。さらに今後もCoEを拡充し、他分野の先進技術についても人財を増やしていきます。
注釈
- 注1中期経営計画について
https://www.nttdata.com/jp/ja/ir/management/plan/ - 注2Digital Focus Areasについて
https://www.nttdata.com/jp/ja/digital/ - 注3Gartner Identifies the Top 10 Strategic Technology Trends for 2019
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2018-10-15-gartner-identifies-the-top-10-strategic-technology-trends-for-2019
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
田中
TEL:050-3644-3022
CoE活動に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
企画部
永嶋、澤田
TEL:050-5546-9454