
多様な人財活躍
NTT DATAでは、性別・国籍・年齢・障がいの有無・雇用形態・文化や慣習・ライフスタイル・価値観・性的指向・性自認などを問わず、多様な人財がその能力を最大限に発揮し、活躍し続ける環境づくりに積極的に取り組んでいます。
「女性が働きやすい」会社から
「女性も活躍する」会社へ
多様な人財の属性の中でも、最大のマイノリティで、とりわけライフイベントに影響を受けやすい女性について、NTT DATAは、10年以上前から女性が働き続けやすく、さらに活躍できる会社をめざして取り組みを続けています。
変化が激しく多様なニーズを持つ社会に対して、多様な視点で創造性を発揮し、柔軟な対応ができる企業として、NTT DATAでは真の女性活躍を実現します。

コーポレート統括本部 人事本部 DEI推進室
豊島 やよい
全社のDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進に従事。多様な人財が多様な働き方で、ひとりひとりの個性を活かしながらいきいきと活躍し、イノベーティブで魅力的な組織を実現するための全社施策に取り組む。
「女性活躍」という言葉が不要となる社会を目指して
世界中に広がるNTT DATA。その中でも、女性の管理職比率が最も高いのがNTTデータ ルーマニアです。
NTTデータ ルーマニア CEOのMaria Metzからのメッセージをご紹介します。
私たちNTTデータ ルーマニアでは、多様性を持った人財の登用を大切にしてきました。
当社の経営メンバーと経営スタイルを見ていただければ、それを感じ取っていただけると思います。
当社は女性社員比率40%に対して、女性管理職比率も40%となっています。
私たちにとって、女性活躍は決して特別なことではなく、男女がバランスよく活躍することは当たり前なことだと考えています。
多様性は、私たちに計り知れない価値をもたらしてくれます。
NTTデータ ルーマニアは、今後も「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI※)」の取り組みを進め、NTT DATA、そしてすべての人に平等な機会と豊かさを提供し続けることを約束します。
- ※ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)とは:
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に公平性(Equity)を追加したもの。

Maria Metz
CEO NTT DATA Romania

NTTデータルーマニア CEO
Maria Metz(マリア メッツ)
女性活躍推進における目標
NTT DATAでは女性活躍推進法の施行に伴い、女性の活躍に必要な環境の整備を目的とした行動計画を策定しました。これまでの取り組みを振り返るとともに改めて計画を策定することで、全社一丸となって継続的かつ確実に、目標達成に向けて取り組んでいます。
計画期間 | 2021年4月1日~2026年3月31日 |
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当社の課題 |
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定量的目標 |
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女性活躍推進に関する取り組み
多様性の実現の推進の中でも、特に「女性活躍推進」の強化を図っています。女性社員の採用比率や女性管理職者数の目標達成に向けてキャリア形成支援研修や管理職に対するダイバーシティマネジメント研修など、様々な取り組みを実施しています。
女性活躍推進の主な取り組み
- 経営幹部がDEIの各テーマの実現を推進している旨を社員に語り掛ける社内ポータル等でのメッセージ発信
- 国際女性デー公式サイトへの経営幹部メッセージ掲載
- NTTグループ女性役員有志による自主的活動「Self As We」での女性社員向け座談会
- 女性上級管理職の自主活動「NTTデータWomen’s Initiative」
- 経営層に対するマインド変革研修の実施
- 管理職を対象とした多様な属性の人財マネジメントのための教育、部下のキャリア形成支援教育
- 女性社員を対象とした前向きなキャリア形成を考えるセミナー
- Women’s Initiativeの推進(「NTT DATA Global Conference」等における女性活躍をテーマとしたセッションの実施等)
- 女性社員活躍モニタリング指標のダッシュボード化
- 育児中社員を対象とした両立事例、復職に向けたセミナー、復職社員を対象とした三者面談
- 社員有志によるワーママ・プレママ、女性管理職コミュニティの運営及び情報交換
- 女性のエンパワーメント原則(WEPs)への署名
- 日本経済団体連合会(経団連)「2030年30%へのチャレンジ」への賛同
Women’s Initiative
各国のリーダーが集結する「NTTDATA GlobalConference」等で女性活躍をテーマとしたセッション等を通じ、グループ全体でダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進しています。

2018 WIN(Women Inspire NTT DATA)

NTT DATA Global Conference
国際女性デー(International Women’s Day)の取り組み
1975年、国連は女性の地位向上とすべての女性に対する差別撤廃のための国際的な連帯感と統一のアクションを行う日として、3月8日を「国際女性デー」と定めました。この日は、1904年にニューヨークで女性の参政権を求めるデモが行われたことに由来しています。NTT DATAでは、重要な役割を果たしてきた女性たちの勇気と決意を称え、この日を祝いグローバル全体で活動を行っています。
International Women’s Day 2025: Together, we accelerate action at NTT DATA(1:49)
女性のエンパワーメント原則(WEPs)の取り組み
2019 年3 月に女性のキャリア推進とビジネスの発展をグローバルにリードする「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」(※)に署名しました。このため情報収集やネットワーキングがグローバルおよび各国で容易となることから、その知見をグループ全体で活用することにより、グローバル全体でさらにダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進を行うことが可能となりました。
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(※)
WEPs(Women's Empowerment Principles)
2010年3月に、国連グローバル・コンパクト(UNGC)とUNIFEM(UN Women)が共同で作成した女性のエンパワーメント原則。女性の活躍推進に積極的に取り組むための行動原則で、企業が現在の慣行や基準、行動を調査し分析するための実践的な手引きとなっている。
経団連「2030年30%へのチャレンジ」の取り組み
一般社団法人・日本経済団体連合会が提唱する「2030年30%へのチャレンジ」で掲げる目標「2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする」に賛同し、実現に向けて取り組んでいます。
仕事と育児・介護の両立のための環境整備
NTT DATAでは、社員が安心して育児・介護と仕事を両立できるよう、育児・介護相談窓口を設置し、制度相談、日常生活に伴う様々な疑問・悩みに関する情報提供・助言を行っています。介護支援として、2011年から特定非営利活動法人(海を越えるケアの手)が提供する「遠距離介護支援サービス」に加入し、社員の介護への直接支援を行っています。毎年、社員ニーズを汲み取ったテーマで仕事と介護の両立支援セミナーを開催していますが、リモートで働く社員が増加したことに伴い、オンライン形式やセミナー動画をいつでも閲覧できるよう提供形態を工夫することで活用度を高め、社員への幅広い情報提供と意識啓発を継続的に実施しています。
居住地近隣保育園を選択できるサービスへ転換
社員が安心して出産・休職し、計画どおり早期に復職できるよう、2011年より企業内託児所「エッグガーデン」を開設・運営してきましたが、場所にとらわれない働き方による利用状況の低下や社会情勢等を踏まえ、2023年1月からは企業主導型保育園と提携し、場所を特定せず社員の居住地近隣の保育園を選択できるサービスへ転換しました。
引き続き、仕事と育児を両立できる環境を整え、キャリア継続を支えていきます。
各種制度一覧
主な育児制度 | 主な介護制度 |
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キャリア継続支援
NTT DATAは、社員が安心して出産・育児・介護と仕事を両立しキャリア継続できるよう、制度の充実を図るとともに、社員の理解を促進し、利用しやすい環境整備を進めています。
キャリア継続支援の主な取り組み
- 育児・介護休職者に会社情報を参照できる環境を提供
- 育児・介護休職制度等を紹介し両立を支援するコミュニケーションハンドブックを提供
- 仕事と介護の両立支援セミナー
- 仕事と育児の両立支援セミナー
- 育児・介護休職等から復職した社員を対象としたキャリア形成支援のための三者面談
LGBTQ+等性的マイノリティに関する取り組み
多様な人財が活躍できる環境整備の観点から、LGBTQ+等性的マイノリティに関する取り組みを推進しています。
2018年度から配偶者及びその家族に関わる制度全般について、同性パートナー等にも適用を拡大しています。
当事者が安心して活躍できるよう、社内のLGBTQ+の支援者「アライ」の活動にも力を入れており、2021年6月に全世界共通の「LGBTQ+ALLY(アライ)ロゴの使用に関するガイドライン」を新たに制定し、世界各国で共通のALLY ロゴを使用し、イベント、ニュースリリース、社内利用等で積極的な活用を進めています。
NTT グループ横断での活動にも力を入れており、日本最大のLGBTQ+イベントである東京プライドにNTTグループととして2019年より協賛し、2023年、2024年と連続してブース出展やパレードに参加しました。
LGBTQ+ 等性的マイノリティが働きやすい職場づくり等の取り組みが評価され、一般社団法人work with Prideが策定した「PRIDE 指標」のゴールドを2017年から8年連続で受賞しています。
2022年には、東京都のLGBTフレンドリー宣言を行っています。
LGBTQ+等性的マイノリティに関する主な取り組み
- 経営幹部からのメッセージ発信
- 配偶者及びその家族にかかわる制度全般について、同性パートナー等にも適用を拡大
- 理解促進のための社内研修
- 相談窓口の設置
- アライの行動指針の策定と定期的なメンバー募集
- アライメンバーが集まるアライ会の開催
- LGBTQ+セミナーの開催

LGBTQ+オリジナルTシャツとフラッグ

パレードの様子
障がい者雇用・活躍推進の取り組み
2022年6月に「NTTデータグループ障がい者活躍方針」を策定し、障がい者雇用と活躍を推進しています。
障がいのある社員もより働きやすい職場づくりに向けて、2024年4月に相談窓口を設置しました。
また、2008年7月に設立した特例子会社「NTTデータだいち」と連携し、障がいのある社員の様々な就労機会の創出に努めています。
NTTデータだいちでは、設立当初から手掛けてきた業務に加え、2012年度からはWebアクセシビリティ診断業務、2015年度からは社内における資料配達や申請書の審査・承認、2016年度からコンビニエンスストアのバックヤード業務、2018年度からは豊洲センタービルに設置の飲料自動販売機の運用・管理業務、2020年度からはオフィスの除菌拭き上げや文書のPDF化などを新たに実施して、業務の拡大により、障がい者の職業能力開発校と連携した採用活動を継続的に行っています。

NTTデータだいちの活動内容
ITサービス事業 | オフィス事業 | 農業事業 |
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栃木県那須事業所で牧場サポート業務(乳製品製造など) |
定年退職者の再雇用の促進
NTT DATAは、定年退職後の再雇用を希望する社員に対し、「マイスター制度」や「キャリアスタッフ制度」を導入し、最長65歳までいきいきと働き続けられる環境を整備しています。「マイスター制度」は、定年退職時までに培った職務経験、職務遂行能力および知識・技能を活用し、自律的・主体的な業務遂行や、後進への助言・サポートなどを行うことにより一定の成果・業績を上げることが期待され、フルタイム勤務、月給制の勤務体系となっています。「キャリアスタッフ制度」は、定型的な業務をベースにしつつ、フルタイム勤務のほか、ショートタイム勤務や週4日・週3日勤務など、希望に応じて多様な働き方が選択可能な時給制の勤務体系となっています。
また2021年4月から、66歳以降についても、当社要件に該当する社員で雇用延長を希望するものに対し、雇用継続制度を導入し、最長70歳まで働き続けられる環境を整備しました。
ライフプラン研修の実施
NTT DATAでは社員の生涯設計をトータルに支援するため、それぞれの年齢階層に合った研修を実施し、動機づけを行っています。今後も引き続き、自らの職業人生を含めた生涯設計を行えるよう、研修等を行っていきます。
主な研修内容と2020年度の実績(単体)
対象 | 研修内容 | 2020年度実績 |
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全社員 |
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2018年度よりWeb化 |
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退職時 |
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5回実施、142人参加 |
キャリア継続支援
NTT DATAは、社員が安心して出産・育児・介護と仕事を両立しキャリア継続できるよう、休職制度・短時間勤務の充実や社員の理解促進、利用しやすい環境整備を進めています。
キャリア継続支援のそのほかの主な取り組み
- 育児・介護休職者に会社情報を参照できる環境を提供
- 育児・介護休職制度などを紹介し両立を支援するコミュニケーションハンドブックを提供
- 仕事と介護の両立支援セミナー
- 仕事と育児の両立事例セミナー
- 育児・介護休職等から復職した社員を対象としたキャリア形成支援のための三者面談