睡眠に関連するフェムテックとは、女性の睡眠やその先にある健康に焦点を当てた課題を最新テクノロジーが解決することを目的としており、睡眠改善ツールや製品、サービスなどを含めたソリューションを提供することで注目されています。
日本人の女性は睡眠時間が諸外国と比較して著しく短いことが特徴です。また、ライフコース全般においても女性特有の生理的なリズムに加え、妊娠や出産、育児、介護、家事などを担っているケースもあり、睡眠に関連するお悩みが多く存在しています。
「月経前症候群(PMS)や月経痛により、睡眠の質が低下してしまう」、「仕事、家事、育児で自分の睡眠時間がとれない」、「妊娠中は体とホルモンの変化で眠れない」、「更年期でホットフラッシュや精神的な不安感で眠れない」など、幅広い年代で様々な睡眠問題があります。かく言う私も、睡眠改善前は生理前になるとホルモンの乱れで精神的に落ち込むことが増えて寝付けなかったり、妊娠中は夜中に何度もお手洗いに起きるのでまとめて眠れなかったり。1人の女性として睡眠と向き合うシーンはこれまで多くありました。
有職者であっても、主婦の方であっても、女性が家族の中心となって動いているご家庭が多いので、その中で十分にストレスケアをしながら、自分自身にとって適切な睡眠時間を確保するということは決して容易ではありません。
まずは自分の眠りを知る、問題点を浮き彫りにするという意味で、睡眠を可視化させましょう。そのためには、ウェアラブルデバイスを活用することが推奨されています。指輪型のデバイスで、睡眠パターン、心拍数、体温変化などを追跡して女性の月経周期の予測にも役立つ機能や、ストレス管理機能や睡眠モニタリングを備えながら月経周期追跡と連携して健康管理をサポートするデバイスなどがあります。自分の仕事やプライベートのスケジュールを無理のないようにコントロールするため、月経周期を的確に把握しておくことは睡眠改善においてとても有効です。それ以外にも、ホルモンサイクルに基づきパーソナライズされた睡眠アドバイスを提供してくれるサービスや、睡眠パターンを分析し、女性特有のホルモン変化に基づくアドバイスを提供してくれるアプリなどもあり、まずは気軽に試してみることが良いでしょう。
テクノロジーでなくとも、更年期や情緒不安を改善に導いてくれるハーブティーやサプリメント、妊婦用の抱き枕、スムーズな入眠をサポートする呼吸法を取り入れたリラクゼーションガジェットなどもあり、自分に合う「もの」や「習慣」から、無理なく日々の生活に取り入れるのがおすすめです。
非接触型のモニタリングデバイスや、認知行動療法の技術を取り入れたサービスなどは、今後益々増えていくと思います。人生100年時代なので、いつまでも生き生きと自立して、「自分のやりたいことが自分でやれる」という自分でいるために、眠れないことや睡眠に関連するお悩みを我慢したり、なんとなくやり過ごしたりするのではなく、頼れるものはどんどん頼って活用していきましょう。