円滑・安全なデータ流通の実現に向けたデータ連携技術に関する研究開発を開始
~NEDO公募「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発/高機密データ流通技術の開発」に採択~
トピックス
2023年2月17日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO)が公募する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発」において、「高機密データ流通技術の開発」を提案し、事業の実施先として採択されました。
本事業は、超低遅延、多数同時接続といった機能の実装が期待されるポスト5Gに対応した情報通信システムで必要となる技術を開発するものです。具体的には、データ所有者がデータを適切に管理しつつ、安心・安全なデータ流通を実現するために必要な、データおよびアルゴリズムの秘匿化実行・可搬実行に関する技術の研究開発に取り組みます。
NTTデータは、本事業を通じて開発する先進技術を活用し、多数のステークホルダーが安心して相互にデータを提供し合い、データの利活用による新たな価値創造が可能となる世界の実現を目指します。
背景
近年、5G通信に代表される情報通信技術の進歩、普及に伴い、大容量のデータを遅延なく、多数のステークホルダーに流通することが可能となり、社会の様々な分野でデータの利活用が期待されています。欧州や米国では政府が中心となって法整備やシステム整備が進められており、日本においても政府や官公庁が中心となって同様の取組が検討されています。
一方で、経済安全保障やデータ主権のような考え方が広まり、多数のステークホルダー間でデータを活用するためには、円滑・安全なデータ流通を可能にする技術の確立が喫緊の課題となっています。
課題
データ所有者がデータを適切に管理しつつ、安心・安全なデータ流通を実現するためには、以下のような課題を解決する必要があります。
- 各企業や団体などが所有する”見せたくない”データやアルゴリズムを、中身を秘匿した状態で他者と共有すること
- 地理的又は論理的に分散して存在するオーナーシップの異なるデータを、状況や必要性に応じて速やかに統合し、利用可能な状態にすること
取組概要
NTTデータは、課題解決のために本事業において次の技術開発に取り組みます。
- データやアルゴリズムの内容をそれぞれの所有者以外に開示せずにデータを連携するための秘匿化実行技術
- 複数の拠点に散在するデータをタイムリーかつアドホックに利用するための可搬実行技術
本取り組みにより、広範なステークホルダー間の円滑・安全なデータ流通を可能とし、ポスト5Gに期待される広帯域・多数同時接続を前提とした、新たなデータ活用/連携サービスやビジネスの創出を目指します。
参考
関連するニュースリリース(2022年4月27日)
データ主権を保護できるデータ流通プラットフォームの実現に向けた共同開発
~自動車、航空、エネルギーなどのグローバルバリューチェーンを構成する企業間でデータを安全に共有~
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2022/042701/
関連するニュースリリース(2022年5月31日)
グローバルデータ連携基盤のアーキテクチャ構想に関するホワイトペーパーを公開
~組織や業界を横断した安全なデータ流通に向けた取り組み~
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2022/053100/
関連リンク
NTT DATAのデータスペースに関する取り組み
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/dataspace/
注釈
- 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
濱野、金子、菅野
第一公共事業本部
パブリックサービスデザイン事業部
安部、武田、宮本
E-mail:trusted-ds@kits.nttdata.co.jp