CDPの気候変動調査において最高評価のAリスト企業に2年連続で選定
トピックス
2024年2月6日
株式会社NTTデータグループ
株式会社NTTデータグループ(以下:NTTデータグループ)は国際NGOであるCDP注1による2023年の気候変動調査において、「Aリスト企業」として2年連続で選定されました。これは、気候変動に関する環境情報開示の透明性とパフォーマンスにおけるリーダーシップが認められたものです。
CDP2023について
CDP気候変動調査は、ESG投資を行う機関投資家等の要請に基づき、企業の環境情報を調査するもので、情報開示の包括性、環境リスクに対する認識と管理、野心的で有意義な目標設定など環境リーダーシップに関連するベストプラクティスの実証に基づいて、AからD-のスコアで評価されます。CDPのスコアは、持続可能でレジリエントなネットゼロ経済に向けた投資や購買の意思決定に広く活用されています。
CDP2023では、CDPのプラットフォームを通じて136兆米ドル以上の資産を持つ740 社以上の署名金融機関が、環境への影響、リスク、機会に関するデータの開示を要請し、過去最多の約24,000社の企業がこれに応じました。NTTデータグループは、スコアリング対象となった21,000を超える企業のうち、「A」を達成した数少ない企業のうちの1社となりました。
NTTデータグループの気候変動に関する取り組みについて
NTTデータグループは2023年6月に、2040年までにNet-Zero実現を目指す「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040注2」を新たに策定しました。具体的には、自社のオペレーションにおける温室効果ガス(以下:GHG)の直接・間接排出量(Scope1,2)について、データセンタでは2030年、オフィス・その他を含めた自社全体では2035年、サプライチェーン全体では2040年までの実質ゼロを目指しています。
NTTデータグループは、自社のサプライチェーンを通じたGHG排出量削減の取り組みに加え、お客さまや社会のNet-Zeroに向けたイニシアティブ活動も積極的に進めており、このことが2年連続での選定につながったものと考えています。
また、NTTデータグループは、CDPゴールド認定パートナー注3、CDPサプライチェーンプログラムのプレミアムメンバー注4として、グローバル社会の脱炭素化に向けたグリーンイノベーションをCDPとともに推進しています。2023年9月には、サプライチェーン全体でのGHG排出量削減に向けた、戦略的パートナーシップを強化注5しました。
今後も、サプライチェーン全体でGHG排出量を可視化する「C-Turtle®(読み:シータートル)注6」やコンサルティングサービス注7の提供を通じて、社会全体のカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
CDP CEO/シェリー・マデーラのコメント
2023年のAリストへの選定、おめでとうございます。素晴らしいことに、2023年の回答企業数は24%増加しました。企業は情報開示の土台を築くことによってのみ、ネットゼロでネイチャーポジティブな未来の実現のために真剣に取り組んでいることを示すことができるのです。Aリストに選定されることはスコア以上の価値があります。それは、企業が環境への影響を総合的に把握していること、移行計画のベースラインを示していること、そして極めて重要なこととして、企業がその野心を実現することができるような、高品質で完全なデータを有していることを示しているのです。「行動の10年」が進展し、CDPが環境リーダーシップの水準を高め続ける中、Aリスト企業の活動に決して終わりはありません。私たちは、すべての企業が自らのコミットメントを、より有意義で効果的なアクションに移していくことを期待しています。
注釈
-
注1
CDPについて
CDPは、企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体です。2000年の設立以来、CDPは資本市場と企業の購買力を活用することで、企業が環境影響を開示し、温室効果ガスを削減し、水資源や森林を保護することを促進する取り組みを先導してきました。現在では136兆米ドル以上の資産を保有する740を超える署名金融機関と協働しています。2023年には、世界の時価総額の3分の2に相当する23,000社以上、そして1,100以上の自治体を含む、世界中の24,000を超える組織がCDPの質問書を通じて環境情報を開示しました。CDPはTCFDに完全に準拠した質問書に基づく世界最大の環境データベースを有し、CDPスコアはネットゼロ、持続可能でレジリエントな経済を構築するために投資や調達の意思決定に広く活用されています。CDPは、科学に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)、We Mean Business 連合、The Investor Agenda(機関投資家の気候変動対策推進イニシアティブ)、NZAMI(ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアティブ:Net Zero Asset Managers Initiative)の創設メンバーです。
CDP2023の Aリスト企業のリストは、以下のリンクからアクセスできます。
https://www.cdp.net/en/companies/companies-scores -
注2
NTT DATA NET-ZERO Vision 2040
グローバルで加速するNet-Zeroへの取り組み要請を踏まえ、2021年に策定した2050年までの気候変動対応ビジョンを改定し、2040年までにNet-Zero実現を目指す「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」を、2023年6月9日に新たに策定しました。
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/060900/ -
注3
CDPゴールド認定パートナー
2022年3月1日、「CDPゴールド認定パートナー」に日本企業で初めて認定されました。
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2022/030101/ -
注4
CDPサプライチェーンプログラム プレミアムメンバー
2022年4月1日、日本で初めてCDPサプライチェーンプログラムにプレミアムメンバーとして参加することを決定しました。
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2022/040100/ -
注5
CDPとの戦略的パートナーシップを強化
2023年9月13日、CDPと、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量削減に向け、戦略的パートナーシップを強化しました。
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/091300/ -
注6
C-Turtle
C-Turtleは、国内初「総排出量配分方式」対応のGHG排出量可視化プラットフォームです。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/ -
注7
コンサルティングサービス
グリーンコンサルティングサービス、TCFD開示、自然・生物多様性の情報開示コンサルティングサービスを提供しています。
グリーンコンサルティングサービス:
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2022/011400/
気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)提言に沿った情報開示を支援するコンサルティングサービス:
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2022/072700/
TNFD等の枠組みに沿って、自然・生物多様性の情報開示を支援するコンサルティングサービス:
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/051600/
- 「C-Turtle」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータグループ
サステナビリティ経営推進部
グリーンイノベーション推進室
常見、宮本
E-mail:climate@kits.nttdata.co.jp