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2018.11.29技術トレンド/展望

次世代移動通信5Gがもたらす世界に対する取り組みについて

4Gが開始した2010年から10年後、スマートフォンやタブレットなど移動通信端末が日々進化していく中で、遂に5Gが本格導入される。世の中のソリューション・サービスが根本から変わり、各産業への影響をキャッチし、サービスにつなげていくチャンスである。

移動通信が人々に与える影響とは・・・

ポケベル全盛期や携帯電話が普及し始めた1990年代、世の中では公衆電話から固定電話への頻繁な連絡など今とは連絡手段が大きく異なっていました。例えば、友人との待ち合わせ方法、ビジネスパートナーとのアポイントの取り方も異なります。待ち合わせ場所への地図を片手に歩き回る姿は、今ではほとんど見かけなくなりました。

移動通信における最大通信速度は30年間で約10,000倍も速くなったとも言われ、通信の高速化、効率化によって、いつでもどこでも必要な情報を引き出すことができるようになり、人々の生活は大きく変わってきています。

4Gと5Gとの違い

現在の移動通信では、第4世代と呼ばれる4Gが主流です。ここでは4Gと5Gの違いに留意しながら、次世代通信の5Gの特徴について紹介します。
5Gでは特徴的な3つの要求条件があります。

  • (1)超高速通信 最高伝送速度 20.0 Gbit/s
  • (2)多数同時接続 100万台/k㎡接続数
  • (3)超高信頼・低遅延 通信経路での伝送遅延が1ミリ秒
5Gの主な特徴と4Gとの違い
  1. ※1 総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会報告
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000557250.pdf
  2. ※2 国際電気通信連合 無線通信部門 Recommendation ITU-R M.2083-0
    https://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/m/R-REC-M.2083-0-201509-I!!PDF-E.pdf

5Gが導入されることにより、日常で起りうるケースを2つご紹介いたします。

(1)多数同時接続が実現されると以下のようなことができます。

多数同時接続

4Gの場合、まとめることで同時接続数を減らす必要がありますが、5Gの場合、許容数が多いため、それぞれが同時接続可能となります。

上記技術を利用すると、例えば、オリンピックなどのイベント会場、スポーツ施設、学校など人が密集する場所で100万台まで同時接続可能ですので、タブレットを経由して画面上のイベントに参加も実現可能です。中継装置を設置するコストや手間もかからないのもメリットの1つです。

(2)超高速通信・超高信頼・低遅延が実現されると以下のようなことができます。

超高速、超高信頼、超低遅延

8Kカメラ搭載ドローンを遠隔で操作する場合、4Gの場合、操作してもリアルタイム性が保てず、ドローンの操作で大幅に遅延が発生します。5Gの場合、遅延が少なくリアルタイムで操作が可能となります。

このように4Gではできなかった事が、5Gでは可能になることで、新たなビジネスチャンスが生まれます。

5Gが生み出す新たなビジネスとは・・・

IoT時代に突入し、農業、工業などIT業界とは違う世界との融合が始まっています。
この新たなビジネスチャンスにすでに多くのソリューション(サービス)が4Gなどの既存技術を使って実現しています。それらを5Gに置き換えるだけでは、キラーコンテンツとはなりません。4Gではできなかったことを5Gのメリットを活かして解決する新たなソリューション創出が必要です。

具体的にいうと他の要素技術(AIやVRなど)やデバイス(ドローンや8Kモニタなど)を使い、5Gの特性を活かし、何を解決し、何をサービス提供できるか?を考えます。

NTTデータSBCの取り組み

4Gと5Gの違いに着目し、4Gではできなかった部分を軸に異業種を掛け合わせることで、新たなサービスの提供を考えております。

当社は従来から携帯電話開発などを通じて、通信技術やアプリケーション開発やデバイス制御に精通しております。その経験を活かし、5G上で動くアプリケーションのフレームワークに着目し、AI、8K、センサーデータなど様々な要素技術を組み合わせることで、5Gの特性を最大限に活かし、パートナー様の課題を解決する取り組みを推進していきます。

  1. ※1 総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会報告
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000557250.pdf
  2. ※2 国際電気通信連合 無線通信部門 Recommendation ITU-R M.2083-0
    https://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/m/R-REC-M.2083-0-201509-I!!PDF-E.pdf
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