- 導入目的
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- ・適切な削減施策の実行に向けたScope3まで含めたサプライチェーン全体のGHG排出量算定
- 導入前の課題
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- ・データ収集や加工にかかる作業負担が大きく、作業工数が増加
- ・独自のデータ調査に限界があり、データの精度を高めることが難しい
- 導入理由
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- ・キユーピーグループで取り組みを進めていたScope3算定と同じ考え方である「総排出量配分方式」が活用可能
- ・豊富な一次データを保有しており、精度の高い排出原単位を活用した算定が可能
- ・実績のある大手システム開発ベンダであるNTTデータのソリューションのため、信頼性が高い
導入のきっかけ
~サステナビリティ目標達成への第一歩として、Scope3まで含めたサプライチェーン全体のGHG排出量可視化に取り組む~
キユーピーグループは、人が生きていく上で欠かすことのできない食の分野を受け持つ企業グループとして、「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」をもって、世界の食と健康に貢献することをめざしています。事業活動と社会活動をともに推進することで、サラダとタマゴのおいしさと魅力を世界にお届けし、健康的な食生活の実現と豊かな食文化の創出をめざします。
当グループでは気候変動の原因となるGHG排出量削減のため、調達、生産、物流、販売、オフィスのサプライチェーン全体において、省エネルギーやエネルギー転換などに積極的に取り組むことを掲げています。私たちはこの取り組みを推進するため、正確に現状把握をした上で、適切な削減施策を実行するアプローチが必要だと考えており、第一歩として、Scope3まで含めたサプライチェーン全体のGHG排出量可視化に取り組むことにしました。
導入理由
~豊富な一次データが活用可能であり、「総排出量配分方式」の考え方をベースに設計されたシステムツール~
当グループの排出量可視化において、主な課題はScope3の算定でした。算定は行っていたものの、算定をする中で改善したい点が大きく2つありました。1つ目は膨大な作業量の軽減です。データ収集や加工にかかる作業負担が大きく、作業工数が多くなることが問題となっていました。2つ目はデータにおける精度の向上です。当グループでは、「企業の排出量」を「取引金額」と紐づけて算定する「総排出量配分方式」の考え方をベースに、これまでもScope3の算定をしていましたが、独自のデータ調査には限界があり、データの精度を高めることが難しいと感じていました。
これらの課題に対しさまざまなシステムツールを検討したなかで、C-Turtleを導入した一番の決め手は、これまで当グループが進めてきた「総排出量配分方式」の考えをベースに設計されたシステムツールであることでした。そのうえで、1つ目の課題であった作業工数軽減に関しては、C-Turtle画面内で一次データを簡単に抽出できるため、作業負荷軽減を見込めること、2つ目の課題であったデータにおける精度向上に関しては、豊富な一次データを活用することで精度の高い排出原単位を設定できることから導入に至りました。また、実績のある大手システム開発ベンダであるNTTデータのソリューションであることも信頼性が高く、魅力を感じています。
今後のビジョン
~自然の恵みに支えられている食品メーカーだからこそサプライチェーン全体の排出量の可視化、削減を推進し、持続可能な社会の実現に貢献~
当社をはじめとするキユーピーグループは、これからもサプライチェーン全体のGHG排出量の可視化に取り組み、削減を推進していきます。特に当グループは、Scope3カテゴリー1のGHG排出量が多いため、原資材サプライヤーとの連携によるGHG排出量削減を軸に削減施策を検討していきます。私たちの企業活動は自然の恵みによって支えられています。持続可能な社会の実現に貢献するとともに、脱炭素をはじめとした環境課題の解決に真摯に取り組むことで、持続可能な地球環境を次世代につないでいきます。
企業紹介
キユーピー株式会社
キユーピーは、マヨネーズソースや瓶缶詰食料品などの製造販売を行う食品メーカーです。
【C-Turtle®】の概要資料は、こちらからダウンロードください。
問い合わせ先:
法人コンサルティング事業本部 サステナビリティサービス&ストラテジー推進室
mis-mfg3-green@kits.nttdata.co.jp